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瑞基の決意

 読んで戴けたら倖せでございます。

『重っ! 』


 瑞基は微睡(まどろ)みの中で、何かが覆い被さっているのを感じて目を覚ました。


 間近に隆一朗の顔がある事に気付いて動揺し、隆一朗とのキスを思い出して、更に戦慄(わなな)いた。


『オレ、どうして隆一朗とキスしちゃったんだろう? 』


 隆一朗の口唇の感触を思い出しただけで、胸が締め付けられ、全身に甘美な(うず)きが広がってうっとりと夢心地になった。


『もう一度してってどうよ? 』


 瑞基は一人で顔を赤らめ、眠る隆一朗の顔をまじまじと見詰め、更に赤くなった。


 隆一朗の顔をまともに見られなくなって、顔を背けた。


 床に散らばる精神安定剤のシートが目に入った。


 ざっと見ただけで半端な量では無い。


『病院の薬、いつも無視してるのに、こんなに飲まなければならないほど、親父さんに逢って辛かったんだ』


 瑞基は改めて隆一朗の寝顔を見詰めた。


 隆一朗は小さな寝息をたてて、穏やかな表情を浮かべて眠っていた。


 隆一朗の身体をぎゅっと抱き締めた。


『隆一朗を感じているだけで、身体が溶けてしまいそうなほど、倖せで、だから凄く哀しくなる………………』


「隆一朗、起きて

 こんな処で寝てたら風邪ひいちゃうよ」


 隆一朗は目を開けた。


 額に手をあて、のろのろと起き上がる。


 起き上がった途端、口を押さえて洗面所にふらふらしながら駆けて行った。


「隆一朗、大丈夫? 」


 瑞基は洗面所に向かって声を掛けた。


 どうやら嘔吐しているようだ。


 暫くして、歯磨きする音が聞こえた。


 瑞基はタオルを持って洗面所の前で待っていると、眉間に皺を寄せて隆一朗が出て来た。


「頭はガンガンするし、左の頬がめちゃくちゃ痛いんだけど

 鏡見たら、口切れてて…………

 首には変な(あざ)できてて、ヒリヒリ痛いし、声出すの辛い」


 確かに隆一朗の声は(かす)れていた。


「憶えてないの? 」


「なにを? 」


 不思議がる隆一朗の顔を見て、瑞基は拍子抜けした。


「夕べ大変だったんだよ

 隆一朗、ウィスキーと精神安定剤のチャンポンして、錯乱して自分の首絞めてさあ

 どうしても首から手を離さないから、オレ頭に来て思いっきり殴ったんだ

 そしたら、やっと手を離してくれた」


 隆一朗は(いぶか)し気に瑞基を見た。


「思いっきり殴ったの? 

 日頃の恨みを込めて? 」


「な、訳無いだろ!

 こっちは必死だったんだ

 隆一朗なら自分を絞め殺しかねないもん」


 瑞基の哀し気な表情を見て、隆一朗は優しく微笑んだ。


「有り難う………………」


 瑞基は上目遣いで隆一朗を見た。


「ホントに何も憶えてないの?

 オレのファーストキス奪った事も……………」


「え? 」


 隆一朗は明らかに動揺していた。


「しかも、めちゃくちゃ濃厚な奴……………」


 瑞基は追い打ちをかけた。


「そ……れは……………本当に? 」


 隆一朗は困惑した表情を浮かべた。


 瑞基は内心楽しんでいたが、わざと傷付いているように見せた。


「そんなの嘘言ってどうすんだよ! 」


「え……あの…………でも……ええ……………?」


 いつもポーカーフェイスが得意な隆一朗も今回ばかりは激しく狼狽(ろうばい)していた。


 瑞基は(こら)え切れず笑い出した。


「隆一朗やり込めるのって、めっちゃ気分いい

 こんな面白い隆一朗見れたんだからファーストキスの件は許してやるよ」


「瑞基、最近本当に性格悪いよ」


「一緒に居る誰かさんの性格が移ったのかも」


「それ、ボクのこと? 」


「さあてね、誰の事だろうねー」


 隆一朗は額に手をあてながら言った。


「夕べの事だけど、ぼんやりと愛しい人がボクの為に泣いていた事だけは、何と無く憶えてる」


「その愛しい人って誰? 」


 瑞基がいつに無く真剣な顔で訊くので隆一朗は返答に困った。


「それが、よく解らない…………」


 言葉尻がしぼんだ。


 瑞基はがっかりしてタオルを隆一朗の顔に押し付けた。


「オレ今日、部活あるから寝る

 隆一朗もちゃんとベッドで寝ないと風邪ひくよ」


 瑞基は、さっさとパジャマに着替えてベッドに入った。


 隆一朗はタオルを握りしめ、お預けを食らった犬の様に瑞基を見詰めていた。


 瑞基は寝た振りをして、別の事を考えていた。


『苦しいよ、隆一朗

 オレには哀し過ぎて辛いよ』


 瑞基は聖流の話を思い出していた。


『明日、ここを出て行こう』




 読んで戴き有り難うございます。


 私、DIAURAと云うヴィジュアル系のバンド大好きで、いいんですよお。

 あそこは曲が凄く良くて。

 でも初めてDIAURAの曲を聴いた時はそう好きでもなかったんですね。

 ドラム叩いてる人がいい男だなあ、くらいにしか思ってなかったんです。

 その後、ずっとDIAURA追い掛けてなかったんですが、ある時、雑誌でドラムの達也さんの艶っぽい目が美しくて、シングルまた買ったら、それがめちゃくちゃ良くてですね。

 それ以来ファン(愚民)になりました。笑

 達也さんの色香に騙されて、本当に良かった。笑

 で、今でも達也さんの愚民です。

 達也さん、美形だけど気取ってなくて性格がめちゃ可愛いんですよお。

 カッコいいリフ叩くし、満点の美形さんです。

 YouTubeでDIAURA観る時、私達也さんしか見てないです。

 金髪か茶髪とかが多いですが、少し前に銀髪にした事あって、その時はあまり化粧濃く無くてですね。

 めちゃくそ、美しくてですね。

 雑誌に、娘の名前と年齢借りて応募して、その銀髪の達也さんの生写真手に入れて、今自分の机に写真建てにいれて置いてます。

 見てると倖せです。( *´艸`)

 もっと達也さんを語りたいですが、この辺で勘弁してやります。笑


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― 新着の感想 ―
[一言] 愛しい人がボクの為に泣いていた――件。 その愛しい人が誰だったのか覚えていない隆一郎に対して 「俺だよバーカ!」なんて気軽に声を掛けられたらどんなにか楽だったろうなって思います。 その、一瞬…
[一言] 哀しいですね。 支え合うべきなのかもしれない。 ただ、一人は過去の恋人を忘れられない。
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