父親
「男性のようですね。どうしましょうか。…………………ところで、ジンはどこですか?先程から姿が見えませんが……」
「ふむ。ジンならそこで寝てるぞ。」
壁に寄りかかってジンが寝ている。私が話しているのに寝るだなんてとユーセルは若干キレぎみだ。
「…………イラ」
訂正、かなりキレている。
「ジッジン起きろっ!宰相がイラってした!!今っイラってしたぞ!おいっジン!」
「…………………………スゥ」
「スゥ…じゃねーよ!!殺されるぞっ、おいっ起きろぉ!!」
ブフォァ
「五月蝿いですよ、陛下。この子がビックリするじゃないですか」
「りっ理不尽………ガクッ」
陛下は宰相に倒された。ちなみに子どもはジンを見ていて気づいていない。
「~んぁ、何やってんだお前ら」
「おはようございます、ジン。人が話しているときに寝るだなんて、そんな子に育てた覚えはありませんよ。」
「いや、同い年だろ」
「何か?」
「………イエ、ナンデモアリマセン」
トコトコ、ジー
「ん?」
ジー
「??何だよ」
「ジン、何をしているのですか?そこは父親として抱き締めてあげないと。その子が困っているでしょう」
「ん?そうか」
ギュ
「ちょっと待て。誰が誰の父親だ?」
「あなたが連れてきたのですから、あなたがその子の父親でしょう」
「拾ってきただけだ。前に騎士団長のおっさんが拾ってきた猫は別のやつが貰ってっただろうが」
「猫と人を一緒にしないでください。」
「そもそも俺はSランクだ。Sランクは王族の許可がないと家族をつくれないだろ?」
「うむ、俺様が許可をやろう。」
「国王、裏切りやがったなっ」
「ふんっ忘れたとは言わせんぞ。先に俺様を宰相に売ったのはお前だ!」
「うるせぇ!俺はめんどくせぇことはしたくねぇんだよ!!」
「じゃぁ何で連れてきたんだよっ」
「あんなとこに居たら死ぬだろうがっ」
「五月蝿い、黙れ」
「「……はい」」
名前までたどり着かない
次こそは………




