【わたくし欲望に忠実な】そのお命頂戴致しますわ【エゴイストですの】
え~、前回の話、タイトルを【】の部分だけしか書いてないことを普通に気づきませんでしたことをお詫び申し上げますわ!ちなみに言うと今回もタイトル思いつきませんわ!
「黒狐ちゃん、そっちにサツマンドラゴラ達が逃げましたわよ!風弾!」
「オッケー任せておにぃ!私からは逃げられないぜ☆【光刃】」
「「~~~~~~!!」」
「は~い、いらっしゃ~い♪そしておやすみ。【光霧】」
:さ、サツマイモに顔と足が生えて走り回ってる……キモEー
:白狐さんはともかく黒狐ちゃんはなんでマンドラゴラの叫び声聞いて平然としてんの…
ミスリルゴーレムを下して宝石ソルトを集め終わった俺たちはこのダンジョンに生息している様々なマンドラゴラ採取に移った。基本的には俺があえて攻撃を外して葵の元へ誘導し、葵が魔法でマンドラゴラの足を切り、初級光魔法の【光霧】で眠らせカイの亜空間収納にしまう。これで採取完了になる。
ちなみに切り取った足もちゃんと回収するぞ。……放置すると高崎さんに怒られるからな……(´⌯ ̫⌯`)
(探協からすれば貴重な素材はいくらあっても困らんからのう……)
「おにぃ、今のでサツマンドラゴラって何体目だっけ~?」
「20匹目。んでオニオンドラゴラも20体採った。」
@ジャッジですの!:一文まるまるお嬢様お言葉をお忘れになりましたわね!2ポイント減点!ですわ~。現在の白狐さんの得点は32ポイントですわ!まだ比較的お嬢様ですわね
:満点何点なのこれ
@ジャッジですの!:50点満点ですわ!
:-18ポイントかぁ……結構じゃない?
「じゃあ次は何狩る?わくわく~」
「キャロマンドラゴラですわね。これも20体ほど狩りますわよ。あとは……アスパラマンドラも欲しい所ですわ」
「おけおけ~。じゃ、最初はキャロマンドラゴラ探そ~!索敵は任せてちょ!」
「ええ、あなたの鼻を頼りにしていますわよ。」
:マジで凄いな黒狐ちゃん。絶対ココ土の香りしかしないだろ。なんで嗅ぎ分けられるんだ<¥5,000>
@受付お姉さん:キャロマンドラゴラもサツマンドラゴラも特有の甘い香りを放っているもの
@友人A:彼女の鼻を舐めてはいけない(n敗)何度買ってきたたい焼きとかをあけ渡すことになったか……
:友人Aニキかわうそーw
マジで今日は葵がいてよかったと思うよ。葵いなかったら絶対集めるのもっと時間が掛かってたと思うし。
(兄想いの最高の妹じゃよなぁ?)
違いない。ま、期末試験のストレス発散も兼ねてるんだろうけどな。
「くんくん……おにぃ!あっち!あっちに何匹か固まってそう!」
「了解ですわ。道案内を頼みますわね」
:キャロマンドラゴラみっけたんかw
:なーんか嫌な予感する。しない?
:フラグやめいww
葵の道案内の元匂いの根源へ向かっていくと確かにキャロマンドラゴラが4匹、固まっている。…けど、なんか様子がおかしい。……やせ細っている…?
(む、本当じゃのう。どの個体も頬がこけておるわ)
「あっ!おにぃ。頭の葉っぱも萎びてるよ。……栄養吸われてるのかな」
:なんか妙に震えてない?
:黒狐ちゃん鋭い観察眼だな?俺にはあんま分からん
「【眷属召喚】ホウ、ですわ。」「お呼びなのですね我が主。索敵の標的は……」
「この辺りで一番反応が大きいものを教えてほしいですわ。」「かしこまりました。少々お待ちを」
この辺りで他の奴の栄養を吸うモンスターはいなかった気がするが……流石に全ての魔物に遭遇したとは言い難いからな……
「見つけました恐らくですが、あのキャロマンドラゴラは地中にて根が絡まり栄養を吸われているようですね。……寄生されてると見ていいと思います。ここから500m程先にいます我が主」
「なるほどですわ。お疲れ様ですわよホウ。」「ありがたきお言葉です」
「寄生かぁ。……おにぃ。多分だけど私が嗅ぎ取った匂いってその寄生してるやつのかも。キャロマンドラゴラの匂いしてたからそうだと思い込んでたけど……この子達もう死んでるよ。腐敗も少し始まってる。」
「寄生主に擬態が可能な可能性も出てきましたわね。とにかく追いましょうか。私たちの獲物を奪われてはたまりませんもの。」
:マンドラゴラに寄生するモンスター……なんかそういうのいたような……いなかったような…?
:思い出せ博識ニキ!白狐さん達の獲物がかかってるんだぞ
@受付お姉さん:春虫秋草ね。冬虫夏草のように他の生物に寄生する魔物だわ。こいつは特に植物に寄生しその栄養をまるごと奪うのよ
:白狐さんも獰猛な笑みを浮かべていらっしゃる
ホウと葵の案内の元匂いの大本の方へ向かった。その道中ではキャロマンドラゴラだけでなくサツマンドラゴラやオニオンドラゴラ。ズキニンドラゴラなんかも最初と同じように4匹ずつの束で固まって痩せこけていた。
そして―――
そこにソレはいた。
「おにぃ……こ、コレ…!」
「ええ、キメラ……そう形容するのがふさわしいですわね」
:なんだコイツきしょすぎるぞッ⁉
:明らかに毒の息吐いてるんですけど……
:何この……何?
@友人A:頭部はキャロマンドラゴラにオニオンドラゴラのハーフ。体はズキニンドラゴラにサツマンドラゴラの要素が入った人食い植物……
@受付お姉さん:しかも蔓…いえ、触手の節々にも口が付いている。
俺達の目の前には中途半端に要素の混じった見上げる程の大きさの食人植物が居座っている。その体色は毒々しい紫色で蔦にいくつもの口を持ち、その蔦の先端にはさっきまで栄養を吸ったであろうマンドラゴラの死骸がついている。
(唯一にして幸い……と言ってよいか分からんがこやつの吐く息は確かに毒であろうがそれは大地を蝕む毒ではないと言うことじゃ。吸わなければまだ、やりようはあるじゃろう)
「おにぃ……コイツ、やばいかも。逃げる?」
「いいえ。逃げませんわ。採取続けるにしろ、帰るにしろ……これを放置してはダンジョンの急激な環境変化によるスタンピードあるいは……」
(ダンジョンが急激な環境変化を迎えた結果、その変化にダンジョンが適応できず稀に発生する迷宮大崩壊のいずれか、じゃな。)
@受付お姉さん:あるいはダンジョン・ノヴァは免れないわね
:ダンジョン・ノヴァ?スタンピードとは違うの?
:スタンピードもダンノヴァも魔物が地上に吐き出されるという点では同じ。けど違うのはスタンピードは発生区間より下の階の魔物は出てこないのに対してダンノヴァはダンジョンが急激な環境変化に耐えられず、力を失って起きる現象だ。つまり普段は間引きされているからスタンピードでもでてこない深層の魔物だって出てくる可能性もある
@友人A:それだけじゃないぞ。ダンノヴァの場合はダンジョンはどんどん崩壊していき、最終的に亜空間に消えると言われてる。もしもその時中に探索者が残って居ようものなら……
:ヒエッ
今目の前に居座っているこいつは明らかに変異個体だ。それがダンジョンの下層で発生したのは面倒……では済まないか。最悪葵は逃がしてご先祖憑依して消し飛ばすか……
(その場合、葵を泣かせることになりかねんぞよ?)
葵が死ぬよりかはマシ。まぁ……ワンチャン余裕で倒せる可能性を祈るとしようか……
おかしいな。なんかシリアスっぽい話になったぞ?全然今回も3話区切りのはずだったのに。あ、そろそろ最終回的なのも近いです多分。




