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Mystic world  作者: ロンロンの弟子
悪夢編・幕間
88/115

53.三姉妹救出作戦・前編

おはようございます、ロンロンの弟子です。本当に遅くなりましたがなんとか書き終えました。今回からクリスタ王国に突入します。ちょっと伏線回収難しい気がしてきました。・・・頑張ります。

ではどうぞ!

場所はクリスタ王国の街中である。

沙汰が朱雀を倒した後、ティルスと分離したティルアーネは帰路についていた。お忍びとは言ったものの実際は勝手に城を飛び出してきたようなものだ。今、城の者達は皆心配しているだろう。


「早く戻りましょうか・・・あら?」


違和感を感じる。何か嫌な予感がするのだ。ティルアーネは周りを見てみる。先ほどいなくなったと思っていた人は確かに存在する・・・・・・のだが何か様子がおかしい。このままでは何も分からないため話しかける覚悟を決める。今は立場を気にしている場合ではない。彼女は通行人(男)に話しかける。


「あの、少し宜しいでしょうか?」


「・・・・・・・・・・。」


だが通行人(男)は反応せずそのまま行ってしまった。次に通行人(女)に話しかけるが結果は同じだった。そして彼女は気付いた。通行人全員の表情や動作がまるでロボットのように統一された動きであるからだ。通行人たちだって今までは普通に感情を持った人だった。だが今はその面影すらない。


「まさか、また何かあるのですか?」


先ほどティルス達が現れたことを思い出す。あの時も人がいなくなるという前触れがあった。もしまた何かあったとするならば・・・。


「とにかく城に戻らなくては・・・・・・!?」


急に言葉を止めるティルアーネ。と言うより急に話せなくなったと言った方がいい。身体の自由も全く利かなくなっている。


「(ティルス様?・・・いいえ、違う。何か邪悪な力を感じます。)」


しかし気づいたときにはもう遅かった。彼女はだんだん自分の意識が遠のいていくのが分かる。そう、自分という存在が消えていくかのように。


「(やはりこの世界はおかしくなっています。理由は分かりませんが、それよりもせめてレゾナールだけでも・・・・・・)」


だが彼女の意識はそこまでだった。意識がなくなるとティルアーネ王女はその場に倒れた。











時間だけが虚しく過ぎていく中、王女は目を覚ますことはなかった。通行人はその辺りをふらついているだけで何か決まった行動をしていない。端から見ているととても奇妙な光景だった。

そんな時、ティルアーネに異変が訪れる。突然光に包まれたのだ。そんなことも通行人は気にしないでふらつき続ける。

そして少し時間が経つと光は止む。そこには変わらず倒れたティルアーネがいた。しかし、変わっている箇所があり指輪と腕輪を身に付けている。やがて


「・・・・・・う、うーん。着いたのかな?」


彼女は意識を取り戻す。そのまま周りをキョロキョロ見渡す。他には誰も仲間はいないが見覚えのある街並みを確認するとホッと一息つく。


「皆とはぐれたようだけど、無事着いて良かった・・・・・・え?」


ここで違和感に気づく。自分の姿を確認すると懐かしさを感じる破れたドレスを着ている。そう、今のティルアーネはティルスである。またですかとぽつりと呟き早速ティルアーネに話しかけようとする。


「えーっと、すみません。また来てしまったようです。」


「(・・・・・・・・・・。)」


反応がない。おかしいと思ったティルスは何度か話しかけるがやはり反応がない。


「一体何が・・・・・・ってこれは!?」


ちゃんと見渡すと無表情な通行人が目に入り見て驚く。そして今この世界に危険が迫っていることを瞬時に理解する。とりあえず皆を捜そうとここから移動しようと思った時だった。


「・・・・・・誰かいませんかー?」


ここから遠くない場所で声が聞こえる。聞き覚えのない若い女性の声だ。どうやら近くにまだ正常な人間が残っているようだ。


「もしかしたらメイディアさん達も僕と同じ状況で他の人を捜しているのかも。・・・行ってみましょうか。」


そう決めるとティルスは声のした方へと向かった。







場所は変わり、ティルスとはそこまで遠くない場所、メイディアは気がつくと周りに他の仲間がいないことを確認する。


「着いたようだけど、どうやらバラバラになったようね。・・・・・・なるほど。」


周りの人達が変なことに気づくとすぐに移動を始める。思ったより冷静でいられる自分に軽く驚きながらもこれからの方針を立てる。


「近くに知っている誰かがいることは分かるけど、誰かまでは特定できないみたい。それにしても・・・・・・」


メイディアは近くにあった窓で自分の姿を確認する。自分とは全く違うメイドのようだがメイディア自身自分の姿を覚えていないため違和感をあまり感じない。


「どうやらこの世界では自分自身の姿ではいられず誰か別の人の姿を借りることになるようね。これで本

当に時空移動ができることを実感できたわね。」


とりあえず自分の確認を済ませたメイディアは声を上げることにした。・・・まぁ、かなり危険な行動ではあるが早く全員と合流したいという気持ちのほうが上回ったからだ。


「すみませーん、誰かいませんかー?」


辺りに声が響く。すぐに近くの物陰に隠れながら誰か来るのを待っていると、一人のドレスを着た少女がこちらに向かっているのが見えた。その少女がティルスにそっくりなのを確認するとメイディアは物陰から出て声をかける。


「あの・・・ティルスさんですか?」


「え?」


ティルスは振り返りメイディアを見つける。ティルスはそれがメイディアであるとすぐに理解するが一つの疑問も浮かぶ。明らかに夢の世界でいた時と姿が変わっているからである。と言っても自分もそうなのだが例外がある。

・・・沙汰だ。谷田沙汰は自分自身の姿で来ていた。これには何か関係があるのだろうか、そう考えながらも素直にメイディアと合流したことを喜ぶ。


「メイディアさん・・・ですよね。無事に会えて良かったです。」


「あ、はい。よく分かりましたね。嬉しいです!」


会えた喜びを分かち合う二人だがすぐに真剣モードになる。再び物陰に隠れつつこれからについて話し合う。


「この世界には一度試練の時に来ているんです。・・・どうやら今回はその時とは雰囲気が変わっています。なにやら嫌な感じがしますね。」


「元からこういう世界ではないってことですか、・・・・・・考えられるのは誰かが何かしらの術を発動させたということくらいですかね。」


ここでティルスはフロンの話を思い出す。悪魔を呼び出す実験、その影響がここまできているのだとする。そのせいで人々の感情にまで影響してティルアーネも意識を失っているのだとしたら・・・向かう場所は自ずと見えてくる。


「どうやらこの国の城に行けばすべてが分かるかもしれません。フロンさん達を救うことも、ここの人々を元に戻すことも。」


「だとすればスィングさんと早めに合流してすぐにでも向かったほうがいいですね。・・・少し待っててください。」


メイディアは目を閉じ近くにいる気配を探る。そして・・・目的の人物を見つけると目を開く。


「・・・どうやら少し遠い所にいるみたいですね。お城の付近みたいです。・・・でも」


「ちょうどいいですね。早速向かいましょう!」


メイディアの話の途中でティルスは物陰から出てしまう。しかしそれがいけなかった。メイディアが言いたかったのは近くに敵意を持った何かが迫っていることだ。

メイディアは引き止めようとしたがもう遅く、ティルスが物陰から出るとそこにいたのは


「え?」


・・・・・・犬のような何かだった。










続く

どうでしたか?本当にティルスを女体化させるのが好きなんです。嫌いな人はすみません。

さて、ここからが大変ですね。実は話の構成があまり決まっていません。考える期間に加え就活があるので次はまた未定になります。なんとか時間作って頑張ります。

それでは皆さん、元気にまた次回お会いしましょう!!

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