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100怪死  作者: ハクマ
17/29

17回目

 16/100。僕が死んだ回数だ。あの後、僕は自分の部屋にいた。部屋のベッドで罪悪感に埋もれていた。

 僕が死ぬ直前、そらなが泣きながら謝ってくるのが聞こえた。僕が不甲斐ないせいでせっかく助けに来てくれたのにそらなの心を悲しませてしまった。


快「………はぁ」

友「どうしたんだよ!ため息なんかついて」


 ため息をつくと友達が話しかけて来た。忘れてたが今は学校にいる。そう!今日はなんと学校に行けたのだ。登校中も特段なにか起こる訳でもなく、前のようにドッペルゲンガーが現れることもなかった。


快「いや、ちょっとな」

友「今日お前そればっかだな!本当にどうした?」

快「そればっかってまだ………?」


 気がついた時にはもう放課後だった。もしかして今までずっと引きずってたのか?


友「授業中もずっと上の空だし、っていうか机から動いてなくね?」

快「………気のせいだろ、そろそろ帰るわ」

友「………俺も帰るよ!」


 珍しく友達と一緒に帰ることになった。……いや下校自体とても久しぶりなのだが。あまりにも落ち込んでいる僕を心配してくれたようだ。


友「本当にどうした?最近学校にも来ねーし、なんかあったのか?」

快「………」

友「おい……大丈夫か?」

快「……あぁ……大丈夫だ」


 会話が続かないまま下校する。久しぶりの友達との下校なのにどうしても前のことが脳裏に浮かぶ。罪悪感に苛まれいつも以上に口数が減ってしまう。


友「………あーもう!!!しょうがねぇーなぁ!!!」

快「!?」


ガシッ


友「ラーメン食いに行くぞ!!久しぶりなんだから特別に奢ってやる!」

快「いや、悪いよ……」

友「うるせぇ!いいから付き合え!」




…………………………………


 久しぶりのラーメンの味は相変わらず美味かった。それになにより友達が元気づけてくれたことが嬉しかった。………落ち込んでてもしょうがないよな!そう思い直し、気合いを入れる。


快「ありがとな!おかげで明日からも頑張れそうだ」

友「おうよ!今度は奢れよ!」

快「!!あぁ!」


 友達のおかげで気分が晴れた。……本当にありがとう。

 店を出るとあたりはすっかりと暗くなっていた。………帰るか。友達と何気ない会話をしながら帰っていると急に友達が足を止めた。


快「ん?どうかした?」

友「………いや、あれ」


 友達が指差す方にあからさまに怪しい格好の人がこちらに向かって歩いて来ていた。

 帽子を深く被り、マスクにサングラス、そして目立つほど赤いコートを着ている。


?「すみません……少し伺いたいんですけど……」

友「あーなんですか?」

?「私、綺麗?」

友「えっ?」


 そこで僕は気づいた、こいつは化け物だと


友「いや〜綺麗って聞かれても……」

快「ごめんなさい!僕ら急いでるんで!!」

友「ちょっ!?おい!」


ガシッ……ダッ


 友達の手を引っ張り逃げ出す。犠牲は出したくない特にこいつは数少ない僕の友達だから……


友「おい!どうしたんだよ!急に引っ張り出して」

快「………はぁはぁ、おい、もう帰れ」

友「えっ!?本当にどうした?」

?「なんで逃げるんですか………」

快「!?」


 こいつ思ったより速い………

 赤いコートをなびかせ、ゆったりと近づいてくる。そしてこいつの手にはナイフが握られていた。


?「ねぇ………私、綺麗?」

友「な、なんなんだよ!危ねぇだろ!ナイフなんか持ち歩きやがって!」

快「………はぁ、綺麗だと思うよ」

友「なに言ってんだよ!早く逃げなきゃ………!?」

?「………これでもかぁ!!!」


 そいつはマスクを外し、自らの口が裂けていることを見せつける。友達は恐怖で腰が抜けてしまっている。

 口裂け女、これも僕の呪いのせいなのだろう……だったらその責任も僕が取らなきゃ……


快「おい!こっちだ!」

口「お前も一緒にしてやる!!!」

友「あ、あ……」


 友達がちゃんと帰れることを祈りながら出来るだけ遠くへ逃げる。口裂け女は叫びながら追いかけてくる。無我夢中で走っていると気づいた時には空が真っ赤に染まっていた。

  

快「!?行き止まり!?」


カツカツカツ……


快「くそっ!」


 口裂け女はすぐそこまで来ていた。捕まる訳にもいかないのでゴミ袋の中に隠れる、そこからこっそりと覗くと口裂け女は僕を探しているようだった。


口「どこに?………」

快「………」


 ………どうやらもう行ったようだ、助かった……けどあいつどこかで会ったような?


友「うわぁ!!??」

快「!?」


 友達の声が聞こえた、まさかと思い向かってみると口裂け女が友達と鉢合わせになってる瞬間だった。


快「くっそ!」


 そこら辺に落ちている小石を口裂け女に向かって投げる。石が当たるとこちらに振り返り襲ってきた。


快「お前はとっとと帰れ!」

友「だ、だけど……」

快「いいから帰れ!」

友「………くそ!」


ダッ


 それでいい。助かってよかったな……またな


ガシッ

キランッ

グサッ


 口を引き裂かれ、身体中をナイフでズタズタにされる


口「あなたも綺麗?」

快「………知らねぇよ」


バタッ


 17/100。僕は死んだ

 








ハクマです!

どうでもいいかもしれませんが友達の名前は出しません!だって思いつかないんだもん!!!

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