90話 おばさんって強いよね!
〜前回のあらすじ〜
街に着いたー!
「うまーーーーーー!!!」
「フヒヒッ、うまーーーー!!」
俺たちはおばさん……シャイナーさんにご飯をご馳走になっていた。
「ほら、たーんとお食べ!まだあるからね!」
罪悪感がヤベェ……話すか?
「あの……シャイナーさん……実は俺たち「わかってる」……え?」
「どうせ金、持ってんだろ?」
「ゔ……」
「やっぱりかい……後ろめたいなら後で金払いな」
「……はい」
バレてたかー。でも罪悪感は減ったしいっか。なんでバレたんだろう?
「なんで分かったんですか?」
「2人だけで旅してるなんておかしいだろう?この街はそこそこ大きいし、門番だって腑抜けてない。幼子がフラフラ入ってきたら保護者されるのが普通だろう?間違っても野放しにはしない。」
「確かに」
「ならE級以上の冒険者ってことになる。そうなんだろう?」
「まあね」
「やっぱりね」
「そんなに演技、下手だった?」
「大根役者もいいとこさ」
「はははっ、そっかー」
「冗談だよ。そっちのショコラだっけ?その子の反応が不自然すぎさね。何も教えずに始めたんだろう?」
「あー、なるほど」
ショコラにいきなり合わせろ、は可哀想すぎるよな。
あれは俺が悪い。
隣で料理を食べるショコラに目線を向ける。よく食うなー。
「フヒッ?なに?」
「ショコラは可愛いねって話をしてたんだ」
「フヒヒヒヒヒッ、照れる」
和むわー。子供って癒されるよねー。
「うんうん、やっぱり子供は可愛いねえ」
「お、シャイナーさんもそう思う?」
「勿論さ。じゃなきゃ料理をご馳走したりしないさね」
「なるほど、シャイナーは子供好きなんだね」
「そうだね。あんたも子供なんだから遠慮せず食べな?」
「…………ありがとう」
お言葉に甘えてご飯を頂くとしよう。うまーー!!
「ふふっ、いい食べっぷりだねえ」
♢
「「ごちそうさまでしたー!」」
「はい、お粗末さん」
美味かったー!
「シャイナーさん、お金……」
「あー、やめやめ。子供からお金なんて貰えないよ」
「え、でも……」
「どうしてもって言うならお皿洗いでもしてもらおうとかな?」
シャイナーさんがニコッと笑って言う。大人だなぁ……。
「わかった。ならお皿洗いをするよ。洗い場は何処?」
「すぐ裏さ。気をつけてやるんだよ?」
「どんとこい」
♢
「終わったー!!」
「フヒッ、終わった?お疲れ様」
「おや、終わったのかい?」
「おう。見よ!この輝く皿たちを!」
「お疲れ様。ほら、ご褒美にプリンを持ってきたよ。お食べ」
「そんな、悪いよ」
「悪いもへったくれもないよ。働いたら対価をもらう。当たり前だろう?」
「でも……」
「ほら、ごちゃごちゃ言ってないで食べな。美味しいよ」
「……うん、ありがとう」
「どういたしまして」
シャイナーさんっていい人だなぁ。じゃあプリンを頂こう。
プリンうまーー!!
「フヒッ、美味しかった」
ジーーー……
なんだろう、隣から視線を感じる……
「た、食べる?」
「フヒッ!いいの!?」
「いいよ。食べな」
「フヒヒッ!ありがとう!」
「おや、ちゃんとお兄ちゃんしてるんだねぇ」
シャイナーさんが関心しているようだ。ちょっと照れくさいな……。
「あ、そうだ。旅の準備しないと。シャイナーさん、服屋って何処にあるの?ショコラの服を買いたいんだ」
「服屋かい?それなら連れて行ってやるよ。子供だけだと心配だからね」
「そんなことないよー」
「最初に会った時、迷ったって言ってなかったっけ?」
「ゔ……」
「決まりだね」
それを言われたら何の反論も出来ないよ……。
「ピーちゃん!ひとっ走り頼むよ!」
「ニャーン」
あ、シャイナーさんがピーちゃんの背中に飛び乗った。ピーちゃんの体高、2mくらいあるよ?運動神経どうなってんの?
「ほら、あんた達も来な!置いてくよ!」
「ショコラ、行こうか」
「りょ」
ショコラを抱えてピーちゃんの背中まで跳躍する。
「へえ?やるねえ」
「ドヤ」
「フヒッ、ドヤ」
なんでショコラもドヤ顔した?
「2人とも掴まっときな。ピーちゃん!いいよ!」
「ニャーン」
俺とショコラがピーちゃんに掴まった瞬間、ピーちゃんが猛スピードで走り出した。50km/hくらいあるかな?かなり速い。景色がどんどん後ろへ行くのがわかった。声も出せないわ。
♢
「着いたよ」
「……」
速っ!一瞬で着いたな。
「フヒヒッ、楽しかった」
楽しそうで何よりです。
着いた服屋はかなり立派な店だった。
「シャイナーさん?俺、あんまりお金持ってないよ?」
「大丈夫だよ。旅用の服なんだろう?ならここが一番いいよ。安いものから高いものまで揃えてるからね。品揃えも豊富さね」
「なら良かった」
さーて、買い物買い物!
「たのもー!」
読んでくれてありがとうございます。
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