エピローグ2 雷鳴の響くところ
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やかましい雷鳴、雷光で照らされたのは小屋だった。雨雲はまだ遠いらしく、雨は降っていない。人工の光はなく、そこに動く人間は五人だけだった。
その恰好はどこかの歩兵を思わせる。防弾のヘルメットを被り、その顔は見えない。
(A部隊。小屋を包囲)
指示に従った五人が二手に分かれて展開する。小屋の正面に三人。裏側に二人。事前のシミュレーション通りの配置だった。
移動時の音には誰も気を配らなかった。いや、ただ一人、裏側へ回った方の二人、その片割れだけが足音を極力殺していた。
「こちらメニとメマ。配置に着いた」
(了解、こちら三名は配置済み。合図を待て)
無線でのやり取り。足音を殺していた男はメニと名乗った。
この部隊の五人は小屋に潜む者の正体を知らない。ただ一人だけだと聞いている。楽勝だろ、というムードが部隊には満ちていた。
いつ命令が下ってもいいようにアサルトライフルを構える。あとは作戦開始の合図を待つだけだ。メニは一歩後ろに下がった。
小屋の中には上半身が裸の男がいた。筋骨隆々という言葉が本当にしっくりくる肉体をしている。
何もない小屋。キャンプ場のログハウスの方がまだ快適に思える。カビが生え、壁を虫が這っていた。
直立する男。その頭は天井の梁を掠めそうだ。飛び跳ねればすぐに頭を強打するだろう。この男が極端に大きいというわけではない。小屋が小さい。床から梁までは二メートルもない。それでも、この男は明らかに大きかった。
首が動く。小屋が透けて見えているかのように、鋭い目つきで周りを見渡している。
闇の中でその目が赤く光った。
Next is ...... "Múspell" and ”Double Killers”
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次回、新章。不可解部最初の事件。
「おばけトンネル1トンネルの話」




