第12話:「未来戦争の始まり」
第12話:「未来戦争の始まり」
第1章:新たな異変(起)
舞台:1968年 アリゾナ州・タイムトンネル基地
トニー・ニューマンとダグ・フィリップスがケネディ大統領の歴史改変を阻止した直後、基地内のアラートが再び鳴り響く。
オペレーター・アン博士「警告! これまでの改変とは異なる時空波動を検知! 大規模な歴史干渉が進行中です!」
スウェイン博士「これは尋常じゃない! 未来…2024年以降の時代に大規模な改変が行われています!」
ニュース速報(1968年)「奇妙な報告があります。歴史記録によると、2024年以降のデータが完全に消滅していることが判明しました!」
カーク所長「未来そのものが消滅…? これはシュウ・カンリュウの仕業か?」
ダグ「ついに彼の真の目的が見えてきた…未来そのものを作り変えようとしているんだ!」
トニー「今度は過去の修正ではなく、未来を直接改変するつもりか…!」
二人は、異常の発端を探るため2024年の未来へ向かうことを決意する。
第2章:改変された未来(承)
舞台:2024年 北アメリカ大陸
トニーとダグが到着したのは、荒廃した未来の都市だった。巨大なビルは崩壊し、テクノロジーが失われ、まるで文明が崩壊したかのような世界が広がっていた。
ダグ「これは…まるで核戦争後の世界のようだ…。」
トニー「この時代では科学技術が衰退し、人類社会が崩壊している…!」
二人は、未来の記録を解析し、シュウ・カンリュウがこの世界の変化にどのように関与したのかを探る。そこで驚くべき情報を発見する。
データ記録「2023年、シュウ・カンリュウと名乗る者が新たな統治機構を確立。従来の国家体制を廃止し、人類の進化を制御するための社会を構築した。」
ダグ「シュウ・カンリュウが未来の支配者になっている…?」
トニー「彼の目的は、歴史改変ではなく、未来そのものを支配することだったのか!」
二人は、シュウの拠点を突き止め、彼の真意を探るために動き出す。
第3章:シュウ・カンリュウの真の計画(転)
舞台:2024年 シュウ・カンリュウの本拠地
トニーとダグは、未来の支配機構の中心であるシュウ・カンリュウの本拠地に潜入する。そこでは、高度な技術を駆使して、未来の歴史が書き換えられ続けていた。
シュウ・カンリュウ「君たちがここまでたどり着くとは思わなかった。だが、すでに遅い…この未来はもう私のものだ。」
ダグ「お前は何を狙っている!? 過去の歴史改変だけでなく、未来そのものを支配するつもりなのか?」
シュウ・カンリュウ「そうだ。人類は自らの歴史をコントロールできるほど成熟していない。だからこそ、私が正しい未来を導くのだ。」
トニー「それはお前の独裁でしかない! 人類の未来は、人々自身が作るべきものだ!」
二人は、シュウが未来の歴史を固定化するために使用しているシステムを発見する。それは時空固定装置と呼ばれるもので、時間の流れをシュウの望む形に閉じ込めることができるものだった。
ダグ「もしこれが完成すれば、未来は完全にシュウの手の中に…!」
第4章:未来を取り戻せ(結)
舞台:2024年 シュウの要塞
トニーとダグは、短時間タイムワープ装置を使用し、シュウのシステムが完全に起動する前の段階に移動。そして、時空固定装置を破壊する作戦を決行する。
ダグ「この装置を止めなければ、未来が完全に支配される…!」
シュウ・カンリュウ「君たちにはもう選択肢はない。ここで終わるのだ。」
激しい攻防の末、二人は装置のコア部分を破壊し、シュウの未来支配計画を阻止する。
ニュース速報(1968年)「歴史記録が修正されました。未来の記録が回復し、2024年以降のデータが正常に確認されました。」
カーク所長「よくやった、トニー、ダグ。未来は元に戻ったようだ。」
アン博士「しかし、シュウ・カンリュウがこれで終わったとは思えません。彼の計画は、まだどこかに続いているはず…。」
ダグ「未来の支配を狙う勢力は、シュウだけではないかもしれない…。」
トニー「時間との戦いは終わらない。次はどこで何が起こるのか…」
(次回へ続く)