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ドラゴンプラネット  作者: 葉月 優奈
六話:お金で買えないモノ
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一気に形勢が変わっていた。

スキルが使えない、こんなことは……あるのか。

慌てるゲーム内、ヴァルキリアの叫び声が聞こえてきた。


「じゃあじゃあ、あたしの回復は?」

「薬使え、課金アイテムしかない!」

「わ、分かったわよ!」

ヴァルキリアの体力が半分に減って、ヴァルキリアは薬を飲むモーションを見せた。

すると、ヴァルキリアの体力が回復していった。


「まずいわ、これって……」

「まさか……これか『能力封じ(スキルキャンセル)』」

「『能力封じ(スキルキャンセル)』?」

「スキルを使えなくなるようにするフィールドに変える。

これは個別の判定ではないので、抵抗(レジスト)は存在しない。

幸い、相手も『瞬間移動(テレポート)』が使えなくなるが」

K・シューターの解説に、ハルヒメは聞きただす。


「効果は?どれぐらいなの?」

「ずっと」

「なによ、それ!」

不満を言いながらも、ヴァルキリアは薬を飲みながら戦っていた。


「これなら、一気に倒した方がいいわね」

「いやむしろ逆だ!」

「でも僕の役目って……」

「役立たずだ」

K・シューターに言われて僕は何も言い返せなかった。

「ガーン!」と頭の中で何度も響いた気がした。

スキルを使う『神官(プリュースト)』のハルヒメは、スキルがないとどうしようもない。


そんな時さっきまで静かに戦っていたジャイアント・キリングが口を開く。

「前にあげた弓を使うんですよ」

「そっか、必殺技ゲージを稼ぐんだ」

ジャイアント・キリングが渡してくれた弓『行動弓(マーチングボウ)』を、僕は装備していた。


だけど僕は冷静に考えていた。

一つは発動条件が分からない必殺技。

もう一つはスキルポイントに変換する必殺技。

それで必殺技ゲージを溜める理由があるのだろうか。


「ナツナイトは、ヴァルキリアをカバーリングで」

「カバーリングもスキル……」

「そか」K・シューターはがっかりしていた。

「とりあえずダメージを稼ぐ、必殺技ゲージもあるから」

「そうだな」

K・シューターとナツナイトは会話したのち、ナツナイトは前に向かっていた。

他にすることはない僕は、ただ弓を打つしかない。

運が良ければ『鈍足』になって……アジ・ダハーカは移動力低いからほとんど動かないか。


「早く倒しましょう、あまり薬を使いたくないから」

「そうだな、三分の一まで減らしたら一気に必殺技でゴリ押ししよう」

「倒せなかったら?」

「『必殺ゲージ回復薬(パワーポーション)』を飲んで押す、ヴァルキリアは?」

「一個」

「やっぱり役立たずのノーキンだな」

「うるさい!あたしはあまり課金しない……したくない!」

「課金しろよ。迷惑だな、パーティの足を引っ張るな!」

K・シューターの言葉にヴァルキリアは不機嫌に返していた。


「分かったわよ、購入しているところ」

「最高のヤツを三つは買えよ。俺はいつも上限の九個あるから。アタッカーの身だしなみだろ」

「分かっているわよ。三つ目を今から買うから」

「ヴァルキリアは前衛でダメージ源だけど、それだけ狙われているからね」

「よく分かっているじゃない、ジャイアント・キリング」

ジャイアント・キリングの助け舟に、嬉しそうに声を弾ませたヴァルキリア。


「それまで回復も……」

「分かっているわ、死なないように気をつけるわよ」

「ごめん……ヴァルキリア」

僕はハルヒメに謝った、だけどヴァルキリアはいつも通り笑顔だった。


「いいのよ、あたしに気にしなくていいわ。

誉はまだハルヒメにも……『ドラプラ』にも慣れていないんだから」

「随分優しいな、さすがあまり考えないノーキン」

「あんたは黙んなさい、K・シューター!」

言い合うヴァルキリアとK・シューター。

構わずK・シューターはアジ・ダハーカに攻撃を加えていた。

それでもアジ・ダハーカの体力はあまり減らない。


「それと少し戦術を変えよう。『作戦ED』に変更だ」

「了解」

K・シューターが一言いうとヴァルキリア、ジャイアント・キリング、ナツナイトが反応した。

僕は……とりあえず反応した。

一体なんなんだ『作戦ED』って。

そんなことを言うと、ヴァルキリアのそばにナツナイトが近づいた。


「ハルヒメは下がってね、『作戦ED』だから」

ヴァルキリアが言うと僕は素直に従っていた。


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