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8. 聖女は女であるべきか

 マーケティングに基づく商品にはあまり嵌まらない瀬上です。


 どこぞの掲示板のスレで挙がっていた作品の冒頭部分を読んでみました。書籍化作品なので、文章は手慣れています。明らかに私よりは格上の作家さんです。ただ、ねぇ。聖女ものなのに、バトル中心だったり、弟子?に修行させたり、どうみても男性向けのつくりなんですよ。


 それ、聖女審査じゃなくて次世代教皇候補選定とかじゃ駄目なんですかね?それならこの内容で納得します。聖女教育に武道は必要なんですかね?


 …って言うと天に唾してますか。


 聖女って言うのは基本的には教会が奇跡認定した女性です。それがゲームだと単なる職業です。ナーロッパだと要するに独自性のある大魔法師の様です。まあ、創作で扱う以上、単なる定義の問題ですが。


 私の見解を言えば、教会など人が選ぶ権威である以上、選定委員会の都合で決まり、選定委員会の都合の良い様にその権威を運用します。だから、選定委員会の道具となるのは必定です。だから、基本は選定委員会と戦うというテーマにする、その為に聖女という設定を使う。それはそれで良いのですが。


 そういう訳で、「最果て」では神の選んだ人物と選定委員会である教会組織の対立を書き、神の選んだ人物の証拠として、聖女の魔法を神助で成立させます。いや、むしろ聖女なんだから神の試練に立ち向かって自力で乗り越える必要があると言う言い方もあるかもしれません。


 ただ、一般的な「聖女もの」は婚約破棄とセットになれば聖女である必要がありますが、それなしで腕力とか武力で問題解決をするなら、聖女にする必要ないじゃん、って思うのですね。


 一方、「聖女」ものなら男女問わずある程度読んでもらえますが、「聖人」だと男女共に読まないのではないか、という危惧はありますね。


 さて、婚約破棄の話題が出たので少し言えば、

「婚約破棄→ヒロイン追放」→「追放先の男性から溺愛」→「元カレが困っていて帰ってこいと言うが帰らない」

となる訳です。


 どこぞのスレでは、テンプレは検証され完成された面白いパターンなのだから、これ以外のパターンで同様に盛り上げるのは難しい、など言う人がいました。ただ、私でさえテンプレ婚約破棄を10年見せられています。いい加減飽きるというのが普通じゃないでしょうか。


 一方、婚約破棄ざまぁは、婚約破棄した男の屑っぷりに対応したざまぁ量が必要になります。つまり、ざまぁが酷すぎると「そこまでしなくてもよくない?」と思わせてしまう訳です。


 昨今、断罪は「婚約破棄理由が冤罪だった」と言うより、「追放したおかげで王都が酷い事になった」から帰還命令が出るという方が多い気がします。そうなると、主人公が婚約破棄前にしていた仕事量がざまぁ量になります。つまり、元カレの屑っぷりと主人公の能力の大きさと、それがなくなる事によるざまぁ量のバランスを取るのがテンプレ作家の作業となります。


 …不毛に思えるのですが、テンプレ作品を書く方、読む方はどう思っているのでしょうか。


 まあ、とりあえず私の次回作は婚約破棄は関係ありません。猫小説…猫が近くに歩いている小説ですから。


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