【これだから】誰だっけ。いや本当に【狂信者は】
爆発が止んだ後の周囲を見渡すとカイが結界を張っていた周辺以外は生い茂っていた草も花も何もかもハゲていた。しかも爆発の中心部はクレーターにもなっている。
(なかなかのものじゃぞこれは……一層警戒をしないとマズいのう。)
人手が欲しいわー切実に。
@おにぃLOVEちゃん:え、先生の呼び出しから戻ってきたらなんか大変なことになってるじゃ~ん。…で何があったん
:それがな黒狐ちゃん。俺らにも分からねぇ
:一つ言えるのは……白狐さんがろくでもないことに巻き込まれたという事実のみッ!
(ひとまず。一連の波は収まったようじゃな? ……真白よ、どうする?進むのかえ?)
進むしかない。その前に編成を考えよう。もしもの時用に召喚枠は開けておきたいし……誰かは戻すべきだな。……決めた。
「モエ。憑依に切り替える。いい?」「え、もう拙者の出番終わりですか…?……分かりました!主殿のお役に立てるならこのモエ、頑張りまする!」
「主ちゃん……私はどうするのぉ?」「主様、モエちゃんを戻すなら私は残しておいた方が良いですよ~?」
「二人は残留。このままついてきて。」「了解だよぉ~」「分かりました~♪」
:これは…白狐さんの警戒モードでござるな
@友人A:さっきの光景を目にしたらなぁ……
@おにぃLOVEちゃん:先生の呼び出しあったからもう休み時間終わっちゃう~(´;ω;`)おにぃ、頑張って~( ;∀;)
「よし、なんか怪しい奴いたら報告よろ。お前らもだぞ」「おっけだよぉ~」「了解でっす!」
:任せろバリバリー!
:俺は画像解析のプロ。リアルタイムで追ってやるぜェ!
警戒しつつ歩き始めて2,3分経ったくらいか。怪しい白フードの集団がこっちに向かってやってきている。上野で見たな。アレの仲間か?10人程度はいそうだが……一人は小柄、ってより子供みたいな身長だな。一応…今は人型のジジとカイには狐型に戻ってもらうか。
「ジジ、カイ。狐形態に戻ってしっぽに隠れてて。」「主ちゃんの言うことなら聞くねぇ~」「カイちゃんは主様を守る盾としているんですよ?不満たらたらということをお伝えしておきまーす」
「あとで埋め合わせするよ」「や・く・そ・くですよ~?」
:相手の油断を誘うのかな
@狐のヒロイン:人質防止も込みってところかも
「ははぁ~。な~るほどね。どうしていきなり装置が爆発したのかと思えば……君の仕業ってわけだ。まったく…せっかく予算おりたから気合入れて作ってたんだけどな~お陀仏になっちゃったよ。まぁそれも良いデータになったけれどね」
「その白フード……またか。で、お前らなにしてるここで」
俺の姿を見るや集団の先頭を歩いていたちびローブが話しかけてきた。……こいつがこの場で一番偉い奴?
(何とも言えんのぅ。しかし……只者でないのは確かじゃ。少なくとも分かりやすい隙は見当たらんな)
@受付お姉さん:全身覆う白いローブの集団……やはり最近巷で話題になっている怪しい集団は魔神教団だったのね…!
:魔神教団?
@受付お姉さん:ダンジョンを神聖視し、ダンジョンこそ神の在るべき場所だと宣うあたおか集団よ。ま、ダンジョンが神聖だという割にダンジョンの魔物を実験体にしたりと何を考えているのか分からない集団でもあるわ。……混乱防止のために探協職員にしか知らされていないけれど
:それ言っちゃっていいのかお姉さん?
@友人A:上野モフの楽園ダンジョンでの奴らも魔神教団ってことか
「まぁまぁお兄さん。そういきり立たないでよ。僕たちは「貴様はァ!またしても我らの崇高な計画の邪魔だてに来たのですね…!!ふふ、良いでしょう。今度は以前のようには行きませんからねぇ!」ちょっとフォル君。」
「…………誰だっけ。」
「な…⁉この私をッ!忘れたなどとは言わせませんよォ!あなたにッ!邪魔されッ!私は幹部を降ろされそうになったのですから!!」
「あはは。フォル君忘れられてやんのー。あと無駄なプライド張るのやめなよ~。」
ご先祖。誰だっけコイツ。上野…ってことはモフの楽園ダンジョンで縛ったアレの一人だと思うんだけど。
(…さぁ?わっちにも分からん。そもそもわっちら彼奴の顔見ておらんじゃろ?それで一人を特定する方が無理あると思わんかえ?)
それなw
:なんだコイツ
:コレあれだよ!なんか運命とかこじつけて勝手に因縁結んでくる怪異だよ!
:なんか縁結びしてきそうだなw
:ここにいる白狐さん陣営の誰一人…!この男のことにピンと来ていないのである!!
「ピンと来ていないのですねェ⁉ならば思い出させて差し上げましょうか…!私はッ!貴様に!あの駄犬フェンリルをけしかけたでしょう!!」
「あー………。あ、あのクソ雑魚の人?今は探協の収容施設で薄味の飯食べてるんじゃないの」
「言うに事を欠いて私を雑魚だと…?目にものを見せてやりましょう…!!」
@受付お姉さん:確かに白狐さんは魔神教団の人間を引き渡してくれたわ。でも監視は厳しかったはずなのに……なぜ、外に出られているの…?
:バリ煽ってるやんw
:お相手顔真っ赤にしてそう(他人事並感)
「フォル君彼の相手するの?ほーん、良いけど。僕としては良いデータも取れたし?捕まる訳にもいかないから帰るねー。あ、これ貸してあげるからがんばー。使い心地とかレポートにしてまとめてくれると助かるなって。それじゃ皆帰るよー【帰還】」
ちっ。空間属性スキルで逃げられた。発動までが速すぎるし、いつでも発動できるように準備してたかな。
(どうする?わっちが追うか?)
いい。今回は突発的なダンジョンの異変の調査。本格的な情報は探協に任せる。……高崎さんとかの一般職員はともかく、探協上層部とか……あんまかかわりのない部門が信用できるのかは置いといて。
(そうじゃな。教団の手はもしかすれば探協にも及んでおるのやもしれん)
「……というかさっきお前ファースのこと駄犬とか言ったよな?あの子はうちの優秀な番犬だ訂正しろ殺すぞ」
:今ァ⁉遅くない⁉反応遅くない⁉
@友人A:ほ、ほら……考えなきゃいけないこともあっただろうし……
「フフ…!まだ気づいていないのですか?貴様にはもう勝ち目などないということに。」
「あ?」
「貴様はぁ……見た所スキル頼り、なのでしょう?【眷属召喚】それと【眷属憑依】……でしたか?それが使えなくなった貴様なぞ、ただの凡人でしかありませんねぇ~~~~~???先ほどのガキが何もせず去ったと思いましたか?まさかっ!既に私に渡した装置のスイッチは入っているのですよ!貴様を対象にねぇ!!」
……カイ、ジジ。聞こえる?
『はい主様!聞こえますよん♪』『でもスキルは本当に使えないみたいだよぉ…。他の子との繋がりも感じないからねぇ~』
なるほど。既に召喚していた二人がいるし召喚打ち消しではなく以降の召喚禁止か。
ご先祖。憑依は?
(途切れておるようじゃ。モエとの繋がりも感じないであろう?)
ふーん?確かに。
じゃあ……身体能力と魔力は?
(そっちも問題ないのぅ。あくまで封印されたのはスキルのみ、のようじゃ。身体能力までは奪われとらんようじゃぞ?)
:なんか……白狐さんのメッシュ消えてね?
@狐のヒロイン:ほんとだ。さっきまでは赤いメッシュあったのに
:スキル封印ってこと⁉なんだそれ!!
:これ……ガチで白狐さんヤバいんじゃね…?
@狐のヒロイン:私が助けに行く!!
:落ち着けイーシャさん!今行っても二次災害になりかねない!
@狐のヒロイン:…それもそう。白狐さんを信じ切れていなかった
「さぁ!さぁさぁさぁ!!為すすべもなく甚振られて死ぬがいい!!行くのです獣共ォ!!貴様らとて死にたくないでしょう⁉助かりたくばこの男を殺すのです!!そして……崇高なる私の計画の礎として死になさい!!」
多分前回俺にボコられた白フードが紫の光を放つ機械を周囲に集まっていた魔物にぶん投げた。多分操る気なんだろうなぁ……というかその装置…まだ在庫あったんだ。
それにしてもさぁ……コイツバカじゃないの。俺、普通に探索者やってるんだし弱ってても動けることは想定してさっさと逃げるべきじゃないの。弱いんだし
(傲慢不遜でプライドの塊の愚物にして救いようのないバカなんじゃろ。己の研究成果を完璧だと信じて疑わず、理想と現実の境界が線引きできてないのじゃろうよ。アレじゃな。自分の勝利を確信してぺらぺら計画喋りだすタイプの敵じゃ)
「あんま半妖舐めない方がいい。特に、大妖怪の血を引く半妖は。」
「ふん!どうせ負け惜しみなのでs…ブボォッ!?」グシャッ
:え、移動早……一瞬で相手の元に飛び込んでるんですけど…
:そういうのライちゃんとかカイちゃんの力じゃないの…?
@狐のヒロイン:白狐さんは九尾の狐の半妖。故にその身体能力は人間では遠く及ばないくらいには高い。少なくとも戦場を知らない外道如きでは対処できないくらいには
@友人A:いや~、人ひとりボコすくらい素の状態でも屁でもないよ。そうじゃなきゃ俺はコイツに横スマ縛り提案しないし
:でも友人Aニキ、憑依はOK出してたよな?
@友人A:流石に下層相手には憑依は必要だろ?親友に死んでほしくないからな
お、魔力の流れ変わったな。スキル使えるようになったんじゃね?
(なっておるのぅ。)
『主ちゃんのアッパー喰らってたしねぇ……』『精密機械一つ、衝撃で壊れますよね☆』
「……なんか負け惜しみあるかと思った。ただの屍のようだ」
:借り物の力で強くなった気になった奴の末路だなw
@狐のヒロイン:白狐さんが無事だったようで本当に良かった
今度もおもっくそ身じろぎ一つできない程度にぎちぎちに縛った。あとは探協にぶん投げるか。
「高崎さん。調査、これでいい?」
@受付お姉さん:そうね……経過観察は必要でしょうけど…原因の大本は去ったみたいだし。お疲れさまでした白狐さん。きちんと追加報酬払うから、その人連れて探協にきて頂戴ね。大丈夫。今度は逃げ出せないようにするもの
:なにやら怨念のようなものを感じるぞ……
:仕事増やされてそうだしな自称専属受付ネキ……
:それひっさしぶりに聞いたわw




