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86話 こっちに来て印象、変わったな……

〜前回のあらすじ〜

行ってきまーす!

またね、王都!

待ってろ、竜の門!

 さーむい!最近は暖かくなってきたなーって思ってたけど夜中はまだまださーむい!

 ちなみに今の格好は

 ・黒いカスィミアのアンダー

 ・白いタートルネックのセーター

 ・黒いファー付きのコート

 ・黒いピッタリした手袋

 ・厳ついゴーグル


 下は

 ・少し色の濃いジーパン

 ・茶色の膝まであるブーツ


 以上です!

 できる限りの防寒着を引っ張り出しましたわ。

 でもマジでミスったわー。これでも寒いです。マフラー持ってきてないよ……。

 ゴーグルは寒すぎて目が凍らないために。

 手袋が薄いのは腰にこさえた剣を扱いやすくするためです。はい。……めっちゃ寒いな……。


 なのでポケットに手を入れています。ついでに言うと、走ってます。転んだら大変だー(笑)。

 なぜ走ってるかって?こんな夜中に馬車なんて無いよねー(笑)。笑ってる場合じゃないんですけど(笑)。

 なので身体強化で下半身から体幹を強化して走ってます。

 暗くて前見えねー(笑)。魔力を薄く前に向けて広げているからなんとかなってるけどね。


 このままだと三時間ももたない。魔力は今でも節約しまくってるからこれ以上は無理だ。

 ……しょうがねぇな。少しは護身用に魔力は残すとして……。二時間走って休憩を繰り返すしかないか。


 ………チリッ


「……ん?」


 なんか聞こえた?


「キャーーー!!」


 おっと、悲鳴だ。ついでに助けるか。



 ♢



「いやーーー!!おーそーわーれーるーーー!!」

「ゴブッ!?ゴブゴブゴブーー!」

「薄い本みたいな事されるんだわ!薄い本みたいな事!!」

「ゴブゴブ!?!?ゴブゴブゴブゴブ!!!」

「薄い本みたいな事……フヘヘッ」

「ゴブーーー!?ゴブーーー!!」


 なにこれ?


「ほら!早くしなさいよ!!」

「ゴブ!?」


 催促し始めたよ……。ゴブリンさん……苦労人臭がすごい。


 ………ごめん、ちょっと面白いわ(笑)


「ゴブ?ゴブゴブゴブ!」


 あ、バレた。


「え?誰かいるの?ま、まさか!ゴブリンさんの仲間!?ま、回され……フヘヘへへ」


 うわー、出たくねぇ。まあ、出て姿を見せるしかないか……。


「あ、どうも。悲鳴が聞こえたんで駆けつけました」

「ゴブ?ゴブゴブ」


 ゴブリンさんは「なぜここにいる?子供だろ」と言ってます。前にゴブリンの里で暮らしてたら分かるようになりました。ゴブリンは声帯が違うのでゴブリン語しか喋れない。でも多言語を扱えるように教育されるので言ってることは理解できるんだってさ。ゴブリンめっちゃ博識!

 ちなみに共通語を含む3言語を話せるのが成人と認められる最低条件の一つなんだって。賢すぎるだろ(笑)。もう笑うしかねーわ(笑)。


「ゴブ?」

「あ、すみません。考え事してて。冒険者をしておりまして、王都から移動してたんです」

「ゴブ〜」


 今のは「人間も大変だな〜」って言ってます。


「ちょっと!早くしなさいよ!待ってるのよ?」


 うわー、めんどくさいのが絡んできたー。


「ごゆっくり」

「ゴブ!?」

「嘘ですよ。で、こんな所で何してるんですか?……エルフさん」


 そう、こんな変態はエルフしかいない。耳も尖ってるし。


「ゴブ、ゴブゴブゴブ」

「なるほど、見回りをしていたら少女が迷い込んでいたと。エルフとは交流があるし、こんな時間に少女が一人でいるのも心配だ、と」


 優しいな!さすがゴブリンさん。こっちに来てゴブリンの印象が変わったよ。で、肝心のエルフさんは?


「フヘッ、フヘヘへへへへ」


 妄想に突入されているようだ。さすがエルフさん。こっちに来てエルフの印象が変わったよ……。


「じゃあ、連れて行ってこようか?え、ダメ?子供に危険なまねはさせられない?ゴブリンさん!!(感動)」


 ゴブリンさんって本当にちゃんとしてるよな〜。エルフさんはどうしてるかな?


「フヘヘッ、フヘッ、フヘヘへへへへ」


 まだ妄想してるの!?さすがエルフ……これが英才教育の賜物か!!いや、本能かな?


「ゴブゴブ」

「え、仲間に連絡したいからついて来て欲しい?うーん、俺は必要ないみたいだから戻るよ」

「ゴブ……ゴブゴブゴブ」

「大丈夫だって。俺、冒険者だよ?まあ、慎重に行くから心配しないでよ」

「ゴブ……」

「うん、大丈夫。じゃあね」

「ゴブ」


 あ、エルフさんが連れて行かれる。


「え?あ、いーーやーーー!!連れて行かれるーー!!回されるーーー!!……フヘヘ」


 あれはヤバイな……。これ以上関わるなと俺の勘が言っている……。

 見送るゴブリンさんの背中からは哀愁が漂っていた。



 ♢



 とにもかくにも、さっきの寄り道でだいぶ魔力が回復した。さっさと行こう。


 モナの話によると、竜の門までは結構遠いらしい。


 ……テレポートとか無いのかな?いやいや、ダメだ。ズルをしたいと思う時は大抵うまくいかない。今は街へ着く事だけ考えなくては!


 あーでもやっぱり寒いなー。今夜中に着けばいいなー。

レンチン聞くだけでパブロフの犬状態_(:3 」∠)_

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