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Mystic world  作者: ロンロンの弟子
悪夢編・幕間
86/115

51.ラルゴの真実・前編

こんばんは、ロンロンの弟子です。

さて今回ですが、少し行き詰まり出来ているところを先に投稿するため前後編にすることにしました。話の構想は出来ているので後はまとめかただけなんですがね。

さて、それは後で話すとして本編をどうぞ!

「・・・覚醒せよ、スネイラー!!!」


俺はスネイラーを覚醒させた。正直その力は俺の想像を遥かに超えたものだった。

とんでもない密度での力の塊のように感じる。そうこの力があれば・・・祇亞を倒すことができる。

祇亞は覚醒スネイラーの威圧により身体の自由が利かない状態、プレッソとは分離している、絶好のチャンスだった。これで奴を倒せば希衣成を苦しみから救ってあげられる。そう思って俺は覚醒スネイラーに指示をだした。



しかし何も起きなかった、・・・いや実際には起きた。

俺の身体が悲鳴を上げているのが分かった。気が付くと全身傷だらけで地面をのたうち回っていた。この時すぐにわかった、俺は覚醒スネイラーを甘く見ていた。これは・・・普通の奴では使いこなすことはできない、恐らく爺ちゃんも使いこなせなかったとそう思った。そうこうしているうちに祇亞が体勢を立て直し俺に止めを刺そうとしているのが見えた。俺は咄嗟に目を瞑る。



だがいつまで経っても次の痛みはこなかった。

おかしい、奴が俺に止めを刺さない訳がない。そう思って目を開けるとそこにいたのは・・・・・・消えていくフロンの姿だった。







「う、うわああああああああ!」


泰人は飛び起きた。そして周りを見てみる。

どうやら雪美の屋敷の一室らしい、自分はベッドに寝かせられていることが分かる。そして同時に身体の傷がかなり回復していることも理解する。


「大丈夫ですか、泰人さん?」


「ん?」


声がした方を向く。そこにはメイドの姿をしたメイディアが立っていた。やはり彼女にはメイド姿がよく似合う・・・と考えながらも答えを返す。


「結構痛むけどそこまで問題はないよ。明日には良くなるだろうね。」


「そうですか、良かったです。ミュアさんや貴方の妹さんが頑張ってくれましたからね。お二人はお疲れのようだったので雪美さんが寝室へと連れていきましたよ。」


それを聞いて泰人は理解する。莉麻とミュアが自分に回復の術を施していたのだと。傷自体はかなりのものだったし、左肩に至っては貫通した傷があったはずだが完全とはいかなくてもかなり塞がっていた。


「そうか、かなり無理させちまったな。後でちゃんとお礼を言っておかないと・・・・・・・・。」


「?」


メイディアは泰人が急に言葉を止めたことが気になった。だがすぐに思い出す、フロンの脱落のことを。


「・・・先ほど雪美さんからフロンさんのことを聞きました。でもそれは貴方のせいでは・・・・・・」


「俺のせいなんだ!!」


急に大声を上げる泰人に驚き言葉を止めるメイディア。ふと我に返った泰人はメイディアに一言謝る。


「すまない。でも俺が全て悪いんだ。ヴィントルやあの道化師に言われていた、覚醒スネイラーは絶対に使うなって。だが俺は・・・・・・祇亞の挑発に乗って使ってしまった。その結果がこれだ。彼女の・・・妹たちを救うって夢を俺が奪ってしまったんだよ・・・・・・。」


「・・・・・・。」


それっきり二人には沈黙が続いた。

メイディアは考えた。自分を救ってくれた人たちの一人が思い詰めている、どうにかして助けてあげたかった。でも彼女は自分が何者なのか覚えていない。自分は誰だったのか、どんな世界に住んでいたのか、今でも全然思い出せていない。そのため彼女が何かしら能力を持っていたとしても今は使えないというわけだ。


「(結局私はこの人達に恩返しができていない。もし私に何かしら力があったとすれば助けになるかもしれない。・・・思い出せ、思い出すのよ。)」


必死になって記憶を思い起こそうとする。だが何やら霧がかかったように思い出すことができない。

それでも必死に思い出そうとした。とにかく必死に・・・。

そして・・・一つだけ頭に浮かんだ。


「・・・・・・思い・・・出した。」


「え?」


急に声をだしたメイディアに驚いた泰人。メイディアの方を見ると少し嬉しそうにみえた。


「私が誰かはまだだけど・・・・・・私ができることを思い出せました。」


「そっか、それは良かった。それでどんなことだ?」


泰人も心なしか嬉しそうだった。

そしてメイディアがいざ話そうというとき


「・・・ふむ、元気そうだな。」


「!?」


急にドアの方から声がする。見るとそこにはヴィントルがいた。どうやらドアをすり抜けてきたらしくふわふわ浮きながらメイディアの肩に乗る。メイディアは少し驚いたがとりあえず黙ることにする。


「さて、俺様がここに来たということは・・・分かるな。」


「・・・あんたの言う通りだった。覚醒スネイラーは俺には使いこなせなかった。あの時奴の挑発に乗らないで蝸牛結界をずっと維持していればこんなことにはならなかったのに・・・。」


再び自分を追い詰める泰人。メイディアは慰めようとするが先にヴィントルが話す。


「正直言って玄武も、今のお前でも覚醒スネイラーを従わせることだけはできる。だが別の問題がある。とても重要な問題だ。これのせいで玄武は覚醒スネイラーを使うことを諦めた。」


「・・・その問題ってなんだ?」


そしてヴィントルが語りだす。

伝説のアイテムであるラルゴと・・・プレストの真実を。




「覚醒状態のスネイラーは・・・・・・死者にしか使えない。」











続く

どうでしたか?

さて後編はほとんど出来ているので次まではそう時間は掛からないとは思いますが残念ながら今忙しいので3,4日は見ています。

最近ほとんど睡眠が取れていません。ゆっくりできる時間が欲しいところです。

という訳で皆さん、今の時期は色々大変でしょうが健康を保って元気に睡眠時間もバッチリな感じでまた次回お会いしましょう!!

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