第十章-4 帰還
異世界の出口には、行きと同じような光があった。
「ここに飛び込めば、スイバラに帰れるのか。」
イッカは呟いた。
「ここで立ち止まっても仕方ない。ライトエネルギーと一緒に、飛び込もう。」
そのカンサの一言とともに、五人は一斉に光へ飛び込んだ。視界が開けてくると、そこは夕暮れ時で、スイバラ郊外の最初に飛び込んだ光と同じ場所だった。だが、あの不思議な光は、消えていた。
「どこかに移動したのかもね。」
メラーは言った。そして、一行は夕方の道を歩き、スイバラへと帰っていった。
スイバラへ帰ってきた一行に、住民たちが集まってきた。
「なかなか帰ってこないから、心配したじゃないか!」
「敵は強かったか?」
どうやら光の里にいた頃は、スイバラで1ヶ月ほど経っていたそうだ。その日はみんなに色んな歓声を浴びて終わった。次の日、一行はとりあえず街の病院に行った。
「怪我が治るまでは、ここでゆっくりしよう。」
アズンはそう言った。しかし、それができない人物がいた。カンサだ。カンサは戦いでも最前線に立ち、かなりの傷を追ったので、片手がほぼ使えなくなってしまった。
「俺は、ここで離脱しなければならない。このスイバラのためにも、、君たちがそう気遣ってくれて、ありがたいとは思うが、、」
カンサは言った。五人はカンサを見つめた。
「お前は、、すごいやつだよ、一番最前線で戦ってさ、みんなを守ったじゃん。」
イッシが呟いた。他の四人もそれを聞いて頷いた。
「君たちと、一緒に戦えて、光栄だった。まあ、ここを離れるまでは、まだ一緒にいられるがな。」
カンサはそう言うと、受付の方へ歩いていった。
「俺達も、ここで色々しようぜ。まともに暮らせるのは今だけだから。」
イッカが一行を元気づけるように言うと、一行は立ち上がり、それぞれ街へと出ていった。スイバラでの暮らしは、まだまだ続きそうだ。
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