ばあばの子守唄
最近、だいぶ昔に、亡くなった祖母のことをよく思い出します。
亡くなった祖母は、料理上手でご近所付き合いを大切にする人でした。
その反面、学校のテストで常に100点をとることを求める、厳しい人でもありました。
それでも、母親が自殺していなくなり、仕事で育児をあまりしない父に代わって、育ててくれた人でした。
そんな祖母との思い出で、一番記憶に残っているのが、子守唄です。
幼い頃、私は夜になって眠るのが嫌でした。
眠ったら、そのまま目覚めないで死んでしまう気がして。
死という実体のない終わりがとても怖かった。
私が死んだら、
私はもう何も感じなくなるの?
何も思うことができなくなるの?
嫌だよ
この布団のあたたかさも、畳の匂いも、ばあばが作ってくれる卵焼きがもう食べれなくなるのも
嫌だよ
でも、口にしたら形を持ちそうで怖くて、言えなくて
「眠れない」とよく祖母に泣きつきました。
祖母は、やれやれと言う感じでしたが、
そう言うときは、必ず子守唄を歌ってくれて、背中をトントンと叩いてくれました。
「カラスの赤ちゃん、なぜ泣くのーー」
ゆったりとした優しい子守唄で、聴くと死の怖さが遠ざかりました。
……遠ざかると、優しくしてもらえた嬉しさと、子守唄がもっと聴きたくなって、目はじっと見開いたままで、寝ないんですけどね。
コホン。
祖母がよく歌ってくれたこの子守唄、今でもスラスラと歌えます。
まあ、ふと気になってこの子守唄を調べてみたら
祖母が歌ってくれていたのは、元のものと比べて、歌詞や順番が違っていたり、抜けていたり、祖母の歌詞になっていたりとーー全然違っていました。
けど、そんなのは大したことではなくて、私には大切な子守唄です。
私はこの子守唄を、自分が飼っている犬と猫が、なかなか寝ないとき歌うのですが。
彼らも私に似たのか、歌う私をじっと嬉しそうに見つめて、全然寝てくれないんですけどね。
亡くなった祖母の死は、青天の霹靂の出来事だったので、私は恩返しを何もできないまま、お別れとなりました。
皆様は何かお祖母様との思い出はありますか?
私は大切な人との思い出は、いつまで経っても色褪せない、価値なんてつけれないほど大事な記憶だと思います。
月並みですが、大切な人には、普段からそのことを何らかで伝えましょう。
失ってしまってからでは遅いのです。
今回の話はこれで終わりです。
あまり節約の話ではありませんでしたが。
大切なものに価値など関係ありませんからね。
これも毎日を楽しく生きる、生き方ということで。
では、またの機会に。




