第15話 発動されたオーラ・ライトニング
ソフィアサイド
私とアヤノは再び、向き合った。
私は、もうこれ以上、アヤノとは
戦いたくなかった。
もちろん、アヤノの要求を飲めば
彼女は、和解してくれると言ってるけど、
その要求は飲むわけにはいかない。
アヤノの私に対する要求とは
私が、現在ホロロバの会長として
行ってる事業を中止することだ
カルデラ大陸の開拓と、天鵬山の
頂上に建設しているソフィアパレス
とホテルホロホークの建設の中止。
カルデラ大陸内ではごくまれに
恐ろしい現象である、暗黒の雲が
降りてきて、あらゆる物質を
吸い込んでさらってしまうという
現象だ。ホロロバではその原因を
解明しているが、科学者を通して
これまでに分かってる情報は、
カルデラの中心部上空に、
小型の超重力星があるのではと
言う。直径が2mくらいの小型の
中性子星が大気圏ギリギリに
浮かんでいて、超重力で
直下にある物質を捉えて
吸い込んでしまう。
もし,それが事実ならば
人間の科学力だけではその
中性子星を破壊するのは不可能だ。
角砂糖1個分でも数億トンもの
密度がある星だから。
対策としては、ピンポイントに
強化ガラスのドームで覆って
暗黒の暗黒の雲から保護するしか
ないのだ。
現在の建設現場では、犠牲者が
多数出ていて、これからも
増える見通しだ。
アヤノは自身の両親のような
犠牲者を出したくないから
このような、要求をしているのだ。
アヤノの気持ちはよく分かる。
だが、私はこの事業だけは
最後までやり遂げなければいけない
理由があるのだ。
だから、アヤノとは最後まで
戦わなければいけなかった。
カノンに、超能力を教える
為にも、そして私自身も
私はアヤノは殺さずに
瀕死の状態まで痛めつけて
アヤノの要求は永遠に
飲めないことを分からせるしか
ないと思った。
アヤノ「・・ハア、ハア、ソフィア、」
ソフィア「・・・・・・・・・」
アヤノ「・・お前はどうしても、
ソフィアパレス
の建設工事を中止するつもりは
ないのだな。」
ソフィア「・・言ったはずよ。それは
できないってね。」
アヤノ「・・分かった。では、お前を
殺して止めさせるしかないな。」
ソフィア「・・本当に、ごめんなさい
アヤノ・・」
アヤノ「・・分かった。お前を止める為に
私も使わせてもらうぞ・・
幼い時に、お前がくれたこの
首輪の力をな。」
ソフィア「・・ええ、いいわ。遠慮なく
使いなさい。」
アヤノ「・・・・・・・・・」
カノン「・・アヤノちゃん・・」
アヤノの体から、ピンク色の
オーラがユラユラと輝きだした。
アヤノは目をつぶり、意識を
集中していた。
私はじっとアヤノのオーラを
見ていた。私がアヤノに与えた
力は、マインドリーディングと
サイコオーラの二つ。
その契約している二つのペンダント
はアヤノの首輪に吊るされていた。
戦闘系の能力はサイコオーラ
のみだ。だが、サイコオーラは
使いようによれば、操る者の
技量によっていくつもの攻撃
手段に変えることができるのだ。
アヤノがどれ程の応用ができるのか
私は見極める必要があった。
カノン「・・アヤノちゃんの体から
ピンク色の光が輝いてる。」
ソフィア「・・フフフ、さすが身体能力が
高いアヤノね。オーラも鋭く
練り上げられてるわね。だけど
忠告しておくけど、
あまり、乱用すると貧血で
倒れるから、私との戦いは
短期決戦で終わらせることね。」
私がアヤノにあげた魔力の首輪は
ヘルゼン家が、かつて発掘して
保管していたものだ。
その首輪の数はアヤノにあげた物を
含めると12個ある。
言い伝えによると、神が作られた
代物だそうだ。しかし私は
超能力も科学の一環だと
受け止めていて、
神の存在も迷信だと受け止めていた。
その首輪の内側には棘があり
首輪をはめた者が能力を使うと
その代償で、棘から血を吸われるのだ。
自身の血をエネルギーに変換して
超能力が使えるようになるのだ。
アヤノのような非超能力者でも
彼女のにように体を鋼のように鍛えて
基礎体力がある人ならば・・
アヤノ「・・私は、お前と戦って、殺すために
サイコオーラを使いこなす特訓も
長い時間を掛けてしてきた。
そして、戦闘用に多様化することにも
成功したぜ、」
ソフィア「・・それは、楽しみね、さあ
見せてごらんなさい!!」
カノン「・・・・・・・・」
私はカノンにも言った
ソフィア「・・カノンもアヤノの
サイコオーラ
をよく見ておきなさい。」
カノン「・・また、そんなこと
言うのだから・・」
ソフィア「・・カノンはアヤノのように
首輪を使わなくても、
学べば、いくつもの能力は
使えるようになるからね。」
カノン「・・・んん・・・・」
カノンは複雑な表情をしていた
まあいいわ。あなたには嫌でも
協力してもらうことになるから。
アヤノは私に右手をかざした
おそらく遠隔攻撃系のオーラを
放つ体制のようだ。
私は左手をリードに構えて
アヤノの遠隔攻撃に備えた。
アヤノ「・・フアアアアア・・いくわ!!
ソフィア、オーラ、ライトニング・・」
ソフィア「・・あれは・・」
アヤノの体から発したピンク色の
オーラが彼女の右手に集中して
眩しく輝き、数本のピンク色の稲妻
が私に向けて発せられた。
【バリバリバリ・・ゴオオオオオン・・】
アヤノが編み出したオーラライトニング
は光のような速さで、回避は不可能だった。
私は、両手を曲げてガードするしか
出来なかった。
私の腕はアヤノのオーラライトニングの
稲妻で切り刻まれて、血だらけになった。
私のガードされていない、おなかと
足も同様に傷だらけになった。
アヤノのオーラの力は予想以上に
強かった。
ソフィア「・・ぐううううう・・あああ。」
アヤノ「・・・ヌオオオオオ・・・」
アヤノはなおもオーラライトニング
を放ち続ける。これがアヤノが言ってた
切り札なのだ。私は、屋上のフェンスに
背中をつけるほど、アヤノのオーラに
押された。そしてとうとう私は
左手のガードをはじかれた。
そして左手の肘が骨折して
ぶらりと下がってしまった。
カノン「・・ああ、ソフィアちゃん・・」
カノンが私に駆け寄ろうとした。
ソフィア「・・来てはダメよカノン・・」
アヤノ「・・ハア、ハア、もう一息ね。
お前が、死ぬのは・・」
アヤノは少しづつ前進して
フェンスに背中をつけてる私に
近づいてくる。ライトニングを
放ちながら。
ついに私の骨折した左手が
千切れて切断して。屋上に落ちた。
ソフィア「・・キャアアアア・・」
カノン「・・ああ、ソフィアちゃん・・」
カノンは両手で顔を覆った。
私のガードは完全に外れて
体中にアヤノのオーラ・ライトニング
を受けて、血だらけになり
倒れた。
アヤノはその隙を見逃さなかった。
アヤノ「・・ハア、ハア、と 止めだ
ソフィア、」
ソフィア「・・・ハア ハア・・」
アヤノは全身にピンク色の
オーラをまとって、倒れてる
私にとびかかった。
そして右手にオーラを
集中した。
アヤノ「・・これが、止めの、オーラ
フィストだ・・今度こそ死ねええ
ソフィア・・」
ソフィア「・・クッ・・」
アヤノは私との距離を
2mくらいまで
迫った。ただでさえ腕力がある
あやのの右腕にさらにオーラの
力が加わって、硬化もして
破壊力は絶大なものだと
私には分かった。
もしこの一撃を食らえば
アヤノの素手による攻撃を
これまで防いできた
サイコ・ハーディング・ボディで
硬化しても耐えられないと私は
判断した。私はカノンに言った。
ソフィア「・・カノン、よく見ておきなさい
これが、サイコ・ウイングよ。」
カノン「・・ソフィアちゃん・・」
私は金色のオーラを全開にして
背中からサイコオーラで念じて
作った、光の翼を出して
切断された左手を持って
飛び立ち、空中に逃れた。
アヤノののオーラフィストからは
間一髪でかわせた。
アヤノのオーラで輝いてた
右腕の拳は屋上のコンクリートの
フェンスを粉々に砕いた。
そして、ピンク色の光と
煙に包まれた。
アヤノ「・・クッ・・・・」
アヤノは振り向き、空中で
羽ばたいている私を見上げた。
ソフィア「・・ハア、ハア、さすがアヤノね
私に、サイコ・ウイングまで使わせる
とはね。」
カノン「・・ソフィアちゃんが天使の
ように、光の翼で、空を
飛んでる。」
私はサイコヒーリングを使って
空中で切断した左腕を接合して
全身を切り刻まれた傷も
回復した。だが、私もかなりの
オーラの力を使ったので
どこまでもアヤノの攻撃を
防ぎきることはもう不可能だった
ソフィア「・・ハア ハア・・」
アヤノ「・・ハア、ハア・・ちくしょう
かわされたか・・だが、
いくら空中に逃れても・・
私には、遠隔攻撃ができるからな。
撃墜してやる、お前を・・」
ソフィア「・・ハア、ハア、首輪の力を
乱用したわね。そろそろ
止めたほうがいいのじゃないの?
アヤノ・・貧血で倒れるわよ・・」
アヤノ「・・ハア ハア、それは お前も
同じだろ・・かなりの
オーラを使ったようだからな
お前こそ降りてこないと
私に撃墜されて、今度こそ
死ぬぞ・・」
ソフィア「・・・・・・・・・・」
確かにその通りね・・ アヤノは
まだ、オーラライトニングを放つ
力は残ってるようだ。
私は、アヤノの攻撃を防いだりでは、
また空中に逃れてばかりでは、いつかは
アヤノの言う通り、撃墜されて
サイコヒーリングする力も
なくなり 今度こそ死んでしまう
かもしれないのだ。
だからと言って、屋上に降りれば
私が圧倒的に不利になる。どうすれば?
私は何もすることができずにただ
空中で、身構えていた。
アヤノは止めのオーラ・ライトニング
を右手に集中し始めてた。
だが次の瞬間にアヤノがふらついて
うつぶせに倒れた。貧血になったのだ
今が反撃のチャンス。私もアヤノと
同じように右手に金色のオーラを
集中して、倒れてるアヤノに
止めを刺そうとして
急降下してアヤノにとびかかった
しかしアヤノがうつ伏せの状態から
仰向けになり右手を私に向けた
アヤノ「・・ハア ハア、かかったなソフィア
私の基礎体力を甘く見たな。
私はまだまだ、オーラを放てる・・
今度こそとどめた・・」
ソフィア「・・・クッ・・・」
アヤノ「・・ヌオオオオオ・・
オーラ・ライトニング・・」




