起床
お久しぶりです
更新遅くて申し訳ありません
これからも不定期更新ですが
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『リリシア』
北の寒冷な地域に生息する花。
白に薄い赤と青のグラデーションが特徴。花言葉は淡い恋心。告白や結婚等に用いられる。女性の名前にも使われる。
参照『私と花』 著者 フェリカ・レモネータ
「名前というのはとても大切なものなのですよ。
それを、ポチだのチビだの、ふざけてんじゃねぇぞ(怒)。まったくそんな名前をつけたらその子がかわいそうだろうが。」
「本性出てんぞ」
「どうかされましたか、陛下?」
「………」
「………こほん。それでは名前を決めましょうか。
おや、ちょうど起きたようですね。こんにちは」
「……………………」
「話しませんね。言葉がわからないのでしょうか?
陛下、精霊に聞いていただけますか?」
「……なるほどな。どうやら言葉はわかるが、話せないらしい」
「生まれつきでしょうか?」
「………わからないらしい」
「!?この世界そのものである精霊でも、ですか?」
「そうらしい」
「………まぁ、今はおいておきましょう。先にしなければいけないことがありますしね」
「なんだ?」
「まったく。名前をつけてあげるんでしょう。もしすでに名前があるなら、勝手につけていいものではありません」
「あぁ、そうだったな。だが、どうやって聞くんだ?」
「言葉がわかるなら、話さなくても意思疏通は可能です。 さて。改めて、こんにちは。私はユーセルといいます。今からあなたに質問しますが、はいなら首を縦に、いいえなら首を横にふってください。わからない場合はそのままで。わかりましたか?」
コクン
「いいこですね。では、あなたには名前はありますか?」
「………………」
フルフル
「そうですか。では、私があなたに名前をつけてもいいですか?」
「…………」
コクン
「わかりました。そうですね、ふむ、確認ですが、あなたは男性、ですよね?」
「それ聞くの何か関係あるか?」
「えぇ、そうですよ。一番、大切なことですから。性別に合わない名前など言語道断ですから。これまでにどれだけの者が被害を被ってきたかっ」
「いや、男にリリシアって付けんのはお前んとこの親ぐらいだよ」
「リリシアって言うんじゃねぇよ。仕事二倍にすんぞ(怒)」
「すいませんでしたー!!」