41話 ケイの日常
〜前回のあらすじ〜
身長180cmの爽やかイケメンになってモテモテハーレム状態の5歳児に…(嘘)
午前中は魔力放出をして、魔力枯渇状態を繰り返す。
「ふぅ……ふぅ……ふぅ……」
最近では気絶する事もなくなり、叫ぶこともなくなった。全身が痛むのは相変わらずだが、半年くらいで痛みには慣れた。
モナに痛いのに慣れたと言ったら、信じられないものを見る目で、
「貴様、ドマゾじゃったのか……」
と言われた。失礼な!もっと言え!!
一年ほど前からは吐くこともなくなり、朝食が食べられるようになった。
「ふぅ……ふぅ……ふぅ………」
ちなみに今は走らされている。戦闘中に魔力枯渇状態になったときのための訓練らしい。
全身を駆け抜ける風が気持ちいい。それと同時に全身を駆け抜ける激痛が心地いい。
ヤバイな俺の思考。こんなの5歳児が思っていいことじゃない。ま、精神年齢的には26歳くらいだけど。
「あと3周、全力疾走じゃ」
「はい!」
冗談はさておき修練場は東京ドームくらいあるので、3周は結構きつい。
「はーっ!はーっ!はーっ!」
「終わったら軽く歩きながら柔軟」
「はい!」
その後はモナと組手の稽古、並びに剣の稽古をする。
この世界では魔法があるので銃が発展しなかった。主要な武器は近づいた時用の剣がポピュラーだそうだ。
うん、取り回しやすいし嵩張らないから超便利!
終わる頃には魔力が回復しているので、魔法操作の修行だ。
そして魔力枯渇になる。
これを1セットとして、5〜6回繰り返す。
午後は疲れた身体を休めるのも兼ねて座学だ。
と言っても、本を読んで分からないところを聞くだけなので、実質的には自由時間みたいなものだ。
本を読みながら外に出てもいい。
外でおっさんに追いかけられてもいい。
奴隷商人の手下に追いかけられてもいい。
全部逃げるけどね〜!(笑)
毎日、魔力枯渇状態で走っている俺の脚力は伊達じゃない。
それに魔法操作の修行のおかげで、魔力の操作も格段に上がっている。一般の大人の腕力くらいなら勝てる自信がある。
「まてー!クソガキー!」
「待てと言われて待つバカがいるかよ!バーカ!」
奴隷商人の手下も簡単に撒くことが出来た。
「ふぅ、こんなもんかな」
昼だというのに王城の影で暗いスラム街は犯罪の温床と言うより、中国の蠱毒みたいだ。
そんなスラム街の街中を散策する。すると路地裏で爛々と輝くモスグリーンの瞳と目があった。
「なんだ?」
そいつは目が合ったことにビックリしたのか、一目散に駆け出した。
俺は興味を惹かれてそいつを追いかけた。
さて、そいつは誰なのか!(笑)
乞うご期待!




