表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/77

【大丈夫】汝らに万に一つの勝ち目すらないぞよ【僕、最強だから】

見せるのが白狐さんの素顔とは言ってないよなって感想くれた方。大正解。白狐さんは自棄になったわけでもないのに素顔を晒すわけがない。

「お面の下。見たいんだよな?んじゃ、見たけりゃ見せてやる」

「…………え?」

:ハァ!?今ァ⁉

:いやいやいや本当に遺言の流れか⁉

:天音ちゃんも黒狐ちゃんも泣くぞお前ェ⁉


じゃあ、ご先祖。あとは……よろしくさん。

(おうとも!任せるのじゃ我が子孫。では汝の体を借り受けようぞ)


「【憑依】()()()()()()()()()


そして俺の体は光出す。

***

(風繰天音side)


かなりの時間戦い続けて皆が消耗している……このままだと戦線崩壊は時間の問題だ。どうすればいいのか…そう悩んだときだった。黒狐ちゃんが急にこんなことを言い出した。


「フッフッフッフ!とうとう来たんだねこの時が!」

「え、く、黒狐ちゃん…?何が来たの…?」


この状況だ。もしかしたら恐怖や疲労でどうにかなってなってしまったのかもしれない。


()()()が降臨するんだよ!見逃し厳☆禁☆だからね!」


お、お姉様…?黒狐ちゃん本格的に…すると左翼の方で何かが光出した。

***

(イーシャside)

白狐さんが私たちの方に来てリーダーに時間稼ぎを頼んだと思ったら急にお面の下を見せると言われた…

何か考えがあるのかもしれないけれど…遺言のように聞こえてしまう。


そりゃ普段はお面取って♡とコメントをしている。でもそれはそういうノリであると言ってもいい。こんな場面でまるで最後だからと言うように素顔を見せてほしいわけではない。


そう思っていたら彼の体が光出した。まず初めに鈴の音と共に髪が伸び、9本のしっぽが大きくなった。そして体の輪郭まで変わり、最後に紅白の布が飛んできた。その間に彼の持つ魔力が、いや。妖力が跳ね上がっているのを感じる。そして白狐さんの光が収まった時―――


「何百年振りかの~。実態を持つのは」


おとぎ話に出てきそうな美貌を持った女の人がそこに立っていた。

「「「「「はああああああ!?」」」」」


この時の皆の心はきっと一つだった。白狐さんって……女だった…?

***

(白狐さん&ご先祖side)


「【憑依】()()()()()()()()()


そして俺の体は光出す。おっと、お面はさっさと外さないとな。ご先祖の出力に耐え切れなくてぶっ壊れるからな。それに、召喚してるフウ、ライ、カイも戻さないと。ご先祖憑依ってコスト8も使うからな……


そしてニチアサの魔法少女もビックリな変身バンクを挟みご先祖の憑依が完了。まじでこれどうなってるんだ?髪が伸びてしっぽがでかくなるのは分かる。けどなんで胸がでかくなるわ、巫女服が飛んでくんの。


「何百年ぶりかの~。実態を持つのは」


ご先祖は手をにぎにぎして調子を確認している。


「「「「「はああああああ!?」」」」」

:は…………?

@友人A:おー、まじで久々だなご先祖モードw

@受付お姉さん:え?え?白狐さん…え?


皆混乱してるね。そりゃそうか。俺今TS化してるしな。顔?もちろんご先祖であって俺の素顔じゃないよ。だから頑張っても俺の特定はできないね。で、今どんななってるの俺

(オッドアイというやつじゃ。左目はわっちの黄色、右目は真白の赤色じゃ)


なるほど。かっけぇ。一応俺もご先祖もどっちも喋ることができる。あくまでご先祖の憑依なのでな。

ややこしくなるからこの状態のときはあんま喋らんけど。


「エッケバルトさん、時間稼ぎありがとう」

「え、ああ。お役に立てて何よりだよ…?」

「白狐さんってお、女だったのか⁉」

「その話はあとで。で、()()()()顔はど?Beautifulでしょ」


:What!?

:お面の下見せるって言ったじゃん…!?

:はっ!白狐さんの素顔とは一言も言ってねぇ!騙された!

:確かにこれでもお面の下見せてはいるかぁ⁉


「「さぁ、始めよう。蹂躙を。」」


どお?今いる数で最後っぽい?

(いや。まだあと2,3陣程後ろに残ってそうじゃ。しかし問題はないぞ?たかだが数百程度…妾の前では塵と変わらん。)

頼もしいわ~、流石数百の時を生きた大妖怪様だ。


「それにしてもうじゃうじゃと群がっておるのぅ。頭が高い。『ひれ伏せ』」


:へあっ⁉魔物の動きが止まったぞ…?

:これ、言霊ってやつ?

:一瞬で今いる敵全部を止めてるぞ…?


ご先祖の持つ能力は『言霊』。言の葉に力を乗せて事象を手繰り寄せている。やろうと思えば多分ダンジョンの入り口くらい自在に作れる…んじゃないか。まぁ俺もご先祖の実力がダンジョン内と言う限定的な異空間においてどの程度作用するのかよく知らんけど。


「うむうむ。それなりに壮観じゃな。『去ね』」


ご先祖のその言霊と共にご先祖は片手を横に軽く一閃。たったそれだけの動作でご先祖から逃れらない可哀そうな獣たちの首が飛んだ。そしてゴロゴロとドロップ品が散乱していく。


「一瞬で…あの数をすべて……ははっ……僕もまだまだのようだ。」

「マジかよ……」

「…夢?」


「うっそぉ……」

「ファース、レイ?あれがお姉様だよ?よーく見ててねっ!」


:もう何がなにやら分かんねぇ……

@受付お姉さん:私は今、夢でも見ているのかしら……

:いねって何?何語?

:「去ね/往ね」だな。古典の授業で習うだろナ行変格活用だよ

:こてん…?ナ変…?

:その略し方は知ってるだろw


「ふむまだ残っておるな。『姿を現せ』。そして『去ね』」


まだ1層に上がってきていなかった残りの下層モンスターをご先祖は無理やり引きずり出し空中に留めさせた。実質念能力持ちなのがずるいよな。そして次の言霊で空間ごと残った魔物を捩じ切った。


「おっと。群れの長がまだ1体、残っておったか。嬉しいのぅ嬉しいのぅ♪我が子孫に格好いいところを見せるチャンスがまだ残っておるとはの~。じゃが、お主如きじゃ話にならんな。」


最後に出てきたのはばかでかい白いゴリラ。下層10層ボスの大猩々だ。どうやら自分の群れの子分たちを捩じ切られてぶち切れ不可避のようだ。今にも暴れだしそうな殺気を放っている。


「しかしじゃ。一度だけ攻撃のチャンスをくれてやろうぞ?妾に『近うよれ』。」


:え!でかい大猿をなんですぐ近くに…

:転移までできんのか…無茶苦茶だなこの人……

@受付お姉さん:これが……九尾の狐の力なのね


「ほれ、どうした?主の舎弟を屠った憎き敵が目前におるのじゃぞ?無防備に、一度限りと言えども攻撃するのを許可しておるんじゃ。もしかすると…その一発で妾を討ち果たせるやもしれぬぞ。」


久々の出番と俺と葵に良いところ見せようってちょっと調子乗ってないかご先祖。このままじゃご先祖ただの悪役だよ。

(ふっ。それはなによりの誉め言葉じゃのう♪元よりこやつらからしたら我ら外部の者は侵略者であろうよ。)


「GUGYAAAAAAA!!!!」


意を決して拳を振りかぶった大猩々。だがその攻撃は怒り任せの一直線で単調な攻撃だ。普段のボス階層での戦闘なら。子分がまだいれば…少なくとも今みたいにご先祖の挑発には乗ってないだろう。大猩々って一応賢い魔物だし、警戒心強いからな。


「遅い。しかしよく健闘したと讃えておこう森の大賢者よ。安心して子分の元へ逝くがよいぞ。」


大猩々が拳をご先祖に振るよりも速く、ご先祖の拳が大猩々の胸を穿ち、そして……大猩々はドロップ品へと変わった。


「して、どうじゃ?ダンジョン内にまだ魔物は残っておるか?」

@受付お姉さん:いえ!今の明確に大猩々が最後です!これでスタンピードの魔物は全部撃破完了です!お疲れさまでした!皆さん。

:【速報】上野モフ楽園ダンジョンの閉じられていた入り口が再び開いたぞ!


「あ、ダンジョンの入り口が…開いたぞ!」

「助かった…?」「やった助かったんだ!」「ありがとう!私たちを助けてくれて!」


「ふぅ。いい運動になったのじゃ。妾、かっこよかったじゃろ?」

:まじですげぇまじですげぇよ!

:白狐さんのご先祖鬼ツエー!!

:あの!ご先祖さん!ごみを見るような目で罵ってくれませんか!(*´Д`)


ああ。すげーかっこよかったと思うよ。ご先祖。流石俺らのご先祖だ。それにしても……結果だけ見れば上々だねぇ……観光客に被害はないし!けが人はあれど死人もいない!ほんっと、ご先祖のおかげ。ありがとう

(可愛い子孫のためじゃからの。お茶の子さいさいじゃ!)


「お・ね・え・さ・ま~~~!!その胸揉ませろぉ~!」

「む?良いぞ!黒狐ならば妾の自慢の胸を幾らでも揉むが良いぞ~」

「やったぜ」


ほんと葵ってご先祖の胸好きだよな。ご先祖モードやるたんびに胸を揉みに来るんだもんな。俺自身に胸揉まれてる感覚あるのかって?ノーコメント。ご想像にお任せだ。


「さて!そろそろわっちは霊体に戻るかの!」

「え~もうちょっと~」

「これ以上この姿でいると白狐が倒れるでな。」

「それは困る!じゃ~しょーがない!カッコよかったよご先祖!」


宣言通りご先祖は憑依を解除して俺の体も元に戻った。…マジでどういう仕組みだ。体の構造がばか変わってるのに痛みの一つもないなんてな。

(生命の神秘じゃ☆)

そういうことにしとこうか。


さて。全部終わったし。お話と行こうかね。


「さて。良かったなお前ら。俺のお面の下見れて。美人だったろ?」

:ご先祖じゃねぇか!

:てかいつの間にお面戻ったん?さっきぽいって投げ捨ててたやんけ!

:で、なんでTSしたんですか!俺にもできますかね⁉


「落ち着け。お前らはTSの罠踏め。あれは通称ご先祖モード。ご先祖を憑依している。これまでの憑依は言ってしまえば俺の魔力に属性と言う色をつけた状態で自分自身に還元してるだけだ。だから髪の一部にメッシュが生えるだけ。でも今回はご先祖という別の存在を憑依した。だからそっちに肉体が引っ張られた。それだけ。だから俺の性別は生物学的にも戸籍上でも自認的にも男。」


:つまり…両方ついててお得ってこと?

:確かに!お得やん!w

:貴女たちじゃ逆立ちしても白狐さんとそういうこと出来ないと思うわ

:そりゃそーだ。がは


「じゃ、長時間の視聴ごくろー。終わりだ。」

:乙!

:乙!

@友人A:乙ー

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ