ワークス視点「クリアを目指す」
Q、なんで主人公が死んでるんですか?
A、それが昏き迷宮だから。
クソッたれ!!
また有馬を犠牲にしちまった!!
迷宮をクリアできる確率を上げるために俺達を逃がすために囮をやらせた俺達のせいだ。
今、俺達はB2Fに戻りそこのワープポイントから脱出してギルドへ来ている。
実はワールドシーカーのスキル※「遺言」によって敵のモンスター情報とかは貰っており、ある程度はどんなモンスターかは判明している。
今度からはそのモンスターに出会わない対策や会敵してしまった場合のことが知ることが出来た。
※死んだ時に指定したの探索者にメッセージが飛ばせるスキル。
「ちくしょう!そんなやばいモンスターがなんであの迷宮にいるんだよ!」
「すまない、俺の実力が足りないせいで…」
「ガーゼンは悪くないさ!ただ、運が悪かっただけさ。」
「でもね、ワークスとガーゼンと私だけでやるよりもう一人増やしてやるべきと思うのよ。」
ネインはそのような提案をする。
「わかってる、仲間を増やそう!有馬はやられる前にパーティー用にアイテムも残してくれんだんだ。回復職、盗賊職、支援職が欲しいな。」
まぁ、取り敢えずメンバーを増やせればいいやと考えるガーゼンである。
「ギルドで仲間の声掛けをしてみるか。取り敢えず、全員で片っ端から声を掛けよう。」
ワークス達はギルド内の探索者達に仲間になってもらうための声掛けをした。
その結果、一人の探索者が快諾してくれたのだ。
「おう、アタイで良ければいいぜ!」
「ありがたい!俺はワークス!魔剣の担い手で他の仲間が後ろにいる男がガーゼン、女がネインだ。」
「ガーゼンだ、職はエンハンスランサーだ!」
「ネインよ。職は魔弾の射手。」
「アンタら、なかなか良いじゃないか。アタイはアイナ、職は※アルケミストシーフさ。」
※アルケミストシーフ…錬金と生産関連を行える盗賊職で、かなり特殊な職業。
本来の盗賊職の強さが弱体化してる分、その場でアイテムの生産が出来るので、他の職とは明確に違った強さがある。
「アルケミストシーフ!?なかなかお目に掛かれない職だ。よろしく頼むよ!」
「あぁ、仲間は失う辛さはなかなかに辛いからね。でも、アタイなら迷宮の探索時の罠系や支援もそこそこ出来るから任せな!」
アルケミストシーフのアイナが仲間に加わることで俺達は迷宮のクリア率が明確に上がる予感がした。




