母er
「ぐっぐぇっおぇぇ……生きてる夢幻はぁはぁザマア見ろ干下等生物どもめッ朕は不滅だ无」
「良かった。すぐ見つかった」
──ぷちぷちぷちっ──
「ぎぃぃぎっ无な、なぜいる幽玄」
「なぜ私が、」
──ぷち──
「あの方がただただ才を愛し敬してくださっていたこの私が、」
──ぷち──
「あの方の誇り高き第一の家臣たるこの私が、」
──ぷち──
「主君殺しを、救世主の喰い殺しをしてまで、あの方を愛していたこの私が、生き続けていたのか、地獄を生きる心地でいまここにいるかお前にはわかるまいよ、騙り屋」
──ぷち、ぷち、ぷち、ぷち、ぷち──
「ぎッ、ぎッ、ぎッ」
「これを見よ。ビデオレター、というやつだ」
『これをみていると言うことは★やはり僕はそうなったんだね☆先生の予言の通りか』
「ぎッ、何だお前は、龍帝ではない无お前、まさか朕か幽玄」
『無限の航宙では維持できていたことが★幽玄の巷間に降りて数千年ぽっちで忘れてしまったんだね∞やはり★老い衰え狂っている☆』
「なぜ朕が朕の邪魔をするッふざけるな若造がぁぁぁぁッ」
『じゃあね老いた僕☆後は頼みますね現地の人』
「安心召されよ。こいつも豚刑に処してやるブヒ。もう生き返らないよう」
「やだぁッやめろッやめろぉぉぉぉッ」
「ブヒャヒャヒャ!小悪党の末期はみーんな同じ。つまらんなぁ!」
「え∞梅チーついてくるの∞領地どうするの」
「ボクも魔法少女になりまぁす!実は昔から憧れてたんです魔法少女!なりたいなりたいなりたい!」
ダンジョン内での数々の苦行には文句もつけず着いてきたのに、こんなにも駄々をこねるとは。安全な場所に移ったことで、今になって家族を失った反動から幼児退行してしまったのかもしれない。しばらく様子をみてやるか。
「よしよし☆何日かこの土地で休んで★それからゆっくり考えなさい☆ほら★アチキが添い寝してやろう」
「ばぶみ!」
ダンジョン祥麟山の最奥で獣人の始祖を爆殺してから1日経過した。現在、僕と梅チーと白峰菊利とその一味は穴泉津城城主タヌタロス殿のご厚意で城内に部屋を借りている。
数日逗留させて貰い、その間に黒龍領内の政治云々をどうするかを、タヌタロス殿経由で各地の役人、白峰経由で村々の顔役、そして僕経由で諸外国の領主と連携して調整する予定だ。
僕、三途河国の御曹司にして魔法少女なので、全国の魔法少女と薄い本で連絡して偉い人たちに根回ししたり両親に相談できたりしちゃうのだ。
「魔法少女、便利ポコねぇ」
「この白峰が、集会員をメッセンジャーとして領内各地に手配するよ。タヌタロス殿の負担すこしは減るだろうもふもふ」
「腱鞘炎にはならなくて済みそうポコ。でも胃腸炎は避けられなさそうポコ」
「大人たち大変そうだよ梅チー☆ホントに領地ほっぽって出ていく気∞」
「獣人の、生まれついての業を知り、世の中が儚くなりまぁした。魔法少女に出家しまぁす」
「操られてたもんね父親☆宇宙皇帝に☆」
僕たち獣人は、テラフォーミングシステムのランダム生成生物にして、始祖を何度でも再生させるためのバックアップ。ナノマシンの集合体が生み出したタンパク質の塊。魂なんて幻想と、絶望しても仕方ない。
「よしよし☆あ★連絡来た☆アチキと梅チーで養子縁組して黒龍領をオミナエシ家の庇護下に置くって☆よろしくね義息子」
「バブぅ!」




