第118話:ヨシタカ様でいらっしゃいますかな?
皆様、先日の投稿の再開からお読みいただきありがとうございます。
閲覧数がエライ事になっているのに驚いた、ぎこうで御座います。
今回のメインは説明会となっています。理由は簡単!
私が以前からファンタジー世界で疑問に思っていた事を、私なりの考えと解釈でこの物語上の設定として正当化する為です。
お読みいただき、疑問があれば感想で投げていただければお答えしたいと思っていますし、深くまで考えていなかった場合にはザックリとそんな認識でお願いしますとお伝えします。
「俺がエルフに見えるのか?」
「エルフには見えないわね。ンクッ、ハァ、耳が人族の耳だからハーフエルフかしら? まさかハイエルフなの?」
レイラインは俺の常人離れしている能力の元として、エルフ説を考えている様だ。
なる程、確かにエルフやハーフエルフならば外見に見合わない能力を有していても不思議でない。
余談であるが、エルフと人族の2人から生まれた子供の種族は必ずハーフエルフではない。
生まれた子供が人族に近いときにハーフエルフとして生まれる。逆にエルフに近ければエルフとして生まれる。ハーフエルフと人族の間の子供も然り。メンデルの法則的なモノがある様だ。
獣人やドワーフに関してはハーフって種族の概念がないが、混血かどうかの確認方法はちゃんとある。
見た目だよ!
獣人の場合は人族の姿に近くなるし、ドワーフはずんぐりむっくりした体型から長身でスートな体型寄りになっていく。
現に今回の参加者にもハーフエルフだっているし、絵に描いたような獣人、一見すると毛深い感じの人族にしか見えないが頭に耳のある獣人とか、レグを小柄にした様なゴツいドワーフの姿もある。
興味が湧いたのは、薄茶色いくま○ンみたいな熊獣人(男)と鳥獣人(女)だった。
熊獣人はモフッてみたいし、鳥獣人はスキルで【飛行】
があったんだぜ!
獣人もステータス上の性別は男と女だった。(熊獣人の性別が雄ならモフれたんだが、表示の【男】の部分を見た瞬間に萎えた自分がいた)
面白い事に先祖返りという現象が稀にあり、ハーフエルフと人族に生まれた子供がエルフとして生まれるのはまだマシ。
人族同士の子供がハーフエルフやエルフ、獣人等の多種族の子供が生まれると洒落にならない事態が起こる。
簡単にいえば女性の不貞を疑われる訳さ。笑えないだろ?
ファンタジー物では多くの場合、混血がハーフという扱いになっている事が多いが、その法則通りなら将来的にエルフや獣人にドワーフを始めとした亜人種族はステータス上で絶滅してしまう。
因みに、ハイエルフという種族はエルフが種として進化、成長した上位種族である。
これに関してはまた機会があれば説明するとしよう。
「バカな事を行ってないで楽しんでくれ、俺は空いた器を返してくる。トイレにも行きたいしな。エリアスはどうする?」
机の上で平べったくなっていたエリアスに声をかけると一瞬ビックッってして定位置に落ち着いた。
そのままテントを出ようとしたら「この瓶がなくなるまでに戻ってきてね」なんて言ううわばみエルフの声がした。
(コイツ等の膀胱はどうなってんだ?)
このテントの中には5人とエリアスが居たが、これまで誰もトイレには行っていない。
ユインとシュウは潰れてるからほっとくが、レイラインとレグはあんだけ飲んでるのに尿意のそぶりを全く見せない。
(オマエ等ホントに人間か?)
それに正直なところ、まだもう少し飯を食いたい気持ちもある。
最低限の食事と酒の飲み食いはしていたが、足りない…。
よく動いた1日だからか、まだ腹が満たされていない。
「強い酒だから味わって飲んでくれ」
一言残してテントを出る。
時刻はもうすぐ20時、テントの外はある意味で大盛り上がりだ。
昨日同様、飯を食い終わった連中が飲んで陽気な声が聞こえてくるし、何かの賭事に興じている一団も見受けられる。
他にやる事が無いってのもあるんだろうけど、オークとの戦闘の恐怖やストレスを忘れて生きている喜びを噛み締めている様にも感じられる。
そんな事を俺が考えている事自体が、それが俺の思いでもあるんだろうな。
「失礼ですが、ヨシタカ様でいらっしゃいますかな?」
第118話をお読みいただき、ありがとうございます。
亜人種族との異種族間出産の件は、そんな設定があってもいいんじゃないかなと、ご理解いただければ嬉しいです。
常々、異種族間出産の結果として、純粋な亜人種の存在は多種族の血を取り込んだ瞬間に絶滅への道を進む事になるのではないかとの思いを持っていましたので、その辺りの整合性をご都合主義の名の下に今回の118話で消化しました。
先日、感想で質問をいただきました。
34話の人○ゲームのイシュルガーツ仕様についてですが、これは私が頭の中で自己完結させていた部分であった様ですので、年内中に34話を加筆してイシュルガーツ仕様の説明を足そうと思っています。
話は変わりますが、皆様はクリスマスは如何お過ごしでしたでしょうか?
私はチキンの祟りか、先程まで点滴を受けておりました…。
点滴打ちながらの執筆という貴重な経験がサンタさんからのクリスマスプレゼントだった様です…。
近日中に【日常のグルメ】を投稿しますし、この作品に関しては年内に2回の投稿を計画しています。
年末の慌ただしい時期ではありますが、お付き合いいただければ幸いです。