1話:Rat
「了解。降下する。」ヘッドセット越しにそう言った。
ロープを伝ってソ連軍の補給基地近くに降下した。
俺とイヴが着地したらすぐに頭上で仲間の小型輸送ヘリが離れて行った。
「こちらエディ。着地完了。作戦行動開始する。」
俺は「RAT」の一員のエディ。イヴと一緒に『楽しみ』に来た。
「RAT」とは民間軍事組織「animal」の中の1グループだ。
「RAT」は主に隠密行動、破壊工作をするチームであり、他にも「jackal」という
突入、制圧をするチーム、空爆支援、航空機制圧をする「eagle」などもある。
「animal」は強く、大きい組織だが、世界を敵に回せるほどの力は持っていない。
そこは狡猾な「human」がうまくやっているのだろう。
「animal」は世界の平和を守ろうという組織だ。
俺たちは今からソ連軍が配備しようとしている航空機を破壊しろという命令のもと、旧型、新型の航空機を破壊しに行くところだ。
「じゃあ、ゆっくり行くぞ。」
「OK、エディ」
エディというのは仮名だけど、何のためかはよく分からない。本名よりは良いのだろう。隊員はみんな仮名だ。
ゆっくりと歩いて行く。
「頭を下げて行け。」
「了解」
俺は腰にSOCOMピストルを持っている。イヴはモーゼルC96を持っている。
俺は何度もイヴに「モーゼルはサプレッサーが取り付けられないから別のピストルにしろ」と言ったが、イヴはこだわりが強く、モーゼルが撃ちやすいと言って替えようとしない。
イヴは美しさと可愛らしさがあるのだが頑固な性格が目立つ。
補給基地の門の近くについた。
門を大きい車輌が通った。武器が積んであるのだろう。
「さて、どうくぐる。」
「車輌はまだ来る。ここに来る前に止めて、制服と車輌を奪えばいい。」
「了解。今日は君の言う通りにしてやる。」
「じゃあ向こうに行こう。」
「了解。」




