第6話 お寺のイベント
共通ルート完結
ー暁人ー
俺はこの間のヒナヤのいきなりの言葉以来ヒナヤとあまり話していない。
「やれやれ少し気まずいな」
そう俺は言った。
「暁人、おはよう!」
そう言ったのは凛樹だった。
「ああ、おはよう」
そう俺は言った。
「よう、おはよう!」
そう言って郷鬼と高志が立っていた。
「武宮!」
後ろを振り向くと赤城が立っていた。
「よう、どうしたんだ?」
俺は赤城に聞いた。
「今から行くお寺って私一度も行った事がないんだよね」
そう赤城は言った。
「ああ、そういやお前去年は風邪で休んだんだよな」
そう俺は言った。
「まぁね」
そう赤城は言って荷物を持っていた。
~バスの中~
俺はヒナヤと同じ席に座ってお互い顔を反らしていた。
そしてヒナヤは少し顔を赤くして俺を見た。
「ヒナヤ普通話しようぜ」
俺はヒナヤにそう言った。
「あ、うん!」
ヒナヤはいつもの笑顔で俺と話を始めた。
~鴉寺~
俺達は泊まる鴉寺に到着した。
「すごいね、カラスの像がたくさんあるね」
そうヒナヤは言った。
「去年は俺達はあんまり楽しめなかったがな」
そう俺は言いながら鴉寺の坊さんに挨拶に向かった。
「おお、武宮久しぶりじゃな」そう鴉寺の坊さんは言った。
「お久しぶりです」
そう俺は言った。
「今回は全員で250人も来たか」
そう坊さんは言った。
「はい、騒がしくなりますがよろしくお願いいたします」
そう俺は頭を下げた。
「ハッハッは!良い思い出を創りなさい」
そう坊さんは俺に言った。
「はい!」
俺は頷いて皆を見た。
皆は笑顔で笑いながら友達とバカな話をしていた。
「さぁさぁ外は暑いから中に入りなさい」
そう坊さんは言った。
俺達は寺に入って荷物を持って寺に入った。
~寺の部屋~
部屋割りは先生が適当に決めたらしい。
俺との相部屋はヒナヤだった。
まぁ、当然と言えば当然だ。
「しかしお前と同じ部屋なのは助かったな」
そう俺はヒナヤに言った。
「そうだね、他の男子だとかなりきついからね」
そうヒナヤは言った。
「そういえば旅のしおりの予定は何をするんだ?」
俺はヒナヤに聞いた。
「えっと、お寺の掃除だって」
そうヒナヤは言った。
俺はそれを聞いて集合場所に向かった。
~仏像の周り~
俺達は仏像の周りを掃除していた。
「オーイ!暁人!」
後ろを見ると高志がほうきを持って来た。
「ん?」
俺は柱を拭き終えて高志に近づいた。
「これ着て掃除してくれないか?」
そう高志はエプロンを渡してきた。
俺はそれを着てほうきを片手に持ちながら掃除を始めた。
「武宮さん」
横から佐倉が話し掛けてきた。
「どうした?」
俺は雑巾で大仏を掃除した。
「あの、先生から今日の昼食を作ってくださいとの事です」
そう佐倉は言った。
「よし、わかった」
俺はそう言って体操服を着て厨房に向かった。
~厨房~
俺は250人分の昼食を作り始めた。
「あれ?武宮っち?」
後ろを振り向くと水樹紅葉が立っていた。
「よう、何やってんだ?」
俺はそう俺は水樹に聞いた。
「私も昼食作りをするように先生から頼まれたのだ!」
そう水樹は言った。
「なるほどな」
そう俺は納得して手洗いをして料理の準備を始めた。
「何を作るの?」
そう水樹は俺に聞いてきた。
「ん?とりあえずチーズバターライスを作るか」
そう俺は言った。
「どんな料理なの?」
水樹はそう聞いた。
「バターをフライパンで引いてバジルとコショウで味付けをして粉チーズを上に振り掛けて完成だ」
そう俺は水樹に説明した。
「武宮っちは料理得意だよね」
そう水樹はいきなり言ってきた。
「ああ、婆ちゃんから料理を教えてもらったからな」
そう言って俺はフライパンを片手に持ちながら婆ちゃんを思い出していた。
婆ちゃんは優しくていつも笑顔で俺の頭を撫でてくれた。
「おら、作るぞ!」
そう言って俺はコンロに大きな鍋にご飯を入れてバジルとコショウで味付けをして皿に盛り付けてバターライスの上に粉チーズを振り掛けた。
「スープは何を作るの?」
そう水樹は聞いて来た。
「クリームパイのスープにするか」
そう俺は言った。
俺は牛乳を温めてコンソメのブロックを二個入れて味見をしてそのあとそれを器に入れて上にパイの生地を被せてそれをオーブンで焼いた。
~5分後~
パイが焼けてそれを取り出してレタスサラダをトレーに乗せてそれを出した。
~12時00~
皆が飯を食べに来た。
俺はメモリーフレンズ部の皆と昼飯を食べ始めた。
「暁人は飯が上手いから毎日の食事が楽しみだぜ!」
そう郷鬼は言った。
「それにしても食材は先生方が用意してくれたから暁人は助かったんじゃない?」
そう凜樹は聞いて来た。
「ああ、まあな」
俺はそう言ってバターライスを食べながら皆を見ていた。
食べながら話をしたりしている奴がほとんどだが皆美味そうに食っていた。
~夕方~
俺と郷鬼と佐倉と赤城の四人は風呂掃除に向かっていた。
「よし、掃除を始めるか」
そう俺は言った。
「おお!」
郷鬼はデッキブラシで風呂を掃除していた。
「洗剤が切れちまったぜ」
そう郷鬼は言った。
「替えがないか見てくるわ」
そう俺は言った。
~脱衣場~
俺は脱衣場で洗剤がないか探していた。
「ん?あ、あった」
俺はそう言って洗剤を片手に持ちながら風呂場に向かった。
~風呂場~
俺と郷鬼は風呂場を洗剤で磨いていた。
「しっかしこれだけ広いと学生寮の風呂の2倍はあるな」
そう郷鬼は言った。
「まぁ、掃除を全力でできるな」
そう俺は言った。
~16時10分~
10分程で掃除が終わり俺は部屋で休憩をすることにした。
~暁人とヒナヤの部屋~
俺は部屋で本を読みながら外を見ていた。
こんこん
誰かが部屋をノックした。
「僕が出るよ」
そうヒナヤは言った。
俺は気にせず本を読んでいた。
「暁人、佐倉さんだよ」
そうヒナヤは言った。
「ん?」
俺は本を置いて佐倉の立っているドアの入口まで歩いた。
「何だ?」
俺は佐倉に聞いた。
「あの、お坊さんから倉にある懐中電灯を10個程持って来てくれだそうです」
そう佐倉は言った。
「ああ、そうかわかった!」
俺は頷いて佐倉と一緒に倉に向かった。
~寺の倉~
俺は佐倉と懐中電灯を探していた。
「あの、武宮さん」
佐倉は俺を呼んだ。
「ん?」
俺は振り返った。
「あれじゃないですか?」
そう佐倉は言った。
「ん?」
俺は上を見ると懐中電灯があった。
「脚立がないか探してみるわ」
そう言って俺は辺りを見た。
「あった」
俺はそう言って脚立を置いて登ろうとした。
「あの、私が取ります」
そう佐倉は言った。
「ああ、別に構わないが気をつけろよ」
そう俺は言った。
「はい!」
佐倉は脚立に上がって懐中電灯を1つずつ取って俺に渡した。俺は10個地面に置いて佐倉を見た。
すると佐倉のスカートの中が見えてしまった。
「佐倉!スカートの中を隠せ!」
そう俺は言った。
「えっ!?キャ!」
そう佐倉はスカートを隠そうとしたが足を滑らせて落ちてきた。
俺は佐倉をギリギリでキャッチした。
「あの、ありがとうございます」
そう佐倉は言った。
「ああ、俺も良い物が見れた気がしなくもないがな」
そう俺は言った。
ちなみに佐倉の下着の模様は白に熊のプリントが描いてある奴だった。
俺は頭の中でそれを忘れようとした。
「あの、早く行きましょう」
そう佐倉は言った。
「ああ、そうだな」
俺はそう言って懐中電灯を9個持って行った。
~午後20時00分~
俺はヒナヤと一緒にトランプゲームで神経衰弱をしていた。
「おい!武宮居るか?」
いきなり入って来たのは生徒会長の光沢だった。
「よう、どうしたんだ?」
俺は体操服を着たまま聞いた。
「今から肝試しをするんだが一緒にしないか?」
そう生徒会長は言った。
「ああ、別に構わないぜ」
そう俺は言った。
~鴉寺の墓地~
俺達は墓地に到着して辺りを見ていた。
「全員居るか?」
そう生徒会長は聞いて来た。
「オー‼」
そう生徒全員は言った。
俺はヒナヤと話をしていた。
「よし!今からくじを引いてくれ!」
そう生徒会長は言った。
「おう!」
全員がくじを引いた。
~1分30秒後~
俺はくじを引く前にくじがなくなっていた。
「おい!俺とヒナヤがまだ引いてないんだが」
そう俺は言った。
「えっ?くじが足りなかったか?」
そう生徒会長は言った。
「なら、僕が暁人とペアで行くよ」
そうヒナヤは言った。
「なら、そうした方がいいか」
そう生徒会長は言った。
「なら、俺達は最後でいいよな?」
そう俺は言った。
「男二人はキツくないか?」
そう男子の一人が言った。
「いや、普通に嬉しいが?」
そう俺は言った。
「お前、そっち系の趣味が?」
そう高志は言った。
「しばくぞ!」
そう俺は言った。
「でも暁人とヒナヤって仲良いよね」
そう凛樹は言った。
「全くやれやれだ」
俺は空を見ながら順番が来るのを待っていた。
~1時30分後~
俺とヒナヤの順番が来た。
俺は懐中電灯を片手に持ちながらヒナヤと一緒に歩き始めた。
~スタート地点から250m~
俺とヒナヤはゆっくり歩きながら墓地の奥を進んでいた。
「おい、ヒナヤ」
俺はヒナヤを呼んだ。
「な、何かな?」
ヒナヤは奮えながら青ざめた顔をして俺の方を見た。
「お前、脅えすぎだろ」
そう言って俺は懐中電灯を持ちながら言った。
「ぼ、僕おばけとか幽霊が苦手なんだよ」
そうヒナヤは脚が奮えたまま言った。
「やれやれ、とりあえずゴールまであと1kmあるから頑張ろうぜ」
そう俺は言った。
「う、うん」
ヒナヤは涙目になりながら歩き始めた。
~スタート地点から500m~
俺は懐中電灯で辺りを照らしながら歩いていた。
「暁人まさかとは思うけど火の玉とか出ないよね?」
そうヒナヤは奮えながら言った。
「ああ、去年は確か出たような気がするな」
そう俺は言った。
「怖いよ!」
そうヒナヤは言った。
「とりあえず早く行くぞ」
俺はそう言ってヒナヤと一緒に歩き始めた。
~ゴール~
俺とヒナヤはようやくゴールして汗だくになっていた。
「お疲れさん」
そう男子は言った。
「おう!」
俺は無愛想に空を見ながら言った。
~ヒナヤと暁人の部屋~
俺とヒナヤは本を読みながら外の景色を見ていた。
「真っ暗だね」
そうヒナヤは言った。
「ああ、だが夜の空はめちゃくちゃきれいだな」
そう俺は言った。
ガチャ
「おい!暁人!それからヒナヤ」
いきなり高志がドア開けて入って来た。
「どうしたんだ?」
俺は本を置いて聞いた。
「ああ、お前達まだ風呂に入ってないだろ」
そう高志は聞いた。
「うん、まだだけど」
ヒナヤはそう答えた。
「なら、二人で入って来い!」
そう高志は言った。
「えっ?」
~脱衣場~
俺とヒナヤはお互いに寝間着を持って脱衣場に到着した。
「と、とりあえず服を脱ごうか?」
そうヒナヤは言った。
「あ、ああ」
俺は頷いて服を脱いだ。
そしてヒナヤも服を脱いだ。
~風呂~
俺とヒナヤは風呂に浸かりながらお互いに違う方を向きながら天井を見ていた。
天井にはこの寺の守り神の青いカラスの絵が描かれていた。
「ねぇ、暁人…」
ヒナヤは俺に話し掛けてきた。
「なんだ?」
俺はカラスの絵を見ながら聞いた。
「暁人は僕の事をどう思う」
そうヒナヤは聞いてきた。
「好きだよ、俺はお前の最初の出会いが俺の運命を変えてくれたんだありがとう」
そう俺は言った。
「どういう意味?」
そうヒナヤは聞いてきた。
「俺が誰を好きになるかわからないが誰を好きになってもお前とうまくやれればいいなと思ってるんだ」
そう俺はヒナヤに言った。
「僕もそう思うよ」
そうヒナヤは言った。
~中庭~
俺は風呂から上がって中庭で涼もうとしていた。
「ん?」
俺は中庭の岩に誰かが座っていた。
「あれ?武宮?」
濡れ髪の岩杉だった。
「よう、何やってんだ?」
そう俺は言った。
「ああ、歌詞を書いてるんだ」
そう岩杉はクリップボードを持ちながら言った。
「しっかし何曲書いてんだよ」
俺はそう聞いた。
「軽く4曲ぐらいかな?」
そう岩杉は言った。
俺はそれを聞いて落ちていた曲を見た。
「タイトルはメインドライブ?」
俺はそう言った。
「あんまり見ないでもらえるかな?」
そう岩杉は言った。
「ああ、悪い」
俺はそう言って作詞の曲を岩杉の近くに置いた。
「ねぇ武宮」
岩杉は俺を呼んだ。
「ん?」
俺は岩杉を見た。
フュウウウン
風が吹いた瞬間岩杉の髪がなびいていた。
「武宮は自分の両親をどう思う?」
そう岩杉は聞いて来た。
「どうとは?」
俺は自分の両親の事を思い出していた。
「自分の両親は優しい人だった?」
そう岩杉は聞いて来た。
「俺の両親は7年前に亡くなったんだ」
そう俺は言った。
「えっ?」
岩杉は俺の昔の傷を知って少し驚いていた。
「俺は両親と夏休みにばあちゃん家に向かった時に車で事故が起きて母さんが俺を庇って死んだ、父さんは運転中にトラックにぶつかった瞬間押し潰されて死んだんだ」
そう俺は言った。
「ごめんね、そんなことを聞いちゃって」
そう岩杉は言った。
「気にすんなよ!俺はもう一人じゃないから」
そう言って俺はタオルを片手に持ちながら鴉寺の階段に向かった。
~鴉寺の階段~
俺は鴉寺の階段に行くと誰かが座っていた。
「何やってんだよ赤城」
そう俺は赤城に聞いた。
「あら、武宮あんたこそ何してんのよ」
そう赤城は聞いて来た。
「涼んでたんだよ」
俺はそう言って階段から見えた外の景色を見ていた。
「あんたって見た目は不良に見えるけど優しいわよね」
そう赤城は言った。
「俺は昔は喧嘩ばかりしてたんだよ」
そう俺は言った。
「へぇ~あんたがね」
そう赤城は俺の隣に座って一緒に星を見ていた。
「そういえばあんたって彼女とか作らないの?」
そう赤城は聞いてきた。
「俺は誰かと付き合うのは無理かもな」
そう俺は言った。
「どうしてよ?」
赤城は俺を見て聞いた。
「俺みたいな不良と付き合うとろくなことが無いからな」
そう俺は言った。
「あんた顔と性格はいいんだからいい彼女できるんじゃない?」
そう赤城は言った。
「そうかね」
俺はそう言って空に光る星と街の景色を見ていた。
「ねぇ、あんたと相坂の出会いはどんなのだったの?」
そう赤城は聞いてきた。
「あいつとの出会いは俺が両親を亡くして前が見えなくなった時にあいつらが声を掛けてくれたんだ、あいつの言葉に出会わなかったら後悔してたかもな」
そう言って俺は腕時計を見た。
「そろそろ部屋に戻って寝ろよ」
そう言って俺は部屋に向かった。
~次の日~
俺達は1学期のイベントを終えて帰る準備をしていた。
「武宮のぼうず」
後ろを振り向くと寺の坊さんが俺を呼んだ。
「何すか?」
俺は坊さんに近づいた。
「たまにはばあ様に顔を見せろよ」
そう坊さんは言った。
「はい」
俺はそう言って皆の場所に向かった。
~バスの中~
俺は高志とトランプをしながら思っていた。
あいつらと早く出会っていたらもっと変わっていたのかなと。
続く
次は誰かのルートが始まります!
誰になるかはお楽しみに‼
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