85話 いってきます
遅れてごめーん、誠にすいまめーん( ´ ▽ ` )>
まずはマミーちゃんに伝えにギルドへ行った。
「あら、そうなのん?いつ行くのん?」
「明日」
「それは急ねん。送迎会でもしようかと思ったのにん……」
「いや、送迎会はしないで。送迎会って何か苦手なんだよ。できればお帰り会してくれたら嬉しいな」
「そう?なら仕方ないわねん」
「急でごめんね」
「いいのよん。根無し草の風来坊、冒険者なんてそんなもんよん。でも次からはもう少し早く教えて欲しいわねん」
「はい……」
「じゃあ気をつけて行ってくるのよん」
「うん!じゃあねマミーちゃん。元気でね!」
「ええ、貴方もねん」
よし、冒険者ギルドには行ったな。あとは……一応タミアにも言っとくかな?
♢
「たのもー!」
「……」
返事がない。
「おーい、タミアー!いるんだろーー!」
「……うるさい」
いるんじゃん。
「入るよー」
「……」
中に入るとタミアがソファーに寝そべっていた。
「タミア?」
「……」
へんじ が ない。しかばね の ようだ。(笑)
「要件だけ伝えるね。明日、この街を出るんだ。今日はそのお別れを言いに来たんだ。じゃあね、タミア。元気でね」
そう言って出ていこうとすると、手を掴まれた。
「……詳しく」
うわっ!怖っ!ゾンビかと思った……。
♢
「なるほど……」
タミアはソファーで横になりながら話を聞いていた。
「大丈夫かよ、顔色悪いぞ?」
「あー、大丈夫じゃない。月一のあれ」
「そうなんだ……それってどんな感じなの?」
「……ある日突然、お腹にバットでドーーンッ!!ってされる感じ。最初はいつ来るかわからなかったけど、最近はなんとなくわかるようになったかな。だからタイミング合わせて薬を飲んでひたすら耐えてる」
……バットでお腹をドーーンッ!!って……でも本当にそんな感じなんだろうな……。男で良かったー。いや、でも女性もいいな……なら男の娘?
「変なこと考えてない?」
「ハハハッ、まさかー」
女の勘って鋭い!
「じゃ、じゃあそろそろ行くね?」
「ん、さよなら。……帰ってきたら土産話でもしてよ」
「ああ、もちろん。またね!」
そしてタミアの元を後にした。
「……またね……か。フフフッ、変なやつ」
♢
「ただいま」
「ん、おかえり」
「あれ、シオンは?」
「買い物に行っとる。今夜は豪勢な食事にすると息巻いとったぞ」
「そう」
モナはこちらを見ず、ただ本を読んでいた。
「それじゃ、自分の部屋にいるよ」
モナの側を通り抜け、自分の部屋へ帰ろうとする。
「晩飯くらい食っていけ。せっかくシオンが腕によりをかけて作るんじゃぞ?」
「……」
「お別れくらいさせろ」
「モナ?そんなことしないから」
「へ?」
「だから、そんなことしないってば。もう夜なのに街から出るなんて危ないよ」
「ありゃ?そうじゃったかの?」
「そうだよ。モナは強すぎて関係ないかもだけど」
「なんじゃ、そうじゃったか。それならよい。さっさと行け」
「辛辣!!」
♢
晩飯は豪勢だった。でかい肉の塊に、見たこともないお洒落な料理、沢山のパンがあった。その他にも色々と……。
「すごい!!めっちゃ豪勢だ!!」
「これは張り切ったの〜」
「フフンッ!どんなもんだい!」
すっげー!どうやって料理したんだあれ?
「うまーー!!」
「うまい」
「おいしー!」
「自画自賛かい(笑)」
「本当に美味しいんだもん、いいじゃん!」
シオンが頬を膨らませている。なにそれ可愛い。
「ハハハッ、確かにそうだね!」
そのまま食事は進んだ。あんなにあった料理も全部食べてしまった。美味しかったな〜。
今は深夜、みんな眠りについている。まあ、スラム街は賑やかだけど。
開けた窓から入ってくる風が心地よい。
「ふう、そろそろ行こうか」
「さよならはなし無しかの?」
「うおっ!ビックリした!」
モナかい。ヤベッ、見つかった。
「ごめん」
「なにを謝る?自分で決めた事じゃろ。なら胸を張れ」
「……うん」
「まあ、さよならくらいは欲しかったがのぉ」
「そうだよね。でも決めた事だから」
「うむ、それでよい。気をつけて行くのじゃぞ」
「うん」
窓に足をかけ、外を見下ろす。
「モナ!」
「なんじゃい?」
「またね!」
そう言い捨て、俺は窓から飛び降りた。
「フン、カッコつけおって……」
♢
シュタッ
カッコつけすぎたかな?(笑)
まあいいや。
「行くの?」
「うおっ!!ってシオン!!?な、なぜここに……」
顔に出てたかな?
「だって顔に出てたからね」
「マジすか」
そんなに分かりやすいかな?
「あー……えっと……」
「……さよならくらい言わせて……はモナが言ったかな?まあ、気をつけて行きなよ」
「お、おう」
「あっ、待って!」
シオンが服の袖を掴む。
「なに?」
「えっと……その……帰って、来る……よね?」
「……フフッ、アハハハッ!」
「わ、笑うことないだろう!?」
「ごめんごめん、シオンがそんなこと考えてたとはね。フフフッ!」
「も、もー!」
「大丈夫だよ。ちゃんと帰って来るから」
「……そう。ならいいけど……」
「うん、じゃあ……またね」
「……うん、また……ね」
そう言ってシオンの元を後にした。
♢
門は24時間開いている。コンビニもビックリの営業時間だよね(笑)。
夜の門番は夜行性の種族らしい。なるほど、異世界ならではの適材適所だね。
「あの、通りたいんですけど」
「ん?君何歳だい?保護者の方は近くにいるのかな?」
「あ、冒険者です」
「おお、そうだったのか。珍しいね。その歳でE級まで上げるとは」
「あはは、まあ頑張りましたよ」
本当に頑張った……。先輩冒険者たちに扱かれたり、依頼主から理不尽な怒られ方をされたり……。
まあ、今となってはいい思い出ですよね(笑)。
「そ、そうか。もう通っていいよ」(め、目が死んでる……)
「あ、目が死んでるのは生まれつきですからね」
「え!?」
そのまま通り抜けた。あの目にはもう慣れたよ……。
ふんっ!目が死んでるなんていつものことだもんね!怒ってないし!いつものことだもんね!!
そんな訳で、王都よ!さよならー。
あんぱんアンパンあんぱんアンパンあんぱんアンパンあんぱんアンパンあんぱんアンパンあんぱんアンパンあんぱんアンパンあんぱんアンパンあんぱんアンパンあんぱんアンパンあんぱんアンパンあんぱんアンパンあんぱんアンパンあんぱんアンパンあんぱんアンパンあんぱんアンパンあんぱんアンパンあんぱんアンパンあんぱんアンパンあんぱんアンパンあんぱんアンパンあんぱんアンパンあんぱんアンパンあんぱんアンパンあんぱんアンパンあんぱんアンパンあんぱんアンパンあんぱんアンパンあんぱんアンパンあんぱんアンパンあんぱんアンパンあんぱんアンパンあんぱんアンパンあんぱんアンパンあんぱんアンパンあんぱんアンパンあんぱんアンパンあんぱんアンパンあんぱんアンパンあんぱんアンパンあんぱんアンパンあんぱんアンパンあんぱんアンパンあんぱんアンパン




