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悪党の復讐  作者: 島津宏村
誕生と暗躍
22/22

Welcome to…

渋原首相殺害事件から2年

26歳になった佐々木は昇任試験を経て無事、警部補となった。

佐々木は思う。今の日本は前よりずっと悪くなったなと。渋原首相の時代は日本の景気も上向きで、消費税も引き下げられ生活に困らなくなっていた。しかし、彼の次の首相が不味かった。渋原首相の政策を大幅転換し、増税に舵を切った。それだけならまだよかった。だが彼は更に定年退職の年齢を5歳引き上げた。年金受給者は受給金額が上がったものの、それらはすずめの涙にすぎなかった。経済は悪化し、与党健生党は国民の反感を買った。渋原首相の同情票で、与党として保っていた健生党はたった2年で野党へと転落していった。その頃の佐々木はいくつかの世間を騒がせる事件を次々に解決していった。はじめは警部や管理官などであったが、次第に署長や、検察官にも検挙率の高さを買われ昇進も間近となっていた。そして、見事26歳という若さで警部補となった。ノンキャリアの中では最速の昇進だ。

たが、佐々木は満足していなかった。三集警部の失踪や、首相殺害事件など、背景が掴めない事件があった。佐々木はそれらを解決し、犯人を捕まえるまでは決して満足しない。彼は執念の男だった。常日頃から全てを観察し、犯人を導きだす。その目標を達成しない限り佐々木に平和は訪れない。

ただし、その事件だけを追えるような仕事ではない。日本経済があれ始めた頃から犯罪件数も順調にのびていた。近頃、警察は大忙しだ。まだ、事件だけなら人海戦術や、ローラー作戦でなんとかなるものの、いわゆる『知能犯』というものに警察は悩まされることとなる。そんな中警察ではでも知能犯と対峙し逮捕したものは昇格するという一種の昇進の波があった。それにより、刑事たちの士気は低下しなかった。結果的に昇進の波に乗れたのは数人だったが佐々木もその1人だった。その数人にはそれぞれあだ名がついており、彼はその中でも、「国北の兵」という異名が付き始めていたのだった。

佐々木は警察が繁盛するという何とも言えない時代だと思っていた。


ある、4月の朝佐々木はいつものように警察官たちが住むアパートから出る。扉を開けようとしたとき、ポストに一つの白い封筒が入っているのを見つけた。宛名は佐々木友人様となっている。どうやら手違いでの投函ではないようだった。職業柄パーティー等に呼ばれることはほとんどない。あったとしても忘年会くらいで、それもスマホに連絡が来るため、紙ベースでの招待状は皆無だった。見ると招待状と書いてあった。

TO be continue


『悪党の復讐』では、初めての後書きとなります。作者の島津宏村です。

始まりの物語と、復活についてです。読者の皆様は神様を信じますか?私は現実世界に影響を及ぼすことはない神が存在するという条件付きで信じています。なぜかというと、神様が存在する証明は『いる』、『いない』共にできないからです。いないという証明がなぜできないと思うかというと、神様が人間が観測できない次元の存在であった場合、いないという証明が不可能だからです。しかし、これだと人間が観測できないものは無として考えてもよいのではないか。という哲学的問題を引き起こしそうですね。

難しい話はさておき、ミステリーにおいて神様を登場させるとフェアなものにはなりませんね。ですから先ほど示したような考え方を反映しました。いかがでしたでしょうか。

次は『計画と準備』シリーズについて。

計画と準備では、刑事の武田が死んでしまうことから始まります。些細なことが大きな事実に繋がっていく様子を描いたものです。第一章の中では一番推理が多いところではないでしょうか。

皆さんはどのタイミングで犯人がわかりましたか?ぜひ感想で教えてください。

さあ、次は『転覆』シリーズですね。

転覆シリーズは「俺」が暗躍する「俺」中心に広がっていく物語で、佐々木がそれを追いかけるというかたちをとっています。事件が起こった後にしか動けない警察の悔しさを表現しました。

その後の二つの物語は二つとも日本がどのような状況になったかを表現してみました。この後どのように変貌するのかはたまた、佐々木によってそれは食い止められるのか。今後の戦いにも注目です。

ところで、私は他の作品も投稿しています。悪党の復讐はこれでひとまず、一章完結ですので次の投稿は3月下旬になるかと思います。それまで読者の皆様は他の作品を楽しんでいただけると幸いです。

最後に、ここまで『悪党の復讐』にお付き合いいただいた方はぜひ★の評価やご感想をしていただけると非常に嬉しいです。

以上を第一章の後書きとさせていただきます。

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