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35.東風原さんは見せつけたい

 自室にある姿見の前に立ちながら、伊摩は悩んでいた。


「うーん、特徴のある秋物は大体使っちゃったわね……。季節感は大事にしたいし、まだ冬物に行くのは早いわよね」


 女子高生としてはそれなりに中身の多いクローゼットを開きっぱなしにして、気に入った服がないかと体に当てては入れ替えている。

 まるでデート前日に服装で悩む乙女のようだが、残念ながら彼女がやっているのは、そんな可愛げのある行動ではない。


「もう、いっそ脱ぐか……いやいや、まだ早いわ。あんまり裸に見慣れちゃうと、いざアイツと付き合えた後に新鮮味がなくなって、興奮しないかもしれないし」


 この服を選ぶ行為が、デートや友人とのお出掛けのためでなければ何なのか。

 それは当然、意中の相手である隣太郎に送る写真を撮るためである。


「いや、でも……裸、隣太郎が、あたしの裸を……やっぱムリ! 早過ぎよ!」


 どうやら裸の写真を送るという案は、彼女の中でも時期尚早という判断になったようだ。

 隣太郎がそのことを知ったら「助かった」と安堵の息を吐いていただろう。


 ――元はといえば、夏休みの買い物で十和から唆されたのが始まりだった。


 瀬里から十和の盗聴趣味について事前に聞いていた伊摩は、彼女が隣太郎に恋愛感情を抱いていることを確認すると同時に、盗聴を止めさせて真っ当な恋愛をさせようと働きかけた。

 お節介だと自分でも思ったが、当時の十和は隣太郎から苦手意識を持たれていたので、そんな状況で盗聴などしていても恋が成就する目はないと思ったのだ。


 結局、伊摩が説得しても十和は盗聴を止めることはなかった。

 隣太郎のことが好きなのは事実だが、それとは別に盗聴行為や、十和の場合は隣太郎の声そのものに魅力を感じていたのが理由である。

 その点については瀬里も同様で、伊摩に何を言われてもストーキングは止めなかった。


 十和が瀬里と違ったのは、自分を説得しようとした伊摩を逆に誘ってきた点だ。

 しかも自分と同じ盗聴ではなく、「隣太郎にエッチな写真を送り付ける」という伊摩に合わせたアドバイスまで添えていた。

 この時点で伊摩はまだ自分の性質に気付いていなかったので、盗聴で得た情報から十和が独自に伊摩の性質を分析した結果として、写真の送り付けを提案したのだろう。

 最近では残念なイメージが強い十和だが、やはりその勘の良さは計り知れない。


「ま、コレを教えてくれたのは、感謝してもいいけどね」


 十和から言われた時には「そんなことしない」と強がった伊摩だったが、その日の夜、自室で一人になると胸の高鳴りを抑えられず、買ったばかりの水着姿の写真を隣太郎に送ってしまった。

 すぐに彼から文句なり疑問なりが飛んでくるかと思って身構えていたのだが、何故だかしばらく待っても反応はなかった。

 後から聞いたところによると、なんらかの意図があるのではないかと悩んで頭を抱えていたとのことだが、当時の伊摩は「文句を言ってこないってことは、隣太郎も嬉しかったに違いない」と、実に都合のいい解釈をしていた。


「でもネタがないのよね……あんまりイロモノに頼りたくないし」


 最初は大人しい写真で、そこから徐々に色気を上げて開放感を楽しんできた伊摩だったが、二学期に入って間もなく衣装のネタが尽きかけている。

 あまりの気持ちよさに毎日のように隣太郎に写真を送っていれば、そうなるのも当然だろう。

 いくら伊摩が現役の読者モデルとはいえ、手持ちの服の種類には限度がある。

 その上、ある程度の露出もないと見られた時の気持ちよさが半減してしまうので、手持ちの全てが撮影に使えるわけではないのだ。


「……そうだ! だったらいっそ、アイツに選んでもらえば良くない?」


 ふと頭に浮かんだ思い付きを、伊摩はまさしく名案だと思った。

 伊摩が自分を見せたい相手は隣太郎なのだから、彼に好みの服を選んでもらうというのは理に適っている。

 しかも試着した時なら、隣太郎に生で見せても何の問題もない。

 これは完璧な案だと、伊摩はそれを実行した時のことを想像して身震いした。


 隣太郎からすれば、完璧な案というより邪悪な企みといったところだろうが。


「そうと決まれば、今日の写真と一緒にメッセージも送らないと……」


 言いながら伊摩は、改めて今日の分の衣装を選び始めた。




「なあ、トナリ。今日は部活休みだから、久々にどっか行こうぜ」

「あー……今日か?」


 放課後になって帰り支度を始めた隣太郎に、友人である霜馬が声をかけてきた。

 一時は隣太郎を「ハーレムクソ野郎」と蔑んだり、隣太郎に可愛い幼馴染がいたという事実が判明して荒れていた霜馬だが、流石に腐れ縁というべきか数日経てば落ち着いて、元通りの友人関係になっていた。


「なんだ、都合悪かったか? 雨葦ちゃんの追っかけとかなら、たまには俺にも付き合ってくれよ。男同士の友情だって大事だろ?」


 自分の誘いに歯切れの悪い反応を示す友人に、霜馬は苦言を呈した。

 今日遊びに誘ったのは部活がなくて暇というのもあるが、少し前に嫉妬心から隣太郎に当たり散らしてしまったことに対する、霜馬なりの詫びというか歩み寄りの意味合いもあるのだ。

 一緒にバカをやって、途中で飲み物の一本でも奢ってやれば、隣太郎とはそれで十分に仲直りできるだろう。

 男の友情とはそういうものだと、霜馬は考えていた。


「いや、今日は人と出掛ける予定があってな……」

「人と? それって雨葦ちゃんじゃなくて……」


 そう口にする霜馬の瞳から、徐々に友情の色が抜けていく。

 隣太郎の言いにくそうな様子から、大体のことを察してしまったのだ。


 ――コイツ、また目当ての女子以外とヨロシクするつもりじゃねえか。


 さっきまでは隣太郎と仲直りをしたいと考えていた霜馬だが、再び嫉妬心に駆られて、目の前の男ハーレム野郎をボロクソに言ってやりたくなる。

 男の友情とはその程度のものだと、霜馬は理解した。


「トナリ。お前、また――」

「やっほー、隣太郎。お待たせ」


 霜馬が隣太郎に詰め寄ろうとすると、それを遮るように伊摩がやって来た。

 急に現れた派手め女子のオーラに、霜馬は一瞬で委縮してしまう。


「あ、ごめん。取り込み中だった?」

「いえ! そ、そんなことないです……」

「そ。悪いけど、隣太郎はあたしと約束があるから、連れてくわよ」


 自信に満ち溢れた伊摩の言葉に、コクコクと頷くしかできない霜馬。

 彼は十和のようにお淑やかな年上が苦手だが、そもそも美人の女子そのものが苦手、というか気後れしまう口だけ野郎なのだ。


「ありがと。それじゃ行くわよ、隣太郎」

「あ、ああ……悪いな、霜馬。また誘ってくれ」


 伊摩の後に続いていく隣太郎に、文句のひとつも言ってやりたい霜馬だが、伊摩と正面から話す度胸がないので何も言うことができない。

 二人の男の友情は、まだ拗れたままだった。




 教室を出た後、伊摩の先導で二人はそのまま学校を出て歩いていた。


「それで伊摩。今日は買い物に付き合ってほしいって話だったが、どこに行くんだ? それに俺一人だけなのか?」


 迷いのない足取りで自分を先導していく伊摩に、隣太郎は問いかけた。

 昨日の夜に連絡を受けていたものの、内容は「明日、買い物に行くから付き合って」という簡単なものだけで、何を買いに行くのかも分からなかった。

 もしかしたら他のメンバーにも連絡がいっているのではないかと思った隣太郎だったが、どうやら自分一人だけが呼ばれたらしいと気付く。

 瀬里が朝から何も言ってこない時点で、薄々察してはいたのだが。


「今日はちょっと服を買おうと思って、隣太郎の意見を聞きたいのよ。他の子も呼んでも良かったんだけど、考えてみたら隣太郎と二人きりって、ほとんどなかった気がするのよね」

「そう言われると、そうだな。この間も最終的に翠と再会したし、前に一緒に帰った時くらいか?」


 伊摩に言われて隣太郎が思い返してみると、たしかに彼女と二人で過ごした記憶はほとんどない。

 カフェの帰りに仕事中の伊摩と会って一緒に帰ったことはあったが、あれも途中までは亜緒が一緒にいたので、完全に二人きりだったとは言い難い。


「そういうこと。だから、たまにはいいでしょ?」

「まあ、君と二人なのは別に嫌じゃないが。しかし、服を買いに行くのか……」

「何よ、気乗りしない顔しちゃって。水着の時だって、結局アホみたいにテンション上がってたじゃない。どうせ今回もそうなるんじゃないの?」


 そう言われてしまうと、隣太郎としては反論がしづらい。

 アホみたいだったかはともかくとして、彼女たちと水着を買いに行った時に、隣太郎のテンションが高かったのは事実なのだ。

 あの時も最初は「水着を買いに行くのは、ちょっと……」と渋っていたので、今回も同じような状態になる振りだと思われても仕方ないだろう。


「ま、それも店に入ってみたら分かることよね。着いたわよ、隣太郎」


 どうやら歩きながら話しているうちに、目的の店に到着したらしい。

 妙にお洒落に感じる店構えに身構えつつ、隣太郎は伊摩に促されるまま入店した。


「ここはあたしが所属してる事務所とも関係がある店なのよ。多分、この辺の店の中では品揃えも値段もいい感じね」


 そう言いながら伊摩は店内を軽く見まわすと、満足げに頷いた。

 どうやらパッと見で、自分の評価が間違っていなかったことを確信したらしい。


「さて、それじゃ隣太郎には、あたしの服を選んでもらうわ」

「君の服を? 俺が選ぶのか?」

「そうよ。アンタがあたしに着てほしい服を選びなさい」


 そこまで言われたところで、隣太郎は伊摩の目的に気付いた。

 わざわざ隣太郎が伊摩に着てほしい服を選ぶということは、もはや恒例となってしまった写真の送り付けに使うつもりなのだろう。


「言ったらなんだけど、水着を選んだ時のアンタのセンスは結構よかったわ。だからアンタがあたしに似合うと思う服を素直に選んでくれれば、変な風にはならないでしょ」

「まあ、そう言われると悪い気はしないが」


 正直に言えば、隣太郎としても伊摩に似合うと思う、着ているところを見てみたい服というものはある。

 ただでさえ伊摩は美人な上に、現役読者モデルとして着こなしの上手さも兼ね備えているのだ。

 これは下心とはまた別の話であると、隣太郎は心の中で言い訳した。


「……じゃあ、選ぶだけでいいなら、付き合う」

「なに? やっぱノリノリじゃない。流石は伊摩ちゃん大好き隣太郎ね」

「久しぶりだな、それ」


 久々に聞いた「伊摩ちゃん大好き」を華麗に流しながら、隣太郎は前向きに気持ちを切り替えた。

 たしかにここで隣太郎が選んだ服は、夜になったら伊摩がちょっと際どい着こなしをして、スマホに写真を送ってくるかもしれない。

 しかし、それはそれとして伊摩の服を選ぶという行為には興味があるのだ。


 そんなわけで、開き直って全力で服を選び始めた隣太郎だった。


「あれ? 案外普通な感じね。なんかいつも撮影で着てる服みたい。あたしの予想だと、ここぞとばかりに普段は着ない清楚系の服とか着せられると思ってたんだけど」

「意外性を求めるのは当然だが、そこで清楚系に行くのは安直すぎる。まずは今年の流行の中で、君が撮影で着てないものを試してからだ」


 その気になった隣太郎は、さっきまで乗り気でなかったのが嘘のように流暢だった。

 予想していたとはいえ、最初は面食らってしまった伊摩だが、隣太郎が自分に視線を向けているという事実を認識するにつれて言い様のない快感を覚え、着せ替え人形のような扱いもノリノリでこなしていく。

 特に発言の端々から、隣太郎が伊摩の載った雑誌をチェックしていることが分かると、どうしようもなく嬉しい気持ちになってしまった。


「こういうボーイッシュな恰好は、翠とかの方が似合うんじゃない?」

「たしかに一見すると翠や瀬里に向いているように見えるが、君だって似合ってるぞ。男っぽいというより、格好いい系というやつだな」

「そう? ありがと。褒めてくれたお礼に、さらっと瀬里の名前を出したことは見逃してあげる」

「……ありがとうございます」


 隣太郎と二人きりの時間を、伊摩は心から楽しんでいた。

 身近な男性の中で一番好きな相手が、この時間だけは自分のことを考えてくれている。

 普段は亜緒や、他の女子にも向けられている興味や視線が、伊摩だけに注がれているという事実は、彼女の心を沸き立たせた。

 もしかしたら親友や後輩がどこかから見ているかもしれないが、そんなことは伊摩にとってどうでもよかった。


「で、こういうエキゾチックな感じになると。アンタ、マジで好みの幅が広いわね。あたしは最終的にコスプレさせられるかもしれないと思ってたんだけど」

「君のコスプレ姿に興味がないとは言わないが、今日はそういう目的じゃないからな。まあ、その服も普段使いには派手かもしれないが」


 美人の着せ替えという魅惑のイベントを体験して、隣太郎は満足げだった。

 隣太郎は男子高校生にしては、女子の服装に対する姿勢がガチすぎる部分があるのだが、本人はそれをいまいち自覚していなかった。

 以前、霜馬とそういう話をしようとした際、「最後は脱がせるんだから何でもいいだろ」と言われて霜馬をぶん殴りたい衝動に駆られたこともあったが、それについては霜馬が浪漫を理解していないだけだと隣太郎は認識している。


 一方の伊摩も、今日は放課後の時間を隣太郎と二人きりで過ごせて、とても満足していた。

 彼女の着せ替えに夢中になった隣太郎は割とガードが甘かったので、試着した姿を披露する際も伊摩のことをしっかり見ていた。

 普段は写真を送り付けて、それを隣太郎が見ている様子を思い浮かべて楽しむだけの伊摩だったが、やはり生で自分の姿を見せつけるのは格別である。


「それじゃ、これと……あといくつか買おうかな。せっかく隣太郎が選んでくれたんだし」

「……ああ、そう言ってもらえると嬉しい」


 はにかんだ顔で言う伊摩に、隣太郎は少しだけ動揺しながら答えた。

 亜緒に振られたあの日から、ずっと彼女だけを追いかけてきたはずなのに、最近の隣太郎は他の女子にも魅力を感じるようになっている。

 こんなに気持ちがふらついているようでは、亜緒に顔向けできないと考える隣太郎だが、今となっては亜緒以外の女子たちも大切な友人である。拒んだり距離を置こうとは、どうしても思えなかった。


「それじゃ、会計済ませたら帰りましょ」

「ああ、そうだな」


 結局、隣太郎は今日も写真の件について、伊摩に苦言を呈することはしない。

 それは単なる諦めの感情だけではなく、本気で拒んだら彼女との関係が変わってしまうかもしれないと、隣太郎が心のどこかで恐れているためだった。




「あれ? 雨降ってる……予報だと晴れだったのに」


 隣太郎と伊摩が店を出ると、いつの間にか雨が降り出していた。

 それほどひどくはないが、傘を差さなければ厳しいレベルではある。

 どうやら雨が降るなどとは思っていなかったらしい伊摩は、縋るような目で隣太郎に声をかけた。


「隣太郎、傘って持ってないわよね?」

「いや、折り畳みなら鞄に入ってるぞ」

「え、あるの? なんで?」


 予想に反して隣太郎が傘を持っていたことに、伊摩が驚く。

 伊摩が見た天気予報では晴れ時々曇りだったので、隣太郎がわざわざ傘を持ってきているのが意外だった。


「俺が今朝見た予報だと、晴れのち雨になってたからな」

「あー、そういうパターンもあるんだ。九月に入っても油断できないわね……」


 隣太郎の説明に納得した伊摩が、溜息と共に言葉を出す。

 しかし沈んだ表情になったのも一瞬で、すぐに悪戯を思い付いたような顔になって、隣太郎の方に向き直した。


「じゃあ、隣太郎。申し訳ないけど、相合傘でよろしくね」

「……そう言うと思ってたよ」


 嬉しそうな顔で言ってくる伊摩に、対する隣太郎は苦笑いで返す。

 現状と伊摩の性格を考えれば、こういう展開になると予想するのは難しくない。


「分かった。どうせ帰る方向は一緒だしな」


 特に悩むこともなく、隣太郎は伊摩との相合傘を受け入れた。

 おそらく拒んだところで最終的には相合傘をすることになるだろうし、そもそも隣太郎に本気で嫌がる気持ちはない。

 しいて言うなら、亜緒に見られるのは困るというくらいだ。


「さっすが、伊摩ちゃん大好き隣太郎ね。あたしが濡れちゃうなんて、見過ごせるわけないわよね?」

「まあ、君が風邪でも引いたらと思うと、気が気じゃないな」

「んっ……そ、そう?」


 嬉しそうにからかう伊摩に、いつもの調子で返したつもりの隣太郎だったが、何故か伊摩はその返しに対して不自然な反応を見せる。

 隣太郎は気付いていないが、彼女の「伊摩ちゃん大好き隣太郎」というセリフをきっちり否定しなかったのは、今回が初めてなのだ。

 今日の隣太郎は、普段からは考えられないほど伊摩に対して油断していた。


「ん? どうかしたか、伊摩」

「な、なんでもないわよ! じゃ、雨がひどくなる前に、さっさと行きましょ!」

「……? そうだな、行くか」


 伊摩が動揺した理由が分からないまま、隣太郎は鞄から折り畳み傘を出して開いた。

 二人で入るには心許ないが、帰り道はそれほど長くないので大丈夫だろうと、楽観的に判断する。

 傘の中で並んだ伊摩の体温や香りに戸惑うが、どうにか表に出さないようにして、ゆっくりと歩き出した。


 ――きっと帰ったら、今日買った服の写真が送られてくるんだろうな。


 伊摩と並んで歩きながらそんなことを考える隣太郎だが、自分が少しだけそれを楽しみにしているということには、まだ気付いていなかった。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ここまで来ると一途が魅力の隣太郎君がただのハーレム野郎になっている気がしますね。 普通の男子高校生があれに耐えられる訳が無いのでしょうがないですが。 寄って来る女の子達が凄すぎますからね。…
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