死の真相
前回に引き続き説明回ですね。
物語の本筋には影響ありません。
私はある日、妹のルクレシアから連絡を受け取りました
それはルクレシアもまた、子を授かったという連絡でした
産まれるのは丁度アリシアと同じ頃になるだろうとの事でしたねぇ
ルクレシアの相手は同じく第四世代の管理者だったようです
ルクレシア達は夫婦とはならず、子供はルクレシアが引き取る事にしたそうですよ
そうして産まれたのが…あの二人ですねぇ
そして産まれた子供は君達もご存じの通り、第五世代でした
しかし、ここで私は、ある疑問を抱きます
第四世代同士の子である、あの二人と
私とカミルの間に産まれた子供達
どちらも第五世代として誕生しました
おかしなことだと思いませんかねぇ?
完璧な人類の遺伝子を持つとは言え、単なる人間であるカミルと私の間に産まれた子供と
第四世代同士の遺伝子から産まれた子供
この二つの存在が同じく第五世代になるのはどうしてでしょうか?
私はここで、初めて自分の遺伝子を調べてみる事にしました
盲点でしたよ
今まで自分の存在に疑問など抱いた事はありませんでしたからねぇ
結論から言うならば、私の遺伝子は、人類と同じ遺伝子でした
ここで私は気が付いてしまったのです
管理者とは単に人類に神格を持たせただけの存在だったのですよ
そして、神格とはシステムによる恩恵…いえ、呪縛なのですよ
言わば外付けの能力が神格であり、システムに自由を奪われた哀れな者達
それが管理者の正体です
私はずっと、システムとは人類社会を管理運営するための存在だと思っていました
でも違ったのです
システムとは我々管理者から、人類を守るための存在だったのですよ
その事に気が付いた私は、そこからありとあらゆる考察を重ね、ある結論に辿り着きました
そしてその事を第三世代や第二世代へ問い質すことにしました
曰く
「人類とは我々の最終形なのではないか?」
「創造神は我々が悠久の時を掛けて辿り着くはずの最終形態を、最初に創り上げたのではないか?」
「つまり我々は人類の繁栄と共にやがては滅びる運命にあるのではないか?」
その証拠として私は、自分とカミルと貴女達の遺伝子情報を公開しました
それが上の世代には都合の悪い事実だったようです
私は貴女達を抹殺するように命令されました
もちろん私は断りましたよ
しかし、これらの言い争いの最中に、カミルは一部の情報だけを耳にして誤解をしたのです
私が人体実験のためにカミルを管理者の世界へと呼び
さらには貴女達を抹殺するつもりだと思ったカミルは、己の命を媒体として
貴女達を現世へと送還したのですよ
そして「我々エルフィンドワーフ族は騙されていた」とゴードンにメッセージを残したのです
これがカミルの死の真相です
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