表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/125

第15話:スライムかよ!

……寝るか。


夜も更け、そろそろ寝ようかと思ったその時、気配感知に反応があった。


敵意を持った何かが、此方に向かっている。

なかなかの速度だ。


マジで速い!


マップ上で確認すると、離れた場所にゴブリンやスライムを確認した。


【ヤツ】は俺に真っ直ぐ迫って来る。真っ直ぐ?


【ヤツ】との距離が10メートルに迫り、やっと正体が判明した。


【ヤツ】とは、【シャドーバード】という魔物だった。



シャドーバード(LV:22)

<スキル>:夜目・飛行・隠密



どうやら夜行性の鳥の様だ。


でかいカラスにしか見えないが、大層な名前だな。(ちょっと名前負けしてないか?)

しかし、ゴブリンやスライムに比べれば、レベルが段違いに感じる。

確かにその通りだと思う。


シャドーバードは新人冒険者にとって、闇夜の死神なんて言われている。


理由は簡単。暗闇と自身の黒い羽毛を利用して、空から音も無く襲って来るからだ。


一直線に突っ込んでくるシャドーバードに視線を合わせる。


俺は右手の親指と人差し指を立て、あとの3本を軽く握って銃の様に構える。(幽霊な白書の○丸だね)

雷が相手の頭を駆け抜けるイメージを描く。


「サンダー」


指先から雷が発生し、近くまで迫ったシャドーバードを襲った。(今の魔法で、魔力の消費は5)

シャドーバードは断末魔をあげる事なく、地面に落ちた。


シャドーバードに駆け寄り、その身体を確認すると、俺が放った雷は見事に頭に命中し、絶命していた。

黒々とした羽毛は艶があり、綺麗だ。


首を切り落とし、首を下に向けて血抜きをする。


なぜ血抜きをするかって?

食べるからだろ?


そう!


この世界の魔物は食べられるモノが多い。

旨い魔物も多いらしい。 (特に強い魔物)


日本では、食用肉の多くは畜産により、きちんと育てられた肉や、猟で獲ったジビエ肉が主だったが、この世界では畜産業はほぼ行われていない。


食べられる魔物が多く、そして旨い。

食用に動物を飼育するよりも、魔物を狩った方がお手軽なのさ。


ゴブリンは元が悪食(共食いもする)で、その肉は臭くて食えたもんじゃないそうだが、鳥系の魔物は例外なく食用に適しているらしい。(アンデット以外)


この時間からコイツを捌くのは面倒なので、アイテムボックスに保管だ。


アイテムボックスに入れておけば、肉が傷むことがないし、温かい物を入れたらその状態を維持する。めっちゃ便利~♪


更に、ステータスウィンドウで、アイテムボックスに収納している品目や数が一目瞭然なのだよ、諸君。


さて、寝るか。


と、思ったその時、気配感知に反応があった。(またか!)


今度は何だ!


反応は近い!


ってか、すぐそこだ。どうして気付かなかった?

気配の反応は右斜め後方、約3メートルの距離。


刀を握りながら振り返る。

見あたらない、上か⁉


居ない、辺りをよく観察するが、それらしき姿は見えない。


オカシイ、マップ上でも目の前に気配の正体が居るはずなのに……。


地中に居るのかもと思い、詳しく脳内マップを確認しながら、目線を下に向けると、気配の正体が明らかになった。


…………


……………………


「スライムかよ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ