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未来からの挑戦  作者: ヒカル
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第13話:「最後の改変」

第13話:「最後の改変」


第1章:新たな異変(起)


舞台:1968年 アリゾナ州・タイムトンネル基地


トニー・ニューマンとダグ・フィリップスが未来の支配を阻止し、2024年の崩壊した世界を修正した直後、基地内の警報が鳴り響く。


オペレーター・アン博士「警告! 異常な時空波動を検知! 今回の改変はこれまでとは規模が違います!」


スウェイン博士「これは…1968年の現在に影響を及ぼしている! 我々の現実そのものが書き換えられようとしているぞ!」


ニュース速報(1968年)「新たな歴史研究により、第二次世界大戦が発生しなかった可能性が指摘されています!」


カーク所長「何だと!? 世界大戦がなければ、戦後の国際秩序が完全に変わってしまう…!」


ダグ「ここがシュウ・カンリュウの最終目標だったのか…!」


トニー「過去と未来の改変を経て、彼は1968年という現在そのものを塗り替えようとしている…!」


二人は、異常の発端を探るため1941年の真珠湾攻撃直前の時代へ向かうことを決意する。


第2章:改変された戦争(承)


舞台:1941年 ハワイ・真珠湾


トニーとダグが到着したのは、真珠湾攻撃の前日。しかし、そこには異常なほどの静けさがあった。


ダグ「妙だな…この日は、日本軍の攻撃が目前に迫っているはずなのに…まったく動きがない。」


トニー「まさか…戦争そのものが起こらないように改変されているのか?」


彼らは、アメリカ軍の司令部に接触し、驚くべき情報を得る。


米軍将校「奇妙なことだ。数日前、日本の高官がワシントンと秘密会談を行い、和平協定が締結されたという情報がある。」


ダグ「和平? それが実現してしまえば、戦争が回避され、未来の歴史が根本から変わる…!」


トニー「ということは、シュウ・カンリュウは日本とアメリカの戦争を防ぐことで、戦後の国際秩序を根本から変えようとしているんだ!」


二人は、日本側の交渉担当者にシュウが関与している可能性が高いと推測し、接触を試みる。


第3章:シュウ・カンリュウの最終計画(転)


舞台:1941年 東京・大本営


トニーとダグは、日本軍の本部に潜入し、極秘裏に行われている会議の内容を探る。


日本の外交官「この和平協定により、日本はアメリカとの衝突を回避し、経済制裁の解除を勝ち取ることができる。」


将官「しかし、これでよいのか? 日本の将来にとって、この決断が正しいのか…。」


シュウ・カンリュウ「未来を見据えれば、この和平こそが人類の進化を促すのだ。」


トニー「やはりシュウが絡んでいたか!」


二人は、シュウが和平交渉を実現させるために、未来技術を駆使し、交渉の成功を保証するためのデータを提供していることを突き止める。


ダグ「もしこのまま和平が締結されれば、戦争の歴史は完全に消え、戦後の世界秩序が全く違うものになってしまう!」


シュウ・カンリュウ「そう、それこそが私の目的だ。世界大戦が起こらなければ、核兵器の開発もなく、冷戦も存在しない。未来の世界は混乱のない、理想的な社会へと変わるのだ。」


トニー「だが、それは人類が自ら選んだ道ではない!」


ダグ「歴史は痛みを伴って進化するものだ。強制された平和に未来はない!」


二人は、シュウが和平交渉を成功させるために使用している未来技術を破壊することを決意する。


第4章:歴史の修正(結)


舞台:1941年 東京・大本営地下施設


トニーとダグは、シュウの秘密施設に潜入し、和平交渉の成否を決定づける未来技術のデータ解析装置を発見する。


ダグ「これが交渉の成功を確定させるシステムか…!」


シュウ・カンリュウ「やめるんだ! 君たちは何も分かっていない! これは人類にとって最善の選択なのだ!」


トニー「お前の決めた未来など、人類には必要ない!」


二人は装置を破壊し、和平交渉の結果が不確定な状態に戻る。


ニュース速報(1968年)「歴史記録が修正されました。1941年、日本軍が真珠湾を攻撃し、アメリカが参戦。」


カーク所長「よくやった、トニー、ダグ。歴史は元に戻ったようだ。」


アン博士「しかし…シュウ・カンリュウの存在が完全に消えたわけではありません。「彼が最後に残した言葉が気になるな…本当にこれで彼の計画は終わったのか?」


ダグ「未来の戦いは終わらないかもしれない…だが、今日の勝利は確かだ。」


トニー「時間との戦いはまだ続くかもしれない。だが、我々は歴史を守るために戦い続ける。」


エピローグ:影に潜む疑惑


舞台:1968年 アリゾナ州・タイムトンネル基地


戦いが終わり、歴史は本来の姿を取り戻した。しかし、スウェイン博士の心には新たな疑問が芽生えていた。


スウェイン博士「なぜ我々の時代に“タイムトンネル”の開発がこれほど急速に進められたのか…?」


彼は基地の設計図やプロジェクトの初期記録を調べていた。すると、そこには不可解な点が多くあった。


スウェイン博士「この理論は、まだ未完成のはずだ。にもかかわらず、国家予算を大量に投入し、あたかも完成を前提としたかのように進められている…これはまるで誰かが、成功することを確信していたかのようだ。」


カーク所長がその言葉を聞き、沈黙する。


カーク所長「…つまり、タイムトンネルの開発自体が、未来の影響を受けていた可能性があると?」


スウェイン博士「あまりに不自然な要素が多すぎる。このプロジェクトは、まるで核開発やアポロ計画に匹敵する規模で進められた。だが、その背景には明確な科学的根拠が揃っていたわけではない。」


アン博士「では、我々が関わっていたのは…既に未来によって導かれた計画なのかもしれない?」


基地に静寂が訪れる。トニーとダグは顔を見合わせ、改めてこれまでの戦いを思い返していた。


トニー「俺たちは本当に歴史を守れたのか? それとも、より大きな何かの一部にすぎなかったのか…?」


ダグ「もしもタイムトンネルそのものが歴史の産物ではなく、改変された結果だったとしたら…?」


誰も答えを出せなかった。


しかし、一つだけ確かなことがある。


カーク所長「歴史の影に潜むものが何であれ…私たちは真実を探り続けなければならない。」


(完結)



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