#1 真夏
俺は如月春。高二だ。俗に言う青春、と言うものを送れているわけでもない、いや、案外送れているのだろうか、まぁいい。
「春〜!おはよぉ〜!」
朝から騒がしい奴が来た。
「おはよう、真夏。」
彼女の名前は此前真夏。俺の高校生活唯一と言っていいほど数少ない友達の中の1人だ。
「朝からなんだよ、」
「ちぇ〜、やっぱ春は無愛想ですな?」
「悪いかよ。」
「べっつに〜?」
本当になんなんだろうか。
「で、なんなんだ?」
「もうすぐ中間があるじゃないですか〜?」
「あるな」
「勉強をおしえていただきた...」
「無理だな」
「即答?!まだ言ってる最中だったのに、!?」
「俺だって自分の勉強で手一杯なんだ、それに加えて人の勉強見るとか、無理無理。」
「いいじゃんかぁ〜!ケチ!」
「ケチで悪かったな」
本当は別に1人分くらい見る余裕はあるのだが、正直、最近成績が危うい、ここらで一度成績稼ぎをしておかなければ。
「いいもんね〜!光一に見てもらうし〜!」
光一。真夏と春の共通の友達。ちなみに春は高校でこの2人としか友達じゃない。
「いいんじゃないか?光一頭いいだろ。」
「もう知〜らないっ」
「勝手にしろ〜」
とまぁ、これがいつもの俺の日常、と言ったところだろうか、今までも、これからも変わらないと思う。
「ホームルーム始めるぞー」
先生が教卓につく
「起立。礼。着席」
先生が何かを話しているが、聞いてるフリだけしておけば大丈夫だろう。
「如月」
「はい」
「そこでお前に次の文化祭の実行委員をやってもらいたいんだが、いいか?業務内容はさっき言った通りだ」
ま、まずい、ここで断ればクラスの雰囲気が下がるか、?かと言ってOKしてもめんどくさいし、業務内容聞いてなかったしな、まあ、しょうがないか。
「わかりました。」
「ありがとう。これで朝のホームルームを終わる」
真夏が近寄ってくる。
「文化祭実行委員とか、ウケる笑」
「ウケてる場合じゃないわ、業務内容聞いてなかった、」
「えぇ〜、?あんな真面目に聞いてそうだったのに、?あれ聞いてるフリ、?」
「当たり前だろ。聞く意味がないと思ってるからな」
「えぇ〜、まだ私の方が聞いてるじゃん、」
「ほんで業務内容教えてくれないか?」
「業務内容は〜、わかんない!てへぺろ」
聞いていなかった俺が悪いのだが、どうしよう、今無性に腹が立ってきた。
曲聴きながら何か作業するの、捗る。




