表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
8/14

貴族令嬢が「ただの楽士」と笑ったので、彼女の人生をアリアにしました ④

ルシアンは微笑んだ。


それから、静かに告げる。


「では、次の曲は――彼女のために」


古参貴族たちは、一斉に目を逸らした。


見たくなかったからだ。

あの“個人名が曲名になる瞬間”を。


一人、途中で遺書を書き始めたやつまでいた。

経験者である。



その演奏は、妙だった。


美しい。

だが、どこか不快。


旋律がまるで、“誰かの心を覗いている”みたいだった。


エレノアは最初、余裕だった。


微笑みながらワインを飲み、「大げさね」と笑っていた。


だが。


二曲目。


彼女の指先が震え始める。


三曲目。


笑顔が少し固くなる。


四曲目。


とうとう、ワインを落とした。


なぜなら。



曲の中に、“自分”がいたから。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ