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プロローグ
ピロリ~ン――
「くそっ、またダブりかよ」
俺は四宮海斗、二十二歳。
人生に何の楽しみも見いだせず、毎日ガチャばかり回している、どこにでもいるクズだ。
ちなみに、最近俺が狙っているのは、一台につき月に一個しか入荷されず、そもそも本当に引き当てた人間がいるのかさえ分からないという――《異世界行きトラックフィギュア》。
やたらと巨大なうえに、景品が全部で何種類あるのかすら書かれていない、謎のガチャマシンから排出されるらしい。
とにかく――
……これが最後だと思って……!!
「はああっ!」
……しまった。思わず大声を出してしまった。
周囲の人たちが一斉にこちらを見ている。
ピロリ~ン――
ガタン、ゴトン。
「…………」
出たあああ~~~っ!
ううっ。感動で涙が出そうだ……。
これを引き当てて自慢するために、俺が何年も探し回ってきたことか……。
こうして念願の《異世界行きトラックフィギュア》を引き当てた俺は、店の外へ出た。
自宅へ帰る途中。
俺は確かに横断歩道を渡っていたはずなのだが……。
プワアアアアアンッ!!!!!
「えっ?」
次の瞬間――俺は本物の異世界行きトラックに、はねられてしまった。
これからよろしくお願いします!




