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第104話:何をしているんですか?

すみません、最近は投稿の間隔が空いております……。

(あ~~、癒されるわ~)


ひんやりとしたエリアスの体温(?)と、俺に無条件になついてくれているエリアスの存在は、俺の憩いと言っても過言ではないだろう。寧ろ、俺の心のオアシスと断言したい程だ。


あ~、なんかホッとしたら腹が減ってきたな。


「エリアス~、腹は減ってるか?」


ぴょん!


「お~、そうかそうか。少し何か食べよっか?」


ぴょん


精も根も尽きたは言い過ぎだが疲れた。本当に疲れたし腹も減った。

緊張の糸が切れた事で、一気に疲労や空腹が襲って来た感じだ。


ガッツリ食いたい。


ステータス画面を開き、アイテムボックスの中に収納している食べ物の一覧を見ると良いものが目についた。


「ちょっと待てろよ」


ぴょん


返事をすると、エリアスは頭の上に戻った。



地べたに座りカセットコンロを出し、空の鍋に水を入れて火にかける。ついでにファイヤーボールも忘れずに。


一瞬で沸騰しそうになる鍋の中に【冷凍の牛丼の具】を3袋入れる。

温まるのを待つ間にご飯と豚汁の準備をせねば。


準備と言ってもご飯は土鍋に炊きたての状態で保管しているし、豚汁は今朝作ったものが大量にある。準備なんてあって無い様なものだ。


牛丼の具が温まるまでに少し時間があるので瓶ビールを出して、グラスにビールを注ぐ。


トクトクトクトク


ゴクッゴクッ、ゴクッ!


「~~~~…………、カハァーーーー!」


し、染みる~。


仕事(?)の後の一杯は堪らんな。喉も渇いていたしサイコーだ。


すりすり


エリアスが肩に移動して身体を擦り付けてきたよ。


「ふふっ、エリアスも喉が渇いたのか?」


ぴょん


可愛いヤツだな~。


「りんごジュースでいいか?」


ぴょん!


「そうかそうか、りんごジュースだな」


木皿を出してりんごジュースを注ごうとしたが、ある事が頭を過り手を止める。


「エリアス、コップで飲んでみようか?」


うにょん?


「触手が使える様になったから、コップで飲んでみようか?」


ぴょん


「おお、エリアスは良い子だな~。ダメだったら木皿に変えるからな?」


ぴょん


小さめのコップを出してりんごジュースを注いだら、エリアスが触手を伸ばしてコップを掴む様に持ち上げた。


(転生したエリアスは多才で賢くなったよなぁ)


持ち上げたコップを傾けて中身のジュースを飲もうとコップを傾けたエリアスに悲劇が襲ってきた!


パチャ!


「エリアス!」


りんごジュースを浴びてずぶ濡れになるエリアス……。


慌ててエリアスを掌に乗せてタオルで拭いてやる。ちょっとベタベタするので鍋のお湯を染み込ませ、少し水をかけて搾って再度拭き直す。


エリアスの身体が小さくて、傾けたコップからジュースが飲めなかったのだ。


「大丈夫か?」


ぴょん……


なんかションボリしてるな……。


「ごめんなぁエリアス。俺がバカな事を言ったから」


そう言ってエリアスに頬ずりをすると返してくるエリアス。(メッチャ可愛い)


「やっぱり木皿で飲もうな?」


ぴょん


再度、りんごジュースを木皿に注ぎエリアスの前に置くと、木皿を触手で持って身体を使って飲み(?)始めた。


そんな事をしている間に牛丼の具が温まった様だ。

ご飯と豚汁を出して、丼と木皿にご飯を盛って牛丼の具を乗せて出来上り。


「さあ食べようか」


ぴょん!


「この牛丼を半分くらい食べたら言うんだぞ?」


うにょん?


「このままでも美味いが、もっと美味い食べ方をするから半分食べたら教えてやるよ」


ぴょん!


「よし、食べようかエリアス」


ぴょん!


返事をした後のエリアスは早かった。


ムチの様に触手を素早く牛丼の木皿に絡み付けて牛丼を取り込む。


ぷるぷるぷるぷる


少し牛丼が減った頃、木皿を地面に置いて今度は豚汁の入った小さめの木皿に触手を絡ませて豚汁を取り込みだす。


ぷるぷる


そうしたらまた牛丼の木皿を取り込んだ。


(もう1品あれば三角食べが出来そうだな)


エリアスの食事風景に集中して自分の食事を忘れかけていた。


(よし、食うぞ!)


「美味しそ~!」

「ヨシタカさん、何をしているんですか?」

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