エピローグ1 動く不可解
どうもこんにちは。
エピローグ1です。
どうぞよろしくお願いします。
「不可解部の調子はどうだ?」
「上々の成果です。既に大きな事件を二つ、解決しています」
豪奢な会議室だった。赤を基調とした複雑な模様をした絨毯に木質の壁、さらに高い天井からはシャンデリアが下がっている。
広い空間には何人かの人間がいた。全員が次々と発言する中、誰が何を言っているのかもはやわからない。
「早めればいいでしょう?」
「一名、記憶にダメージを受けています」
「二名だろ、一人は治ったけど」
「女か? 壊れたら俺のところで飼ってもいいか?」
「馬鹿いいなさい。あの家の娘でしてよ」
「そうさ、お前なんか裁断されて終わり」
「ここにいる全員がそうなるだろ」
「それはおそろしいこって」
「あー、でどうするよ」
次々に会話が進んでいく中、最後の一言が終わると全員が上座を見る。
待っていたかのように上座にいた男が立ち上がる。質のいい礼服のような真っ黒なスーツを着ていた。白髪交じりの黒髪をオールバックにしている。年齢はわからない。若くもないが、老いてくたびれた雰囲気もない。
「三人だけでももはや手に負えぬというのに」
一人の老人が言った。それに上座の男は頷かなかった。
「コントロールが目的ではない」
右手を顔の前にかざすと、室内のざわめきが一瞬で止まった。
その視線が全員の心に冷たい影を落とす。
男は一度大きく息を吸い込んだ。
「計画を次に進める。今回の事件において、不可解部の実力は証明された。これを以ってフェーズワンを終了する。フェーズツー、不可解部の増強に移行する。いいか、フェーズツーだ!」
立ち上がった男は高らかにそう宣言した。
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次回、別の国、五人のとこが小屋を囲う。
「エピローグ2 雷鳴の響くところ」




