42話 奴隷エルフの少女
〜前回のあらすじ〜
あ、逃げた。まてー!
俺はモスグリーンの瞳を持つそいつを追いかけた。
「ん? 小さいな……」
そいつは思っていたよりずっと小さかった。
「お、袋小路だ」
追い詰めたか? そう思った瞬間、そいつは身体を翻しこちらへ向かってきた。
「がああああぁぁぁぁああぁっ!!」
「うお!?」
咄嗟のことで驚いた俺は足を止めてしまう。来るか!?と思って身構えると、そいつは俺の横をすり抜けるように逃げた。
「あ……あんにゃろーー!!」
もちろん追いかける!絶対に見つけ出す!!どこに行った!?
「イヤーーーーッ!!!」
そいつを探していると、少し先の路地から女の子の声が聞こえた。
「あーもう! こんな時に!」
俺は声の聞こえた路地へ躍り出た。
「やっと見つけたぜ。手間かけさせやがって、こいつめっ!」
ドスッ
「ンーーーッ!!!」
「ヘッヘッヘッ、アニキ!俺たちが一番でしたね!これでボスからの褒美は俺らのもんだ!」
「バズ、あんまデケー声出すんじゃねぇよ」
「ヘッヘッヘッ、すいやせんアニキ」
路地へ出ると2人の男が袋に入れられた何かを持っているのが見えた。
きっと袋の中に女の子がいるのだろう。
「誰だお前?」
「おいガキ!!痛い目にあいたくなきゃ、とっとと失せやがれ!!」
周りを見る。レンガ造りの建物に挟まれた路地だ。窓はない。地面は土だ。
「おいガキ!!なにボーッとしてやがる!!」
三下の方の男がこちらに近づいて来る。
俺は2人の男に向かって魔法を放った。
《ダーク》
「うお!? なんだ!?急に暗く!」
「なっ!? クソッ!魔法か!!」
ダークを魔法操作で濃くした物を2人の目に貼り付けた。
まずは近い三下男からだ!
《アース》
「うおぉ!?」
三下男の足下に穴を掘り、体勢を崩させる。後は目の前にある頭を両手で掴み、
「おっらぁ!!!」
膝蹴りをするだけだ。
「ぐへっ!!」
三下男は気を失い、地面に転がる。
「なっ!バズっ!?」
アニキの方が三下男の声に反応するが、まだダークを振り払えていないみたいだ。
「クソが! こいつをやめやがれ!」
「はい」
言葉通りに解いてやる。そして直ぐさま、
《トーチ》
「うわっ!! 目が!!」
目の前でトーチの魔法を放つ。うわ、俺も眩しいな。
一応見えてるけどね。
駆け出した俺は、男の股間目掛けて、
「チェストー!!!」
蹴りを放つ。
「うごーーーーーーーーーっ!!」
前のめりになったところで、回し蹴り!!
「ほっ!!」
「ぐおっ!!」
綺麗に顎に入り、気絶した。
「ふぅ、何とかなったな」
袋の中がモゾモゾと動いている。開けてみよう!
「ん? あ! お前!」
袋から出てきたのはモスグリーンの瞳を持ったエルフだった。
かけたーー!




