第十話
ーーーーー翌日ーーーーー
「ドッグだけではやっぱり寂しいな。」
昨日はドッグの近くに出した小屋で寝た。今日はニライカナイ島と名付けられた島を見て回る、他の島は方位にある西島、南島、東島と名付けた。港にあるドッグには大淀が入っている、そちらの方に向かう。
「ご苦労様、大淀の具合はどうかな?」
一人の士官に問いかける。
「閣下、どうしてこちらに?」
驚いて敬礼してくる、こちらも返礼する。
「苦楽を共にしていたからね、気になったので見に来たんだ。それでどんな状態かな?」
「如何せん砲塔が吹っ飛んだのが応えていますね、そのせいで船体に歪みが生じてしまっています。今は問題ないのですが時間が追うごとに歪みが大きくなってしまいます、今のうちに直してしまう方が良いかと。」
「どれぐらいかかるかな?」
「半年は見ていただきたいです、それだけあれば完全な状態にすることが出来るかと。」
「分かった、どうせ一年は動くつもりがないから大丈夫だろう。砲塔が必要ならばその時に連絡してくれ。」
「了解しました、早速作業に入ります。」
他の工員を呼び集め忙しそうに駆けていった。元気があって大変よろしい。
「さて楓君、いるんだろう?」
声をかけると背後の茂みから出てくる、完全武装した状態でだ。
「お気づきでしたか、安全が確認されているとはいえお一人は危険かと思いついて参りました。申し訳ありません。」
「構わない、だが次からは普通に付いてきてくれると助かる。」
「分かりました。」
「では、次の準備に取りかかるか。この前のように竜の被害を受けないために飛行場の建設が急務だな。」
昨日はドッグで殆んどの魔力が無くなったので(艦の補給に一日にだいたい600トン分、重油込みで1000ほど魔力が取られる。なお飛行機用のガソリンはオクタン価イコール消費魔力なので一リットル辺り120ほど取られている。)飛行場は出来なかった。気を取り直して飛行場を呼び出そう。
戦闘機用飛行場
総コンクリート製滑走路1500メートル
大型格納庫二基
中型格納庫四基
対空レーダー装備
航空工廠付き
戦闘機七十二機(予備五機)
偵察機四機(予備一機)
消費魔力20000(初回のみ、次からは30000)
「飛行機は何になるのかな?呼び出してみれば分かるか。」
飛行機を選択してください。
基地防空用のをメインにしておこう。長距離戦闘機も送り狼でいるから半分ずつにしておこう。
戦闘機
防空戦闘機 FW-190D 36機
長距離戦闘機 P-38ライトニング(夜間飛行可能)36機
偵察機
彩雲 4機
ズウン
管制塔から格納庫を備えた基地が現れる。
「防空はひとまずこれでいいだろう、爆撃機用の基地は明日だ。」
「失礼します。」
そちらの方を見るとパイロット達が整列している、後ろには基地隊員がいる。
「本官が当基地の司令官であります、シェイル・ノルヴィス空軍少将であります。此方は戦闘機隊隊長のエミール・ガーランド大佐であります。」
「よろしくお願いします。」
敬礼しこちらを見つめてくる、こちらも答礼刷る。
「こちらこそよろしく、早速で悪いが上空哨戒と周囲の偵察をお願い出来るかな?」
「了解しました、直ぐに取りかかります。皆、行くぞ。」
敬礼した後、駆け足で格納庫に行った。彩雲が出されて暖気運転に入る。周囲の索敵はこれで良し、残りの魔力でレーダー基地を召喚する。
レーダー基地
対空レーダー、対水上レーダー装備
消費魔力 10000(次からは15000)
ズウン
レーダーを備えた基地が現れる、戦闘機用のに付いていたのより大型だ。
「初めまして、レーダー基地の責任者のエレン・ロシュフォード少佐です。」
金髪のメガネ美女が敬礼する、制服でも隠しきれないほどの巨乳だ。
「初めまして、少佐。早速警戒に付いてくれるかい?」
「了解しました。」
戻ろうとしたとき近ずいてきて耳元で
「お溜まりになったらいつでもおよび下さい。」
驚いて見ると妖艶に笑っていた。
「そのときはよろしく頼むよ。」
ドキリとしたのは内緒だ。魔力の回復のため半日は何もできない。
「よし、拳銃とかの射撃練習をしよう。」
夕方まで思う存分撃ちまくるのだった。昼食は乾パンで済ませた。
降っとんだ→吹っ飛んだ




