妖精もまた筋肉である・・・訳はない。
どこ行ったのかな?ん~、この辺かな?
新?妖精「なにをしていらっしゃるのですか、おじさまは?」
いやな、ニーナのやつ、どこに行ったのかな?と。先日俺の記憶ないで幾重不明になってしまってな。それで、お前は何者だ?何か考えたことは分るんだが、記憶の中にな。
妖精?「あら、いやですわ。痴呆もそこまでお進みになりますと、こんな素敵な妖精すら記憶に残らなくなってしまわれるのですね。お可哀そうに。」
何か、酷いこと言われてるな。でも、待てよ、一見おしとやかでにもかかわらず他人を見下すようなその話し方、それで妖精、となると、お前、まさかイーナか?なかなか新作に取り掛かれなくて放置されているお前か?そりゃ、化けて出たって事か。いや、すまなかったな。忘れかけていたぞ。
イーナ「いえ、よろしいのですよ。あなたがその程度の人物であることは哀しい事ながら理解だけはしておりました。そうでございますよね、お年を召されてしまった事が悲しくて、その事実を受け止めくれない愚かしさは、わたくしには許すことまでは出来ないもののそういうものだとして無視する事だけはできます。そうですか、とうとうニーナの事を思い出せなくなってしまわれたと。哀しいものですね、老人性痴呆というものは。」
およよ、と泣きながらしなを作る妖精。言われ放しもしゃくだが、次の飲食店のネタも待っている。ここは、こいつにナビを任せてしまおう。それじゃな、イイナ。
イーナ「イイナではありません。わたくしはイーナでございます。そこのところこお忘れなきよう・・・と言いましても仕方のない事なのですね。何故ならニーナより一休妖精であるわたくしの方が美しいのですから。仕方ありませんわね。ニーナが見つかりますまでは、このわたくしがお付き合いいたしましょう。」
ああ、そうかい。まあしょうがない。人当たりならニーナ以上の逸材ではある。ただ、こいつ確か筋肉バカだった気が。
イーナ「何でしょうか。何か不遜な意志の流れが。」
いや、何でもない。とりあえずは、だから舞台は福島県いわき市小名浜あたりにあったラーメン「悠々」だ。ニーナではまたラーメン?とか言われそうだが、いいだろう?
イーナ「致し方ありませんわね。では、そちらにお邪魔しましょう。たぶん時期にニーナも見つかるでしょうから。」
??そうかい。では行こう。
行き初めは、いわき市は平地区に、じゃないな、内郷地区あたりに住んでいた頃だな。平まではバスで15分くらいだ。いつもデパート、今は無き大黒屋前のバス停で降りて仕事に行ったものなのだが、ついつい小名浜地区に行ってみたくなって、当時はよく地理も把握してなくてな、湯本廻りで小名浜の方に行ったのだよ。後に平駅前の通りを南下して鹿島街道を小名浜に向かい、小名浜の街中に入る前に右にそれて行くルートで行ったものだけど、どちらにしても良くわからんうちに着いていたんだよなあ。そこにあったラーメン屋が「悠々」。
イーナ「あら、こんな所に椰子の木・・・いえ、これは棕櫚の木ですね。それに陽北にしては暖かい気もしますが。」
それが東北の最南端、常夏・・・でもないけど、を擁するいわき市さ。この記憶の頃に「フラガール」の話が持ち上がっていた筈だ。
イーナ「こんな感じですの?」
腰降らんでいい。まあそんな感じだけど。ここに「ハワイアンセンター」出来たせいか、宮城県にもパクリで「バリハイセンター」なんて保養施設ができたっけなあ。川崎町に。今や施設の残骸だけが残っているだけっだけど。
イーナ「そういえば、そこでとびピだかの病気をもらって来たんでしたわよね。」
余計なこと言わんでいい。これだから年長者は。こら、つねるんじゃない。わかった、もう食いに行くから。小名浜中心部から見れば丘を内陸方向に超えたすぐのところなんだが、よく考えると小名浜港にはアクアマリン福島に一度いっただけだったな。アザラシのいるチューブ状の水槽が良かったけど。商業施設である「ららみゅう」ではさんまの刺身食ったけど、必ずしも美味しいものではなかったっけ。うん、さんまは目黒に限る。
イーナ「(ジト目)」
で、棕櫚の木の並木?のある通りの中間にあるのがラーメン「悠々」。誰かに旨いとこって聞いたんだっけかな?店の脇に駐車場があって、車以外では来にくいところではある。メニューはラーメン以外にもごはんメニューもあるんだけど、ファーストインプレッションがラーメンだったせいか、いつ行ってもラーメンだけ喰ってたっけ。勿論別のメニューも旨そうだったんだけど、ラーメン以外を食べてる客って、必ずそれを肴にビール飲んでるんだもんな。
イーナ「あれ、でもここって、車でないと来れないんじゃ?」
そう。当時のいわき市の市民って。例えば後に消防団の詰所の脇に住んだことがあるんだが、消防訓練のあるたびに誰も迎えに来ないのに車が帰っていくという謎行動を見たものさ。・・・まあ、これは余談だ。ともかくそんなんだから、ラーメン以外を食うのなら飲酒が必要なんではないのかなんて、思ってたんだな。
イーナ「そんなおかしなこと、ないではありませんか。」
だから、気分的なもんだよ。まあその位はおおらか?だったのさ。そもそもローカル運転ルールに、「右折、いつまでも優先」てのがあった所だし。
イーナ「はあ、人間って。」
それと、何か気がつかないか?ここのラーメンな、
イーナ「う~ん、普通に美味しいし、この煮チャーシューも、厚めなのにほろほろで良いお味。」
うん、でも俺からすると、決してそんなことは無いんだが、何故かな、
イーナ「?、何故か?」
何故か一般の、出前一丁あたりの袋ラーメンのイメージがあるのだ。ちょっと縮れているのも肝だ。でも美味しいんだ。おばちゃん店主の切符のいい応対も良いとこだし、気分良く麺が食える。
イーナ「・・・そうね。どこぞのお馬鹿さんの訳の判らない拘りのせいで、別のメニューが味わえないのが残念だけど。」
悪かったな、お馬鹿さんで。でも、こだわるのも判るだろう?ここは仕事関係で行ったいわきの中央市場の方も美味しいと太鼓判を押してくれた店だったんだけど、いわき市を離れて5年もしない頃震災前に行ったら、何故か閉店してたんだ。後継者いなかったのかね?在位念で仕方ない。
イーナ「あ、うん、お姉ちゃんよ。ええ、おじさん。捕らえてあるわよ。じゃあ、そっちで待ってなさい。」
おい、どうしたんだ?って、それ、スマホ?なんで?
イーナ「何でって、今時常識ですわよ。いつまでそんなボケた頭でいるんですの?ニーナなら見つかりましたわ。怒ってましたわよ。まさか最上地方に置き去りにするだなんて。津軽地方ぐらいには標準語が通じませんわよ。いえ、通じませんじゅ。」
わ、悪かったよ。でもたぶん、生き残るすべなら姉妹1だからなあ。攫われ慣れてるし。
イーナ「慣れてるからいいのではありません。罰として、わたくしのお話を早くお書きなさいな。それで手を打って差し上げます。」
うーむ、何て腦筋なご意見。ニーナも浮かばれんな。
イーナ「何か?」
いえ、こっちの話でございます。やれやれ。




