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奴隷3人目 1

 名前 ガレフ

 種族 モグラ族 性別 男

 職業 土木作業員

 レベル 24

 スキル 土魔法5、土木作業7、暗視5、採掘6

 スキルポイント   0ポイント


 なるほど、確かに土魔法ってスキルがあるな。この感じだと他にも水魔法とか火魔法とかもありそうだけど土魔法って、どういった魔法なのだろうか?


「ガレフは魔法が使えるって話だけど土魔法っていうのはどういった魔法なんだ?」


「土魔法は土をあやつる魔法らしく土の壁を作ったり落とし穴を掘ったり、土を飛ばしたり出来るそうです」 


 なんだ? 土を飛ばすって? 弱そうじゃないか?


「ワシはストーンバレットと言って石を飛ばす魔法も使えるんじゃぞ。魔法に関してはダンジョンで魔法を使って習練すると、新しく色々な魔法を覚えていくと言う話じゃから心配するな」


「石を飛ばす魔法があるなら戦力になりそうだな。それでガレフはいくらなんだ? 魔法が使えるなら高そうだが」


「本来は魔法が使える奴隷は大変高価です。ただ土魔法はあまり人気がない魔法で……。お気付きかもしれませんが、先ほど言った魔法は人の手でも出来るのです。その辺に落ちている石を投げたり土を掘ったりすれば同じ事なのです。本来存在しない石や土が空中から現れると言うのは凄いことなのですが、炎がでたりした方が有益なので人気に差が出てしまいます。さらにモグラ族も人気がなく売れ残っている状態ですので…………。金貨50枚でいかがでしょうか?」


「金貨50枚! 安いのかそれで?」 ユウは金貨10枚だったぞ?


「魔法はそれだけ貴重なのです。人族が火魔法を使うなら金貨100枚でも買えません。ただガレフの場合は売れ残ったら炭鉱行きなので魔法もあまり意味がないそうです。それこそ手で掘った方が早いくらいみたいで……。そうなると一般奴隷より穴を掘るのが早い奴隷というだけで、あまり付加価値がありません。そもそも炭鉱に行く奴隷は安い奴隷なのでいい値は付かないでしょう」


「それならもっと安く出来るんじゃないか?」


「モグラ族でも土魔法が使える探索者となるとこの値段が限界なのです。魔法が使える戦闘用奴隷などは本来簡単に手に入るものではないので……」


 ここでは買わないで炭鉱まで行ってガレフを見つける事ができればもっと安く買えるのかもしれないけど、まあ買えない値段ではないから買ってしまおう。魔法が使える奴隷が手に入らないというのは本当の事だろう。俺はモグラ族でも気にならないし、むしろ好感がもてる。


「これも何かの縁かもしれない、買わせてもらおう」


 俺は偉そうにうなずくと金貨50枚を取り出す。せっかく大金をだすのだから恰好つけたい。後ろのブタちゃんが『ご主人様ステキ!』という目で見ている気がする。


「ありがとうございます。早速手続きを――――。さあ奴隷の首輪に手を触れてください」


 俺が手触れると一瞬微かに光る。これで登録完了か――。


「実はマコト様なら購入して頂けるのではと期待しておりました。他の探索者はモグラ族を嫌がって買って下さらなかったのですが、マコト様はオークを連れていらっしゃいますからね。外見で差別されないマコト様はさすがです」


 他の探索者は見た目でモグラ族を嫌がるのか? こんなに可愛いのに?


「主人よ、購入してくれてありがとう。危なく炭鉱送りになるようじゃった。ワシも穴掘りは嫌いじゃないんじゃが、炭鉱は退屈そうで、ダンジョンの方が面白そうじゃからな。それと別に聞いてくれなくても恨まないんじゃが、娘も買ってくれないか? あいつも炭鉱で肉体労働は退屈すると思うんじゃ」


「ああ、娘も一緒に捕まったって言ってたね。娘さんはどんな子なの? なんで一緒にダンジョンに行こうとしていたの?」


「娘はワシと同じモグラ族じゃがワシとは違ってベッピンさんだぞ。大学で菌類の研究をしている学者なのじゃが、ダンジョンに生えるキノコやキノコ型の魔物がみたいと言うのでワシが連れて行ってやったのじゃ。ダンジョンの中には入れんかったけどな」


 ダンジョンに行きたいと言ったのは娘の方だったのか、それと大学? 獣人の国には大学があるのか?


「マコト様、モグラ族は男女でほとんど外見上の違いはありません。もちろんモグラ族から見たら違うのでしょうけど我々からは解りません。それと娘さんは魔法が使えないので、おそらく炭鉱の町の奴隷商に送られたと思います。今ならまだこちらに送ってもらう事も可能かと、モグラ族の女性の値段は金貨7枚くらいだと思います。男性の方が炭鉱夫として優秀なので――」


 金貨7枚は安いな。それに学者ってインテリ奴隷じゃないか、これはお買い得だ。ただ子供達が怖がらないかは心配だけど、モグラ族は小さいから大丈夫かな?


「娘さんは戦えるの? ダンジョンに行く予定みたいだったけど?」


「娘は戦えんなあ、本ばかり読んでいたのじゃ。ダンジョンもキノコを見てみたいと言うだけで、戦うとしたらワシが戦っていたろうな」


 この親子は全体的にダンジョンに対する考えが甘いのではないだろうか? ガレフ一人じゃたいして進めないだろうに


「ダンジョンはガレフが娘さんの分も頑張ってくれればいいよ。娘さんは家事をできるかな? 俺たちがダンジョンに行っている間に家で色々してもらえると助かるんだけど」


「家ではワシが家事出来ないから、娘がやってくれてたぞ」 それなら大丈夫かな? たいした作業がある訳ではないから問題ないだろう。


「ディーンさん、ガレフの娘さんも買うから取り寄せて貰える?」


「ありがとうございます。マコト様に到着次第ご連絡差し上げますが、探索者ギルドでよろしいですか?」


「ああ、そうだね。よろしく頼むよ」


「主人よ、ありがとう。ワシは主人に忠誠を誓うぞ。モグラ族はこうみえて義理堅いんじゃ」


「ご主人様は優しいですからねえ。当然の事です」


「それではディーンさん、連絡待ってますよ」 帰りの挨拶をして店を出た――――。


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