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後編

 ティーブレイクも終わり。後編スタート。


     ⑤結論を急ぐな



エリック   「何の結論だ」

カルロ    「私の作品は面白くないから評価されないんだ。と思い込むことだ」


江莉香    「なるほど。わかりません」

カルロ    「小説家になろうには日々多くの文章が投稿されている。タイトル数だけで2020年7月現在で70万タイトル以上だ」


ロンバッハ  「タイトルを検索するだけで来年になりそうね」

カルロ    「この大量の文章の中から、自分の文章に巡り合うなととは奇跡のようなものだ」


エリック   「確かに」

カルロ    「ゆえに読んでもらえない、評価されないと言うのは、ただ単に運が悪いと言うだけの場合がある」


ロンバッハ  「そうなの」

カルロ    「・・・・かもしれない」

江莉香    「なんやそれ」

カルロ    「評価とは一定の読者の目に触れないと、そもそも発生しないと言うことだ。逆に言えば日々、コツコツと書いて投稿していれば評価される土台に乗れる可能性が高くなる」


ロンバッハ  「あなたの好きな、複数同時飽和攻撃ということね」

カルロ    「その説明。二人には分からないぞ」

江莉香    「わかります。下手な鉄砲数撃ちゃ当たる。ってことですね」

ロンバッハ  「通じたわ。意外ね」

カルロ    「よって、2~3話程度では読者は一桁。10話まで書いてようやく二桁と考えた方がいい」


ロンバッハ  「根拠は」

カルロ    「無い。全て印象だ」

江莉香    「それだけ厳しいって言いたいんですね」

カルロ    「二桁の読者がいれば、ブックマークを付けてくれる奇特な御仁が一人ぐらいいるかもしれない」


エリック   「一人なのか。もっとたくさん、いるんじゃないのか」

江莉香    「流石にケースバスケースのような気がしますけど」

カルロ    「まぁ。2~3話書いて反応が無くても、それは普通だと言いたいのだ」


ロンバッハ  「なら、そう言いなさい」

カルロ    「ただ、10話以上書いて何の反応も無いのなら戦略的撤退を具申する」


エリック   「ええっ」

カルロ    「ここで己を信じれるかどうかの分岐点だな」




      ⑥投稿のタイミングについて



ロンバッハ  「何時に投稿すれば効果的かと言うことね」

カルロ    「その通り。投稿自体はサーバーメンテナンスでもない限り、いつでも自由に行える。ただ、コツがあるように思える」


江莉香    「深夜に投稿しても、みんな寝てるから効果が悪いと言うことですね」


エリック   「説明されなくても分るぞ」

カルロ    「いや。意外なことだが、深夜の二時に投稿しても読んでもらえる」


ロンバッハ  「本当に意外ね」

カルロ    「だが、やはり、傾向がある。朝7時、昼13時、夕方、18時前後が良い時間と思われる」


江莉香    「通勤、通学、昼休み、アフターファイブの時間帯ですね。手が空いてるから読んでもらえるかもしれないですね」


ロンバッハ  「妥当な、考察ね」

カルロ    「投稿時刻を予約できるから、手が空いていない時は使ってみるといい。だが、フォーマットの性質上、人力での投稿をお勧めする」


江莉香    「投稿するだけなのにお勧めがあるんだ」

カルロ    「次は小説を書き終えた後、どのタイミングで投稿するかだが、一日は空けた方がいいと思う」


エリック   「寝かせるのか。葡萄酒みたいだな」

江莉香    「これは、なんとなく分りますね。一日置いて読み返したら、変なところが見つかるかもしれないですもんね」


ロンバッハ  「書き上げた勢いのまま投稿したら、場合によっては修正できないかもしれないから、それはいい案ね」


カルロ    「これは、ポイントというより内容の質を高める効果だがな」

江莉香    「内容は低いより高い方が評価されるから無駄ではないですよ」

エリック   「慌てて投稿する必要もないしな」

カルロ    「後は、補足だが、通勤通学の時刻に投稿すると携帯端末での読者が多く、夜は備え付け端末での読者が増える。一般論だが、若年層は端末、高齢層は備え付けを好む傾向がある。読者層に合わせて投稿してみるのも効果的かもしれないな」


ロンバッハ  「あまり気にすることではないかもしれないわね」



      ⑦文章の長さ



エリック   「これで、評価が変わるのか。長くても短くても評価は読者一人につき一回だから、変わらないんじゃないか」

江莉香    「そうよね。長いから良いとか、短いから悪いとか言う人はいないと思う」

ロンバッハ  「これは、全体の話しなの、一話ごとの話しなの」

カルロ    「一話ごとの話しだ。傾向として我々『突撃艦コンコルディア』の一話は6千文字から9千文字だ」


江莉香    「私たち『異世界チート知識で領地経営しましょう』は3千文字から5千文字ですね」


エリック   「何の違いがあるんだ」

カルロ    「単純な話だ。我々の一話は君らの二話分の分量となり、読者の目に触れる機会。すなわち新作欄に乗る機会が半分となる」


ロンバッハ  「目に留まる機会が半分なのは問題ね」

カルロ    「ただ。ストーリーの構成上の制約もあるので、単純に我々の話を半分にすればよいと言う話ではないがな」


ロンバッハ  「意味不明になっては本末転倒と言うことね」

カルロ    「そうだ。しかし、短いセンテンスで話を構成する方が有利なのも確かなのだ。その最低ラインが3千文字だと思う」


江莉香    「最低があると言うことは最高は一万文字ぐらいですか」

エリック   「なぜわかるんだ」

江莉香    「だってカルロさんの所、9千文字までなんだったら、上限は一万文字かなって」


カルロ    「これは、その作者、作品のスタイルによって違うから正解はないがな」


ロンバッハ  「無駄に長くなるぐらいなら、二つに分けろって事ね」

エリック   「バッサリいうな」



      ⑧マーケティングと宣伝



江莉香    「いきなり、怪しいセミナーみたいになってきましたけど、大丈夫なんですか」


ロンバッハ  「心配いらないわ。元からして怪しいから、今更よ」

エリック   「知らない単語で、反応のしようがないんだが」

江莉香    「簡単よ。お客さんが望んでいる物を調べて、その人たちにこんなのありますよ。って伝えることよ」


カルロ    「ジャンルの所でも話したが、人気のジャンルは望んでいる人が多い。その人々に向けた作品を選ぶのが基本だな」


江莉香    「コーラが飲みたい人に芋焼酎持って行っても飲んでくれないのと同じですね」


カルロ    「なぜ芋焼酎が出てきたかはさて置いて、そのジャンルの中でも流行りというものがある。悪役令嬢とか主人公無双ものとか。それを追いかけていくのが手っ取り早い」


エリック   「口では簡単に言えるだろうが、そんなことできるのか」

ロンバッハ  「無理でしょうね。小説を書くと言うことは、何かしら書きたい事柄、テーマのようなものがあるはずよ。流行と合致していれば問題ないでしょうが、外れている人が流行を追いかけようとしても、書くためのモチベーションを保つことが難しいわ」


江莉香    「ですよね。私がいいと思ってないことに頑張るのは勉強と仕事だけにしたいわ」


ロンバッハ  「自分を捨てて、読者に奉仕できる作家がいれば、たやすくポイントが稼げるでしょうね」


カルロ    「それは、プロだな」

エリック   「その話で行くと、プロになりたかったら自分を捨てろと言うことか」


江莉香    「違うわよ。エリック。ポイントが欲しかったら、っていう話よ。まぁ、ポイントが大量に手にできればプロになれる機会も増えるだろうけど」


ロンバッハ  「そんな、作者はプロになっても、大成はしないわね。一発撃てば終わりの魚雷と同じ消耗品よ」


カルロ    「こらこら、話を広げるな。次は宣伝の話しだ」

ロンバッハ  「貴方がプロとか言い出したのでしょうが」

江莉香    「ハイハイ、次々」

エリック   「宣伝というが具体的には何をすればいいんだ」

カルロ    「簡単だ。身近な人に自分の小説を読んでくれと頼むのだ」

江莉香    「えっー。絶対無理(;゜Д゜)友達に自分の小説読んでもらうとか、確実に黒歴史よ。一年後ベットの上で枕抱えて足をばたつかせる奴よ。何年たっても、そういえば、って蒸し返されるのよ。みんなして私の事笑うんだわ」


ロンバッハ  「凄い自己評価ね」

エリック   「エリカ。落ち着け。いいじゃないか、身近な人なら」

江莉香    「エリック。分かってないわね。身近な人だから駄目なのよ。見知らぬ人なら、どう思われても平気でよ。だって、会わないんだもん」


カルロ    「そうなると、不特定多数の人々に伝えるSNSの類だな」

ロンバッハ  「効果あるのかしら」

江莉香    「その人のアカウントの強さに比例すると思います。強かったら効果絶大でしょうね。弱かったらしょぼん(´・ω・`)」


エリック   「何かよく分からないが、悪影響が無いのならやればいいんじゃないのか」

ロンバッハ  「その通りね。手段を選んでいられる立場ではないでしょう」

カルロ    「他にはランキングツールなどもあるな。これも効果は未知だが、やってもデメリットは少ない。やるべきだ」



     ⑨お願いします



ロンバッハ  「主語を言いなさい。何をお願いするの」

江莉香    「私わかりますよ。登録、評価してくださいってお願いするんですよね」


カルロ    「正解だ。後書きでも、何でも構わないから、お願いすることは大事だ」


エリック   「お願いしたからって、登録、評価してくれるとは、限らないんじゃないか」


江莉香    「それはそうだけど。でも、お願いしない人より、お願いする人の方が評価されるでしょ。相手は人間なんだから。エリックだって、ありがとうも言わない人を助けようとは思わないでしょ。それとおんなじよ」


エリック   「まぁ。そうだな」

ロンバッハ  「くどくど言うと逆効果かもしれないけど、全くお願いしないのは論外ね。少なくともポイントが少ないことを嘆く資格はないわ」 


カルロ    「ポイントが欲しければ頭を下げろ。という単純なことだ」

エリック   「それならこれは誰でもやっているんじゃないか。基本的な事だろう。ポイントを貰えばやる気がでます。だから下さい。子供でも分かることだろう」


江莉香    「やってない人がいるから、言ってるのよ。多分」

カルロ    「ポイントがいらない人も中には居るだろうからな。一概には言えないがな」


ロンバッハ  「ここまで読んでくださっている方にはいないでしょうけど」



      ⑩最後に



カルロ    「さて、諸君。ここまでのお付き合い誠にありがとう」

ロンバッハ  「休みの日ぐらいゆっくりしたいけど、意外に楽しかったわ」

エリック   「ポイントをもらうことの難しさがわかったよ」

江莉香    「私たち大手の足元にも及ばないけど、ポイントがあるってことは応援してくれる人がいるってことだもんね」    


カルロ    「この座談会は小説家になろうに投稿してみようとなる人が、一人でも楽しく投稿できることを願って行われたわけだが」


江莉香    「えっ、そうだったんですか」

カルロ    「間違っていることも多々あるかもしれないが、容赦してくれ」

エリック   「流した」

ロンバッハ  「あくまでも、加藤一等兵の経験から来た内容ですものね」

カルロ    「これまで、あえて正攻法でのポイントの得られ方のみを解説したわけだが、不正な方法もある」


江莉香    「マキャベリストなら、それでもいいんじゃないかな。私はしないけど」


エリック   「当然だ。今いる読者の方々を虚仮にするような真似は絶対にしないぞ」


ロンバッハ  「卑怯ではあるけど犯罪ではないし、そこまでしてポイントが欲しいなら止めはしないわ」


カルロ    「知りたい人は自分で調べてくれ。これはこれで色々あって面白いぞ」


江莉香    「面白がっていいのかな」

カルロ    「最後になるが、結局は継続して投稿することに尽きるだろうな。そうすることによって文章、構成、キャラクターなどの質が上がるだろう。少なくとも書かないと上がらない。とにかく書いて書いて書きまくれ。そこから、より良い道が見えるだろう。頻繁に新作欄に表示され中身が向上していけば自然とポイントは増える」


ロンバッハ  「ここまで散々偉そうに解説して最後が精神力なの」

カルロ    「折れない心。大事」

江莉香    「結局どういう事」

エリック   「ポイントが少なくても気にするな。前に進んでいれば道は開かれるといいたいんだろう。否定するところはないな」


カルロ    「その上で、ちょいと頭をひねって工夫しろ。しないよりは効果がある」


江莉香    「傑作が書ける人は関係ないけどね」

エリック   「まぜっかえすなよ。ほら帰るぞ」

カルロ    「おう。二人ともお疲れ様」

ロンバッハ  「お疲れさまでした」

江莉香    「楽しかったです。お疲れさまでした」

エリック   「興味深かったよ。お疲れ様」



 二人は会議室を出ていった。


 「ふぅ。若い連中の相手は疲れるな」


 カルロは大きく背伸びをした。


 「年寄り臭いことを言わないで」

 「しかし、羨ましい限りだ」

 「何が」

 「あの二人の登場する作品は3か月で500ポイントを叩きだしたんだ。我々が8か月かけて稼いだポイントと同じだ」

 「羨ましいの」

 「お前は羨ましくないのか」

 「別に」

 「これが、ジャンル別の力なのかな。一話当たりの文字数も少なく投稿ペースも早いしな」

 「なら、趣旨替えする」

 「馬鹿を言うな。羨ましいだけだ」

 「それならいつも通りにして。私はそれでいい」

 「お前がいいならそれでいいか」

 「そろそろ、私たちも行きましょう。コンコルディアの修理も終わった頃よ」

 「魚雷発射管も修理できればよかったんだがな」

 「泣き言言わないで、帝国軍も苦しいはずよ」

 「了解。では行きますか」

 「ええ」


                  終わり


お付き合いありがとうございます。

感じていることをそのまま書きました。


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