70話 普通を求めて
少し書いたので、投稿しますね!筆者の都合でごめんなさいm(_ _)m
〜前回のあらすじ〜
冒険者ランクが上がった。
タミアに会った。
タミアとモナがまさかの知り合い。
「ふ〜ふふん♪ふふふ〜ん♪」
俺は上機嫌で街中を歩いていた。
え?別に何もないよ?何かなくちゃ上機嫌になっちゃいけないの?いいじゃん!
まあ、上機嫌ですね。概ね上機嫌です。
今いる場所はスラム街の横にある、いわゆる市民街ってところだね。スラム街はやばい場所だから、スラムに近いここも変な人が多い。って言ってもスラムよりはマシだけどね!
スラムだと人が倒れてるのが普通だ。寝てるか、パンチラ待ちのどちらかだけどね(笑)。いや、本当に。
なので久し振りにスラムから出ると「あれ?何で道に誰も倒れてないんだ?」みたいな感覚に襲われる。
……ヤバイな。
ここに来た理由は特にない。強いて言うならスラムの常識に染まらないため。あんな場所はこの世界の何処を探してもここだけだろう。なのでこうして偶にスラムから離れている。
「おっちゃん、串焼き一本ちょうだい!はい、代金」
「はいよ。落とすなよ坊主」
「ん、ありがとう」
いいね、この「ザ・普通」って感じ。スラムだと串焼きは何を焼いてるのかわからないから怖すぎる。偶に目玉の串焼きとかあるからな。あれは美味しかった。
目玉のコラーゲンみたいなプルプルした食感がたまらなかった。日本でもマグロや鯛の目玉は珍味として有名だし、大丈夫だろう。それを売った奴は引いてたけど……。
なんでだよ!お前が売ったんだろ!?
おっと、話が逸れたね。そんなわけで普通と触れ合いに市民街まで来ている。
誰だ!もう手遅れとか言ったヤツ!まだ大丈夫だよ!……たぶん。
「ま、7歳児なら大抵のことは許されるし、いっか」
そうこうしてると、街の広場に出た。真ん中に噴水、それを囲むようにレンガの絨毯が敷き詰められている。置いてある長椅子には恋人たちが座っていた。チッ、爆発しろ!
お、大道芸もやっているようだ。ピエロがパントマイムしてる。……なんか物足りないな。スラムの大道芸は普通に殺しにくるからな。ナイフでジャグリングしてたと思ったら急に投げてくるし。渡された風船は絶対に爆発するし。あれ?俺がおかしいのか?普通ってなんだっけ?まあ、いっか。
「うーん、なんかつまんないな。青空市は前にも行ったけど、たいした物は売ってなかったし。どうすっかな」
……魔法の練習でもしようかな?そう言えば、最近気が付いたことがある。俺は魔法操作はそこそこだけど、魔力操作だけはめちゃくちゃ上手くなってたのだ。もうモナよりも上手いはずだ。モナも…
「魔力操作だけはすごいのぉ。魔力操作だけは」
って言ってた。は?泣いてないし!目の前にいるおっさんの足が臭すぎて目にしみてるだけだし!
…………ぐすん。
そんなわけで魔力操作だけはすごいので肉体強化もすごい。魔力総量自体は少ないので、局所だけ強化することになるけどね。全身を肉体強化なんてしたら2分で魔力が尽きる。これじゃあカップ麺も作れないよ。だから真正面から力比べは出来ない。魔力が尽きて終わる。
まあ、毎日モナと組手の稽古をしてもらってるから、なんとか戦うくらいは出来るはずだ。
そんなことを考えていると時間が過ぎていたらしい。ピエロはどこかへ行ってしまったみたいだ。
「……帰ろうかな。うん、帰ろう」
思い立ったが吉日とばかりに帰ることにした。マジで何しに来たんだ俺よ。
「……近道しようかな」
3年前は迷ったけど、大丈夫でしょ。俺は日々進化しているのだ!もう道に迷ったりしない!!
♢
「迷った………」
やっちまったーーー!!まさかの展開だね。ちなみに戻る道も分からない。詰んだな。うーん、どうするかな。たぶんだけど、まだスラム街に入ってすらいない。なのに迷子とか恥ずかしすぎるな。
辺りを見回すが、目印になるものは何もない。
「ん?あれは……」
振り返った先には数人の男達が建物に入るところだった。その内の一人が持っている袋が動いていた。……怪しいな。別に誘拐を全て無くすとか大きな事を言うつもりはないが、見てしまった以上は助けようかな。
男達が入って行った建物に忍び込むことにした。
うほー_:(´ཀ`」 ∠):




