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100怪死  作者: ハクマ
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32/32

32回目


 目が覚めたら部屋の中いた。またツクヨミと離れ離れになってしまったようだ。それだけじゃなく、家全体の空気がおかしい気がする。

 

ギィギィ


 なにやら一階から上がってくるかのような恐怖心を覚え、ベッドの下に身を潜める。だんだんと足音が近づいてきて僕の部屋の前でぴたりと止んだ。

 息を殺してドアの方に目を向けるとガチャッと音が鳴りゆっくりとドアが開かれる。


 僕はベッドの下にあった布で体を覆い隠し身を潜める。何者かが僕の部屋に入ってきて何かを探してるような足音だけが聞こえていた。少しだけ布から顔を出すと、ナイフをもった小さな何かが動いていた。………まるで人形のような?

 怖くなってまた顔を覆い隠し目を閉じる。見つかればおそらく殺される、本能でそう理解した。


 ………しばらくして足音が聞こえなくなり、ゆっくりと顔を覗かせると部屋にもうそいつの姿はなかった。

 安堵とともにベッドの下から出ると誰かが階段を降りている音が聞こえた。

 ………たぶんだけど泥棒などではなく化け物がこの家には潜んでいる。そう思いながら階段に目を向ける。………そこにはナイフを持った人形が歩いていた。





………………………………



 快がいなくなった後、余は2人に怒りを向けながら攻撃を仕掛けようと彼女達に手をかざし光を溜め出す。 花子さんは悲しそうな顔をしてメリーさんの前に出る。


ツ「快をどこへやった!?」

花「………彼を返すかわりに私の話を聞いてくれないか?」


 花子さんの提案から察するに話を聞かなければ快を返してくれなさそうだ。それに今は彼を人質に取られている、下手なことはしない方がいいだろう。

 ツクヨミは手を下ろし諦めたかのように机の上に座った。


花「ありがとう、聞き分けが良くて助かるよ」

ツ「それで?話とはなんじゃ?」

メ「………」

花「………実はね」





…………………………………


 奴が一階にいる間にスマホで調べた結果、おそらく僕は"ひとりかくれんぼ"というものを体験しているようだ。

 見つかれば殺されるのはもちろんのこと、外に出ることも許されないらしい、さらに時間制限もあるようだ。対処するには塩水が必要なのだが塩も水も一階にしかない。


 ここにいても時間が過ぎてくだけなので僕は勇気を出して階段を降りる。するとどこからともなく足音が聞こえ始めた。慌てて階段を降りきってドアの裏に隠れると玄関の方からナイフを持った人形が姿を現し、ジッと階段を見つめている。

 

 その隙にこっそりとキッチンの方まで逃げ出し、塩を手に入れる。後はコップと水を………


グサッ


快「あっ……」

人「……」


 どうやら見つかっていたようだ。背中を刺されそのまま倒れ込む。

 人形は僕の体に乗り、ナイフを抜いて何度も何度も僕のことを刺してきた。僕の体は金縛りにあったかのように全く動かず、ただただ痛みだけが刺されるたびに味わされやがて僕は息絶えた。


32/100僕は死んだ


 キッチンで目を覚ます。驚くべきことに僕の目の前には血溜まりの上にナイフを持った人形が僕にゆっくりと近づいてくる姿だった。


快「くそっ!」


 塩だけ掻っ攫って逃げ出す。人形の歩くスピードは思ったより遅く、逃げること自体は容易に行えた。


 人形を撒いた後、キッチンの方に顔を覗かせると人形がナイフを持ったままずっと突っ立っていた。どうやら自分がやられる方法がわかっているようで僕のことを待ち構えてみたいだ。


 無理矢理突破して塩水を手に入れるのもありだがまた金縛りにあえば殺されてしまう。そこで僕がとった行動は………


快「お〜い、こっちだぞ〜」

人「!!!」


タッタッタッ


 やはり音に敏感だ。後は運次第だ。

 人形は声のする方へ向かってくるがそこにあったのはスマホだった。その瞬間、人形の死角からカゴを被せ、本を重りに何冊も乗せる。そして人形が出てくる前にキッチンへむかった。


ダン!ダン!ダン!


 コップに水を注ぎ、塩を入れよく混ぜた後、口に含み人形の入ってるカゴを思いっきり開ける。

 しかし人形の姿はすでになくカゴの下は空っぽだった。まさか逃げられたのか?確かひとりかくれんぼは時間制限があったはずこのまま逃げ切るつもりか!?


 必死になって人形を探すが見つからない、時間切れが刻一刻と迫ってくる。焦ってはダメだ、落ち着け……あいつは足が遅いそう遠くまでは逃げられないはずだ、逃げ出せるとしたら……玄関の方だけだ!


 僕が玄関の方に向かうと居間のドアが閉まり天井から人形が飛びかかってくる。避けられない!?そう思い塩水を撒き散らしながら目を伏せる。その瞬間、人形に光が放たれ粉々になる。


ツ「間に合ったようじゃな」

快「ツクヨミ………ありがとう〜!!」


ギュッ


 嬉しさのあまり思いっきりツクヨミを抱きしめる。安心したのか僕はそのまま座り込んでしまう。


ツ「全く、余がおらんとダメじゃな///」

快「そうかも………ってそうだ!実はメリーさんが……」

ツ「余が死ぬかもしれんとかほざいておったがあやつにはそんな力ない!」


 なら安心か………よかった!


ツ「………」

快「ツクヨミ?」

ツ「大丈夫じゃ……ちゃんと守ってやる」


 たとえ余が滅んでも………




………………………………


学校にて

 

 花子さんとメリーさんはツクヨミが帰った後も話し合っていた。


花「すごい覚悟だったねツクヨミちゃん」

メ「うん………でもやっぱり変わってないんでしょ?」

花「あの子が死ぬ未来は変わってない……けど」

メ「けど?」

花「ううん、なんでもない!」


 けどメリーちゃんあなたは変わったみたいよ

 そう呟いて私は未来を見るのをやめた。

 

ハクマです!

遅くなり過ぎてすみません、これからはできれば1週間に1話かければなと思いやす

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