【私今から】下層産変異種って厄介なんですのよ【命張りますの】
全然このパートは最終回じゃないけど多分次のパートが最終回的なやつです多分。急にこんな話挟みてェ!ってならなければ、ね。
「とりあえず棒立ちしていても現実は何も変わりませんわ。コレ倒して、採取再開しますわよ、黒狐ちゃん。【憑依転換】モエ」
「りょーかいっ!【召喚】セン!」
:燃やす気か!良いぞ良いぞー!
:黒狐ちゃんの眷属?ってセンって名前だったんすねカッケェっす!
:企画のことも忘れない配信者の鑑。がんばえー
火属性でさくっと終わればいいけどそうはならないんだろうなー。一応防御気にしないで戦えるようにカイは召喚しておくかね。【眷属召喚】カイ
(備えるに越したことはないからのぅ。最悪なのは実力を過信して対策取らずに突っ込み、葵を危険に晒すことじゃからな)
一番避けたい事態はそこだな。まぁ葵だって探索者だし、戦うことを決めた以上は俺の背中で大人しくしてるという選択肢はないだろうし。
「はいはーい!またまた登場出番多めのカイちゃんでっす♡」
「二人分の防御を頼めますかしら?攻勢に集中したいのですわ」「なるほど納得おけまる水産ですよん♪」
「カイちゃん私の分の防御もお願いしちゃうね?」
「ふっふー!主様の身内、つまり妹様をお助けするのは世界の摂理そのものですよ!お任せください。キリッ。なーんて言ってみました♡」
@受付お姉さん:火属性攻撃が通じなかった時のための対策ね
@友人A:まぁ下層の変異種なんて変な所で現実持ち込んでくるからな~
:どゆこっちゃ?
@友人A:まぁ、多分見てればすぐ分かるだろ
あいさつ代わりの一発をぶち込むとするか。いつもいつも拳とか魔法モドキじゃ芸がないし、偶にはスキルではないからこそできる遊び心で先発じゃい。ってなわけで火の魔力を塊で複数出して敵の周りに浮かべる。あとはそれを嵐のように降らせるだけ。実に原理は簡単だぁ。触手ごと全部焼き払ってやるわ。
「狐火華焔・炎嵐、ですわ」
「お~、めっちゃ派手~。火炎の嵐!私も真似してぇ~↑」
:狐型の火の流星群では?
:夜に見たらめっちゃ綺麗そうw
:これなんてスキル?w
:スキルじゃないんですねコレが。
生み出した炎の数はおよそ30程。それが目に見える範囲で全体的に降らせてるので盛大に燃え上がっているなァ!
(じゃが、あまり有効打とも思えんな~)
「――!」
「おっと、少々発生が遅すぎではなくて?どうせなら1フレーム単位で拘ってはいかが?」
「そんなんじゃ私らは倒せないよ~?ビビってる~?」
燃えながら蔦で攻撃してきたか。というか、今の蔦燃えてなかったよな?
(どうやら、多量の魔力を溜め込んで居るようじゃのぅ。燃え尽きた蔦が即座に再生しおるわ)
「おにぃ。あんまり今の効いてないね~?それに……本体もあんまり苦しんではないっぽいわ~」
「…まぁ、そうでしょうね。現実はそう簡単にはいかないということですわ。」
:春虫秋草って火効かないの?
@受付お姉さん:効くわよ。普通なら。でも今回の個体は変異種だから……
:たいていの場合はゲーム知識とかでなんとか対処できんだよ。特に感覚としてはポケ〇ンとかで考えればなんとかなる。でも下層の植物系の変異種となると……水分を多量に含んだ植物は燃えづらいという地上の常識を押し付けてくんだよな……
:マジかよ…気持ちよく倒されてくれよ……
さぁて……どうやって倒すかねぇ。火が効かない。水も土も利敵になりえる。となると風、雷、空間でどうにかしないといけないわけだ。しかし空間はカイを召喚している影響で憑依は不可。かつカイには防御に専念してほしいとお願いしている。実質俺が攻撃に使えるのは風と雷の二属性……ああ。葵の光と闇もあるか。
(わっちを憑依すれば一発ぞよ?)
奥の手だって言ってるでしょーに。面倒だけど倒せなくはない塩梅だ。まだ我慢してや
「おにぃ!私が一発デカいのかますよ!気を逸らしてちょ!【召喚】ヨイ」
「お任せですわ。【憑依転換】ジジ。そして【眷属召喚】フウ、ライ!」「フウが~主のため~来た~!」「ライライも暴れるために、来たよ主」
:フウちゃんライちゃんのお声久々に聴いた希ガスw
:憑依のことが多かったしなw
:所でライちゃんの一人称がライライになっていませんこと?おきゃわわですわ!
「フウは蔦を切り落としてほしいのですわ。ライは本体をお願いしますわね。それと…【武器召喚】フウ、ライですわ。」
「それじゃあ~うねうねつぶーす!ちゅーきゅーまほー【鎌鼬】~乱舞~。あちょちょちょ~」「充電中ー、なうろーでぃーんぐ。かんりょー。行くよ~ちゅ~きゅ~まほう【迅雷】」
:おお……蔦が細切れになっているぞ!見てて爽快だわw
:迅雷って普通こんな雷の軌跡残して縦横無尽に駆け回る魔法だったか…?一回限りの突進だった気がするんだが?
:突進成功判定の前に切り返して突進続けるとこんな感じのことできるでwまぁ、ライちゃんが小柄だからこうなってるだけだけどw
:何そのゲームじみた挙動は(困惑)
:魔法って成功判定とかあったのか……
:俺らの界隈だと有名な話やでw
「――⁉――!!」
「させませんわよ。私の眷属の攻撃、鬱陶しいのですね?そして、魔法溜め中の妹も。そんなせっかちな貴方様には……銃弾の雨霰をくらっていただきますわよ!」
「――!!!」
食人植物が今度は俺に狙いを定めたようだ。蔦にくっ付いた口で恐らく俺に寄生しようという腹積もりなんだろうな。だけど……
「お待たせおにぃ!フルフルチャージだぜぃ!喰らっときなァ闇属性最上位魔法【夜明けの訪れ】」
【夜明けの訪れ】葵の言う通り闇属性最上級魔法だ。これは(限定的な空間に満月の夜を生み出すのじゃ!そしてその満月が月食状態になることで!無数の黒き渦が夜を蝕みながら爆発するのじゃ!そして夜明けが訪れる……というわけじゃな)
食い気味で割り込んでくるじゃんご先祖。そんなに語りたかったの
(うむ!最上位魔法なぞわっちでも滅多に見る機会はないからの!つい熱くなってしもうたわ!)
:最上位魔法なんて初めて見た……
@友人A:最上位魔法って使えるの世界でもほんの一握りしかいないからな
:その属性に最適性を持った上で馬鹿げた量の魔力を持ったやつじゃないと発動すらできないという噂だぜ……
:日本で最上位使えるのって配信者だと確か……モフっとラバーズの不知火ネキだけだっけ?
:せやな。あの人も滅多に使わないし普段モフ狂いだから忘れられがちだけどなw
「――――!!!!!!!!」
「【対物結界】!あなたの攻撃は~?主様にも妹様にも届かないですよ~?私が居る限りはね!」
葵の特大の技を受けても尚、生きていたか。結構な範囲を爆発で持ってかれて体もぼろぼろのはずなのにいまいち弱った印象を受けないな。というかもう既に全身が一律同じ速度で再生が進行しているな。
「ハァッ…ハァッ…!うっそでしょコイツ……私の渾身の一撃受けてピンピンしてるんですけどー⁉」
:最上位魔法に耐えるモンスターってなんだよ!
:つかコイツなんでこんな再生速いんだ!?
もしかしてコイツ……どっかに小さな核があんのか?
(可能性はあるのう……じゃが、それだけではこの速度での回復は説明つかんぞ。)
ってなると……もしかしてコイツ……マンドラゴラのだけじゃなくて……この階層の魔力も吸ってる説出てない?そもそも根っこが地中に潜ってはいるんだよな。
(……その可能性が一番高そうじゃのう……じゃがもしそうなら厄介じゃぞ魔力の供給を絶たなければこちのジリ貧じゃ!)
ご先祖憑依でも倒しきれない?
(…できなくはない…じゃろうな。しかしじゃ。確証があるとも言い切れん。それにじゃこのまま彼奴を倒せば少なくともこの階層は急激な変化は免れん。わっちを憑依するにしても魔力を断ち切るべきじゃな)
「黒狐ちゃん。まだ、動くことはできますの?」
「だいじょーぶ!久々に使ったからちょーっと疲れただけ!まだまだいけるよおにぃ!」
「それじゃあ、こいつを倒すために一緒に頑張りますわよ?もちろん、消耗があるのですからこれ以上は最上位魔法の使用は厳禁でしてよ?」
「善処するー。約束はできなーい。……おにぃを一人で死なせる気はないしね~?」
黒狐ちゃんの眷属の名前は閃光からセン、宵闇からヨイつって初めの字を取っている。
闇属性最上位魔法【夜明けの訪れ】は本当はナイト オブ カタストロフにしたかった。しかし……ルビの文字数制限に引っかかってしまったのだ。よって仕方なくナイト・カタストロフになったのだ




