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住民証を作ろう

翌朝、早速マリーにソフィアの相手をお願いした。

これで少しは機嫌を直してくれるだろう。


「母さん、もう一度言っておくけど、夕方実家に帰るんだからちゃんと準備しておいてね。メアリーを置いていくから手伝ってもらってね。」


「わかっているわよ。ちゃんと覚えているから大丈夫よ。」


「俺はちょっと伯父さんに相談があるから王城に行ってくるね。」


兄さんと一緒に伯父さん(王様)に会いに行った。


「おはよう。伯父さんにお願いが有ってきました。」


「いきなりこっちに来るなと何度言ったらわかるんだ。俺は王様だぞ? まあ良い。何の用だ?」


「うちの孤児院の子供たちのことですが、身分証がないから町に戻れないのですよ。身分証を作ってもらえませんかね。」


「だったら、お前が自分で作れば良いだろ。あの土地はお前の所有としたと言っただろ。お前が領主になり、子供たちを住民として登録してしまえば良いのだ。そうすれば身分証が発行できるだろ?」


「なるほど、じゃあ俺は領主になりますよ。どうすれば領主になれるのですか?」


「俺が任命すれば領主だが? はい、アオイを領主に任命しました。これでOKだ。」


「こんなに簡単に任命して良いのですか?」


「俺は王様だぞ? いいんだよ。手続きはこっちでしておくから安心しろ。わかったなルーカス。」


「私がやるのですか! わかりましたよ。アオイ、俺がちゃんとやっておくから安心していいぞ。」


「ありがとうございます、ルーカス兄さん。」


アオイ農園からアオイ村に変わりました。

家に転移で戻り、マリーに身分証を作ってもらうことにした。


「マリー、子供たちの身分証を作りたいんだ。ミスリルの板に首から下げられるような鎖を付けてくれ。」


「お安い御用です。」


ちょちょいっと身分証を作ってくれた。

そのミスリルの板にギルドカードと同じような情報が書き込まれる細工をする。


『ティア、ギルドカードみたいなものを作りたいんだ。手伝ってくれるかな。』


『了解です。どんな情報が書き込みますか?』


『まず、アオイ村住民であることが証明できる。自分のステータスが確認できる。1m×1m×1mのアイテムボックスが使える。この3つを付与したい。ギルドカードと同じように機械を通すと身分が証明できないとダメだよ。』


『ちょっと難しいですが、なんとかしましょう。ギルドカードと同じように魔力を注ぐと本人登録ができるようにしますね。』


アオイ村住民証が完成した。

これをアイテムコピーで150個に複製した。

丁度、お昼の時間なのでみんな食堂にいるだろう。

みんなに渡してあげることにした。


「ご飯を食べながらでいいから聞いてくれ。君たちの住民証を作ったから首から下げて肌身離さず持っているように。絶対に無くすなよ。受け取ったら魔力を注いでくれ。それで登録完了だ。追加機能で自分のステータスを確認できるようにした。魔力を注いでステータスと唱えてみてくれ。あと、小さいがアイテムボックスもついてるから有効に使ってくれ。」


子供たち全員と従業員全員に住民証を渡した。

早速、首から下げて自分のステータスを確認しているようだ。


「あと、俺は3日ほど出かけてくる。その間、ここの管理は兄にお願いしておくから何かあったら兄に相談してくれ。言い忘れていたが、俺はここの土地の領主になった。以上だ」


姉さまが昨日の約束通りオーナーになってくれるとすると今の家から通うのは大変だろうな。

折角だから孤児院の隣にマイホームを作っちゃおうかな。


『ティア、マイホームを作るから設計手伝って。』


『了解です、マスター。どのようにしますか?』


『リビング、お風呂はRoomと同じ感じでいい。2階建てで、2階は個室6部屋。1階はリビング、風呂、トイレ、応接室、キッチンでよろしく。』


『設計完了しました。イメージを脳に送りますので確認してください。』


『いい感じだ。じゃあ、建てちゃおうか。』


立派なマイホームが建った。

やばい魔力枯渇かも。

これからゲート使うのに回復しないとまずいな。

神チート装備を身に着け、ダンジョンに向かった。


『メイプル、オークをいっぱい出してくれ。』


神剣で無双し、MPをガンガン吸収し回復する。

よし、全回復した。


『メイプル、ありがとう。』


そろそろ母さんの支度が終わったころかな?

家に戻った。


「母さん、準備終わったかい?」


「もちろん、終わっているわよ。ソフィアもマリーさんに手伝ってもらって終わったみたいよ。エミリーはまだっぽいわね。」


「メアリー、マリー、美咲の荷物はRoomの中だから大丈夫だよね?」


「はい、いつでも旅に出れますよ。」


「じゃあ、心配なのは姉さまだけか。」


姉さまの部屋へ向かった。


「姉さま、支度は済みましたか?」


「大丈夫よ。アイテムバックに突っ込むだけだから。」


「じゃあ、ちょっと付き合ってください。マイホームを作ってみたので見てもらおうかと。もし、父さんの許可が下りて孤児院のオーナーに就任したらその家に住んでもらおうかと思いましてね。」


「行くわ! すぐに行きましょう。」


「姉さま、手をつないでください。」


久しぶりに姉さまと手をつないだ気がする。

ちょっと照れるな。


テレポートでマイホームの玄関前に転移した。


「アオイ、あなたテレポートまで使えたのね。もう驚きを通り越して呆れるわ。これが私が住むお家なのね。入ってもいいかしら?」


「どうぞ、お入りください。」


「Roomと同じような雰囲気で落ち着くわ。私はどの部屋を使っていいのかしら?」


「好きなところをどうぞ。気に入ってもらえましたか?」


「もちろんよ。絶対に父さんの許可をもらってみせるわ。」


家に戻ると丁度ルーカス兄さんも帰宅していた。


「兄さん、これから父さんの待つ実家に戻ります。3日ほど孤児院の管理をお願いします。」


「ああ、構わないが。え? 今、3日と言ったか?」


「じゃあ、母さん、姉さん、ソフィア。実家に帰るよ。」


兄さんの言葉を無視し、全員で馬車に乗り込み王都を出発した。

王都が見えなくなったところで馬車を降りた。


「これから転移魔法で戻ります。」


「昨日言っていた内緒のことって転移魔法のことだったのね。てことはRoomで寝れないってことよね? ダメよ! ずっとあなたたちが孤児院に入り浸って帰ってこないからRoomに入れなかったんだから。今日はお泊りするのよ。お風呂に入りたいのよ!」


「わかりましたよ、母さん。じゃあ、1日目に泊まった場所に転移しますよ。それで翌日父さんの町に戻りましょう。」


1日目に宿泊した壁にゲートを繋ぎ、全員で移動した。

結構魔力を消費したが、枯渇で倒れるほどではなかった。


「信じられないわね。何週間もかかる距離を一瞬で移動できるなんて驚きよ。」


「3人とも、特に母さん。秘密厳守でお願いしますね。特に父さんや兄さん、王様には絶対に話さないでくださいね。」


「わかってるわ。私だけ強調するのはやめてちょうだい。」


「それでは、お風呂にどうぞ。」


旅の最後の夜を楽しんだ。

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