第一話「新しい生活」
犯罪が横行する現代、
科学は人工的に能力者を生み出す力を完成させた。
火、水、闇、地、時を司る戦士を生み出す技術。
ただし、どの能力者になるかは不明。
生まれる前に脳に特殊信号を送られた者は能力者となるが、勉強や運動等と同じように、個人の努力、才能によって強さが決まる。
そして、小学校から高校までの一貫教育の中で残れた者だけが、警察や自衛隊員となり国を守る。
だが、「国を守る」という感覚はまだ彼らには芽生えていない。今は自分達の生活を充実させることが最優先な思春期真っ只中。これは、そんな彼らの日常ストーリーである。
「行ってきます。」
小学校後半、俺は怒涛の日々を過ごした。
敵学校のエース級、遠藤恵と何故か一番下のクラスの俺が戦って、何故か恵に気に入られてレベル高めのクラスに昇進して・・色々あったな。
「省汰くん、おはよう。制服新鮮ー!」
噂をすれば元凶のおでましか。
「恵、おはよう。お互い見慣れないな。」
中学も一緒か、振り回されるんだろうな。
「おはよ、省汰、恵。」
まさか笑と対等に話せる日が来るなんてな。
少し雰囲気も柔らかくなったし・・って思ってたけど囲いが相変わらずすごいな。
「おはよ、笑。・・お前も毎回大変だな。」
「大丈夫、真梨絵がいるから。」
気付くといつの間にか笑の囲い達が消えていた。
「おはよ、今日も一仕事完了。」
「お疲れ真梨絵、いつもありがとう。」
何したんだ一体・・・。
「みんなおはよー!」
彩夏ちゃん、爽馬に琢磨、クラスは違うけど遥くんも。
以前絡んでいた面子は全員いるし、クラスも同じだ。
一から関係築くのは面倒くさいことを学んだから、つくづく持ち上がり方式で良かった。
「今年は俺達、肩身が狭い思いしなくて済むな。」
爽馬に耳元で言われた。
そうだ、今年は肩身が狭い思いをせずに済むんだ。
これからの新生活、少し期待しちゃうな。
「な、何だこれは・・・。」




