お楽しみ
押忍!!男の中の漢。名は学。三十六歳。フフ。フハハハ。ハーハッハッハッハァ!! 何でだろうな?体が痛いや~。ま、仕方ないよね~。昨日の晩は床で寝たのだから!!
どうしてこうなった?
もう一度言いたいの言うが、どうしてこうなった?
昨日、この町までに着た服の洗濯とか、必要な細々とした物の買い出し、帝都で売れる物を探したりといろいろ動いた。
そして酒場で晩ご飯を食べた。
料理はアニメでは定番の骨付き肉の塊だ。
俺とサラで一つを食べきったよ。満足だよ。俺は。
最初に出て来た時には俺のテンションはマックス!! だってあのアニメ肉だったんだもん!! そりゃ~~~~テンション上がるさ!!
そして、いざ実食!!
美味い!! 肉汁が噛んだ瞬間に口に中に入って最初は強い肉の旨みが口いっぱい広がる。肉の弾力がファンタジーなので伸びるのだ。
あれには感動の一言しかないよ。マジで感動!!
噛み切った肉は何故か途端に弾力を無くす。柔らかい肉が口に中を転がり、肉の甘味が肉から出てくる。心の中で噛んで飲み込むのを拒む自分いるんだ。
俺は心の中で葛藤しながら噛み、飲み込んだ。……胃が喜んでるのが分かる。
一口食べて手が止まった俺にサラが疑問を持ったらしく、声をかけてくれた。
「大丈夫ですか?もしかしてお口に合いませんでしたか?」
「違うんだ。……猛烈に感動してちょっと余韻に浸ってただけだよ」
「感動ですか?」
「うん。ここまで美味しい肉を食べて、夢と憧れが一緒に叶ってね」
「良かったですね??う~ん?」
顔を傾けて考えるサラ、マジで極上。……意味が分からんな。
ま、俺はその日も満足した一日で終わるはずだった。
最近の俺の日課はランニングをする事。
可能なら朝と夜に走るが、基本は朝に走るようにしている。
今日は町に付いたので夜も走る事にした。
ここら辺に障害物とか人は余りいないので時々全力で走ったりしながらレベルを上げる。……実はかなり楽しいので続いている。
自分が頑張った分だけ結果としてレベルが上がるからやっていて楽しい。やっぱり目で見て分かるのがデカいな。
俺は汗を流したので、酒場にある井戸で汗を拭いて部屋に戻った。
俺はこのドアを開けたら本能のままの獣になるだろう。
だが、後悔はしないようにしよう。
扉を開け、サラがベットにいた。
ドキドキするな。
……サラ、寝てない?
一つしかないベットでサラが寝ていた。
多分、俺を待っていたのだろう。掛け布団の上の寝てるし足がベットからはみ出してる。
座って待っててウトウトして寝ちゃったって所かな?
……仕方ないな。
俺はサラをベットの中に入れて身体を楽な姿勢にして寝かした。
サラは一日、手綱を握ってるから疲れていて当然だろう。寝かせてあげよう。
流石にベットに寝る事が出来ないから毛布を出して床で寝ました。
少し残念だが、サラの寝顔を見たらそんなのどうでも良くなった。
そして、冒頭に戻ってどうしてこうなった?
俺はサラをベットに寝かせたよな?
何で俺の布団に入ってるの?
どうしてこうなった?……ま、良いか。
朝食の時間が確か八時ぐらいだからかなり時間があるな。
サラをベットに移動し、また寝た。……俺にもプライドは少しはあるので寝ている少女を襲う男にはならないつもりだ!!……我慢の限界も近いがな……
意識が覚醒し、今の時間を確認しようと思ったらサラが抱き着いて寝ていた。
……襲うよ?
マジで限界の理性をフル動員してるのに、何故ここまで俺に限界を超えさせようとしてくるのだろう?
冗談だけどね?……半分ぐらいは。
「…………ガク……しゃん?」
かわいい。
サラが目を覚まして俺の顔を見ている。
「おはよう、サラ」
「おひゃようごしゃいましゅ~?」
寝ぼけてる。だが、可愛い。俺的に満足。
「…………グ~」
ボフ。っとサラは寝た。
「……寝ちゃうのか」
でも、ごそごそと動いてる。
あ、徐々に起きてきてると思う。
……動きが止んだ。……寝たな。
「……ハッ!!」
ガバ!! と起きたサラ。目が覚めたようだ。
「おはよう、サラ。二回目だけどね」
「……何故、ガクさんが?」
「俺じゃないよ?サラが俺の布団に潜りこんで来たんだよ?二回ぐらい」
「……」
サラはキョロキョロ周りを見てる。
「……私が」
何か深刻な顔してるな?
「よしよし」
かわいいので頭を撫でてあげた。
「……!!」
頭に手を乗せようとしたらビクッてしたけど撫でたらおとなしくなった。……何この可愛い生き物は!!
「ガ、ガクさん?」
「落ち着いた?」
「は、はい。ありがとうございます」
「どういたしまして」
「……いつまで頭を撫でるんですか?」
「俺の気が済むまで?」
「……どれくらいですか?」
「う~ん。後、一年は硬いな~」
「帰らないと行けなくなりますよ?」
「ハハハ。まだ、寝ぼけてるね」
「そうですかね?」
「多分ね」
俺的には撫で足りないけど時間が時間なので朝食を食べに酒場へ。
朝食はサンドイッチだが、何故か肉がたくさん入ってた。……美味いから文句はない!!
そして、この町を出る。さらば……町よ!! 肉が美味かった!!
「次はどのくらい町は掛かるの?」
「そうですね。……急げば一日で付きますよ?」
「う~ん。急ぐ旅ではあるけどそれほど急ぐ訳でもないし」
「それならゆっくり行きましょう」
「そうだね」
「次の場所はモークと同じ規模の街になります」
「あ、デカい街なのか。俺はさっきの町を想像してたよ」
「フフフ。名前はフローと言います」
「フローか。どのぐらい滞在するの?」
「船の予定次第ですね」
「船!?船に乗るの?」
「そうですよ?モークから帝都に行く為には船に乗らなければいけませんからね」
「お~~。船か。楽しみだな~」
「そうですね。後、フローにはギルド会館があるので登録もしましょう」
……ギルド?
「サラさんや。ギルドってのは何ぞや?」
「えっと。依頼を受けて報酬を受け取り、ランクを上げ、もっと高い報酬の為に強くなる人たちです」
「……サラ」
「はい」
「予定が変わった。急いでフローまで行こう!!」
「えっと……」
「ギルドが俺を呼んでいる!!」
「……分かりました。とりあえず急ぎますね?」
「よろしくお願いします」
そうか。ギルドか。
そう言えばここは異世界だったのを忘れてたよ~。
フローに行ってギルドに登録。これは異世界に行ったらやらないといけない事の一つだよな~。
受付はうさ耳の女性が俺的は欲しいんだけどな~。
早く行きたいな。
「ダンジョンに入るのであればギルドに登録した方が良いかもしれませんね」
「どうして?」
「ダンジョンにはその強さによって制限があります」
「そうなの!?」
「そうですよ。ギルドカードを持ってランクを上げればそれだけ強いダンジョンに入れます」
「え?それじゃダンジョンに入る人は皆がギルドに登録してるの?」
「大半がそうです。ですが、弱いダンジョンをある階層まで到達すれば次のダンジョンに入る許可が出るのでその方法でダンジョンに入ってる人もいますね」
「なるほどね~」
「船の状況が分かりませんけど、時間が空くようでしたらギルドのランクを上げて帝都に行っても良いかもしれませんね」
「おぉ~~~。楽しみだな~~~」
「フフフ。もう少し急ぎますね」
「ありがとう!!」
どのくらいの時間がかかるかな?
行って直ぐに出港だったらちょっと残念だけど、仕方ないな。
でも、ランク上げは結構楽しみだな~
早くフローに付かないかな!!楽しみだ!!
名言「弾力がファンタジー」
書いて少し笑いました。




