第二十三話 朝のルーティン
社畜生活も十ン年目に入ったので、起床してから出勤するまでのルーティンが既に出来上がってしまっている。他にネタが無いので今回はそれについて書こうと思う。
私は朝ギリギリに起きる。一分でも長く寝ていたいからだ。
始業が8:30、通勤時間が15分、起床から家を出るまでにかかる時間が10分。始業の15分前には到着しておきたいので、逆算すると7:50に起き8時ピッタリに出る必要がある。なので目覚まし代わりにスマホのアラームを7:50に設定している。
すっかり体に染み付いてしまった7:50〜8:00のルーティンは次の通りである。
①まずはアラームが鳴ると同時に起き上がり布団を畳む。カーテンを開け、台所へとステップを踏む。1Kの狭いアパートなので、3歩もあれば足りる。〈ここまでで8秒〉
②冷凍庫の扉を開き、大量に冷凍してあるご飯を2つ掴み(1つあたり約0.5合分をラップに包んで冷凍している)、手早く冷蔵庫上の電子レンジへ。2分に設定し、体を180°回転させながら再びステップを踏み背後の手洗いへ向かう。狭いので2歩で到達。〈ここまでで15秒〉
③手洗いを済ませ、次に洗顔。うちのアパートはユニットバスとなっており、一つの空間にトイレと風呂と洗面所が並んでいるため移動は不要。洗顔は時間と水道代とガス代の節約のため冬でも水で行う。〈ここまでで2分15秒〉
④洗顔終了と共に電子レンジが鳴る。台所へ2歩で戻りレンジを開けご飯をひっくり返す。まだ半解凍の状態なので、再び2分に設定し温める。〈ここまでで2分20秒〉
⑤寝室兼居間へ3歩で戻り、収納ケースから服を取り出し着替える。脱いだ服は洗濯機へ。服は数パターンしか持っていないのでコーディネートに迷う事など一切ない。〈ここまでで2分50秒〉
⑥体を反転させ、ちゃぶ台の上の鏡に向かい髪をとかし、化粧をする。薄化粧なので一瞬で終わる。〈ここまでで4分20秒〉
⑦レンジが鳴り、ご飯の解凍が完了。台所へ行きレンジを開け、2つの内1つを取り出し茶漬けにする。台所の隅で椅子に座って食べる。お湯など使わない。掛けるのは常備している麦茶だが、ご飯の熱で問題なく茶漬けとなる。〈ここまでで7分20秒〉
⑧食べると即立ち上がり、使った食器を洗って乾燥カゴへ。茶碗と箸のみなのですぐ終わる。〈ここまでで7分40秒〉
⑨レンジ内のもう1つのご飯を取り出し、昼食用のおにぎりを作る(ちなみに今のマイブームは鮭チリメンおにぎり)。〈ここまでで8分40秒〉
⑩水筒に麦茶を入れ、おにぎりと共に玄関に掛けてあるカバンにしまう。〈ここまでで9分〉
⑪靴を履き玄関に座ってニュースと天気予報をチェック。場合によっては傘を準備。〈ここまででジャスト10分〉
いざ出勤!
ちなみにこのタイミングで家を出ると、最初にぶつかる長い信号がちょうど青になるので非常に気持ち良く通勤出来るのだ。
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……ここまで書いて、私はふと思い当たる事があった。
最近風呂に入った記憶がないのだ。ドライヤーを使った記憶も無い。しかしシャンプーやボディソープを定期的に補充しているし、頭皮や肌のサッパリ感は保持しているので全く入っていないという事はないだろう。
つまり記憶にないだけで、服を脱ぐところから髪を乾かすまでの動作を無意識にやっているに違いない。なにせ30年以上の間、同じ動きを繰り返しているのだから。
そう考えると朝のルーティンも毎日毎日続ければ、あと4、5年も経つと眠ったままでも一連の動作を行えるようになるのではないだろうか。
ベルを聞くと唾液を流すパブロフの犬のように、目覚ましアラームを聞くと勝手に体が動き出し、いつの間にか身支度を終えるようになるのを期待している。




