第58話
ーーーーー艦隊総旗艦・大和ーーーーー
ザッパァーン
海上を進む艦隊は今大嵐にあっている、台風並の強風に加え海も荒れに荒れている。
「行きはこんなに荒れていたかな?そこまで荒れているようには感じなかったんだが。」
大和のような大型艦は波の動揺をそれほど受けていない、巨大な艦体は向かってくる波を蹴り砕いている。
「はい、季節のものかも知れませんね、しかし駆逐艦や二等輸送艦達には厳しいですね。大分波に弄ばれてます。」
見ている時にも一生懸命に波に戦っている駆逐艦がいる、ちなみに二等輸送艦は陣形を変形して艦隊の中心に移し周りを大型艦が固めて風や波を少しでも遮っている。駆逐艦は小回りが効くため定位置で周囲の警戒の為に走り回っている、無理はしないことが厳命された、不必要に失う事は避けたい為である。
「うん、まあこんな天候じゃあ襲ってくるのはいないと思うから大丈夫だと思うけどね。」
結局嵐は二日間続き、揺れに強いはずの乗組員にも船酔いが続出した、おかげでシュラーク群島を出発する前に召喚した氷川丸が大繁盛している。ようやく最初にいた島に着いたため駆逐艦の乗組員が交代で治療を受けている、半舷上陸が出来ないため一部は間宮たちに行き英気を養っている。港ができるまで我慢していてもらおう。魔法で拡張する、大きさは屋久島を二回り大きくし。真水精製装置等も置いておく。自然で賄えるのにこしたことはないため溜め池を各所に作る、何せこの魔法は生き物作れないのだから地道に植物等を自生させるしかないだろう。シュラーク群島から輸送艦で運ばせるつもりだが。
次に港を造る、島の東側に作り艦隊が停泊出来るようにする。ドッグは大型で最大の物は海上要塞を収容できるものにする、この海上要塞は後述する。さらにブンカーを作り潜水艦の入港施設も作り上げる、航空基地は富嶽部隊用のを2つ、通常部隊のを2つ、補給、訓練用のを2つ作る。富嶽の長距離攻撃能力は距離が離れていればいるほど良い、シュラーク群島だと攻撃されないとも言えないし、ここからならば富嶽の攻撃距離内だから問題はないだろう。
「これで一応の体裁は整ったかな?細かい部分はゆっくりと詰めるとしよう。」
「はい、防衛部隊などの編成もありますが今はお休みください。島を創造したのです、御身の事を大切になさってください。」
確かに魔力が無くなっただるさが出ている、眠気も出ているようだ。
「そうか、ではお言葉に甘えさせてもらおう。それと楓くん、一つ頼まれてくれ。」
「はい、何でしょうか?」
「小沢くんに富嶽隊をこちらに回すように伝えてくれ、あちらでは安全とは言い切れんしね。」
「了解しました。」
「では休むよ、お休み楓くん。」
「ごゆっくりお休みください。」
長官室に入りベッドで横になるとすぐに眠りについた、やっぱり創造魔法は魔力をごっそり持っていかれるな。




