【イカレたメンツを】約束を果たしに来た。【紹介するぜ!】
「よぉお前ら。配信するよ。今日はこの前のダービーでの約束果たしに上野のモフの楽園ダンジョンにいる」
:ああ、新宿摩天楼攻略イベントの時の…
:ということは天音ちゃんも居るのか!
:そういやあの後探協になんか言われた?
あの後ね…一応あんま無茶はしないでくれって高崎さんには言われたね。まぁ俺が深層到達者だから非常に軽いお説教で済んだかな…
(一応で渡した賄賂も効果あったんじゃないかえ?)
賄賂言わないで。心配かけたお詫びつって深層…はやばいから下層産のお肉を探協の人で分け合ってくださいってぶん投げたけどさぁ。
「まぁ無茶して心配させないでくれって。」
:まぁ妥当…かぁ?
:それにしても思ったよりもセッティング速かったな。もっと時間かかるかと…
:それな。あれからまだ1週間だぞ?
「プリズム☆ステラ側の熱烈なスケ調整で実現した。社長さん曰く、『天音を助けてくれた礼を未だ受け取ってくれないがー』うんぬんかんぬん言ってた。」
@友人A:さてはお前、聞き流してたな?
「まさか。ちゃんと聞いてたよ。探索者として当然の事をしたまでです。って答えた。」
:かっけぇ……
@狐のヒロイン:これは惚れても仕方がない貫禄
実際今回の件で(なぜか)プリズム☆ステラの事務所にお呼ばれした時に社長さんにも会ったけど…その時はこれまでの態度から俺が話聞き流してると思って打合せの合間の雑談に突然『天音を助けたお礼として謝礼金を受け取ってくれるね?』って確認入れてきたからな。『いいえ。探索者として当然のことをしたまでです。彼女が元気に活動できているならそれがお礼になってます。』っていい笑顔(当社比)で返したよ。
(お~、さすが我が子孫じゃ!良いこと言うのぅ)
でしょ。そしたら社長さんは『ちっ、ちゃんと聞いてたか~。行けると思ったんだが』って舌打ちしてた。俺はそれを見て内心笑ったね。
:そういや何日か前に街中で白狐さん見かけたって報告がSNSに挙がってたのはプリズム☆ステラに行ってたからかぁ
:あー、それ俺も見た。ネットの一口嘘ニュースかと思ってたw
:本当に徹底してるなwでもそれなら白狐さんの家特定されたのでは?
「かも?ま、特定されても困らんけど。…友人Aの家だし」
@友人A:おいふざけんなwwあの日急に泊まらせろって言ってきたのそのせいか!?
:ファッ!?
:まさか白×友⁉
ジャブが過ぎた。ゲストを放置している。風繰さんは今回コラボと言う形だし自分のチャンネルの方で配信してるのだろうけど。
(残りの二人は所在無さげにしておったぞ?)
「さて。ゲスト放置しすぎた。お前らのせい」
:なんでやねんww
:俺らがこの前の話とか蒸し返さなければこうなって無かったしある意味間違ってないか…?
「というわけで今日は俺の眷属のモフっ子たちをモフらせてあげようの回。そしてなんとゲストがいる。わーぱちぱちー」
:クッソ棒読みで草
:本当にお手本のような抑揚のなさw
:逆にここまで一切の抑揚を排除した棒読みも難しいだろw
「一人目。Cランク探索者でもある一般人ござるさん(仮)。」
「ど、ドーモ、シチョウシャ=サン。ござる(仮)でござる。ご覧の通り、隠密行動が得意でござる」
:アイエエエ⁉ニンジャ⁉ニンジャナンデ⁉
:お前…大出世じゃねぇかよこのやろう
「次。仮称に困ったこの人。叡智さん(仮)。」
「はぁ~い、今日は視聴者を代表してお姉さん、モフリます。普段のコメから仮の名前をつけた叡智さんよ~。よろしくね」
:大人なお姉さんみたいなお声だ。
:配信始めたら秒で儲かりそうw
:ところでお顔…見せてはいただけませんか!
「残念。お姉さん普段OLなのよ。配信する気もないし、顔をネットの世界に晒す気も毛頭ないわ~。」
「この二人は一般人枠。ご先祖お手製の認識阻害のアクセを身に着けてもらってる。最後のゲストはこの人。お前ら大好き華の女子高生ダンチューバ―の風繰天音さんね。おーい」
「あっ、はーい!白狐さんの視聴者の皆さんこんにちは!プリズム☆ステラ所属のダンチューバー風繰天音です!今日はありがたいことに今話題の白狐さんと正式なコラボと言う形でお邪魔させてもらってます!よろしくお願いします!」
:キタ――(゜∀゜)――!!
:可愛い
:叡智ネキとはまた違ったタイプの華がある
:これがさっきまでどうやったら白狐さんに下の名前で呼んでもらえるかをリスナーに相談していた女性の姿ですか。プロですね~
「な、なにを言ってるのかちょっと良く分からないですね~⁉あははー」
「もちろんここまで一言も発していない妹もいる」
「む~。ドドーン!と登場して話題かっさらうつもりだったのにおにぃさらっと紹介しちゃうんだもん。目論見失敗だよ~?」
「ふっ。甘い。」
:お~、黒狐ちゃんもおるんか!
:そいやなんでこの前のイベントの時はいなかったの?
「あ~、それはだね~……え~?聞きたい~?」
:聞きたい!
:黒狐ちゃんの話も聞っいてみた~い!
「実はね~あの新宿摩天楼攻略の時はね~…当然おにぃの世界一のファンである私も配信自体は見てたよ!で・も・ね~?……強大な敵との戦闘が「学校の課題に追われてた。提出期限近いの忘れてたんだと」おにぃ!ばらさないでよ~。せっかくカッコよく言い訳したかったのにさ~!」
「大事な妹が世間様に厨二病患者だなんていう黒歴史を刻まないための兄心だ。第一言い訳とか言った時点でカッコイイもクソもないぞ。」
「もー、おにぃは私の事好きで好きで堪らないんだから~」
「おう。お前の事が好きで好きで堪らないぞ。世界の中心で愛を叫びたいくらいに」
「きゃ~、もっと言って~」
:仲良し兄妹のやり取りがス~ッと効いてこれは…ありがたい
:この人ら脊髄で会話してない?
@友人A:そーか?こんなもんだろ
@狐のヒロイン:妹さん!いえ、義妹さん!お兄さんを私に下さい!
「え~?おにぃに直接顔を合わせる度胸もない人はちょっとな~。それにまだ義妹と呼ばれる筋合いはないかな~。もちろん、おにぃが選んだ相手なら反対はしないけどね~?」
@狐のヒロイン:分かった。メンタル鍛えて出直す
:メンタルが剛の者すぎるw
全員の紹介は終わったし今日のメインコンテンツの時間だ。
(さてさて…どの子をモフらせるのじゃ?)
それは今から決めてもらおーかなと。
「じゃ、どの子をモフりたい?ご希望ドーゾ。」
「拙者はフウちゃんをモフらせていただきたいでござるよ」
「私は~…ホウちゃんかしら~」
「私はモエちゃんがいいです!恩人?恩狐?なので!」
見事に割れたな。まぁ下手に被るとじゃんけんなりなんなりしてもらう必要があったからな。その手間がないのはありがたい。空気読めるリスナーを持って俺は幸せだね~。
「おにぃ!私はジジちゃんが良いんだけどぉ!」
「自分の子で我慢しろ。4匹以上は召喚できん。」
「むむむ~。いいも~ん私はおにぃのしっぽモフるから~」
「それならいいぞ。好きなだけモフれ」
「やった~吸「吸うなよ~」ちぇ~見抜かれた~」
:やっぱりこの人ら脊髄で会話してますよね?
:まぁ良いんじゃね?
:黒狐ちゃん初めからそっちが目的だったろw
:マン・イン・ザ・フェイスに引っかかったね
:それを言うならドア・イン・ザ・フェイスだろwジョジョかよw
:それはマン・イン・ザ・ミラーやw
さていざご希望の子らを召喚するか。と思った矢先…一筋の冷た~い風と共にある声が響いた。
「探したわ。最近あまり構ってくれなくて寂しいから会いに来たわよダーリン」
:な、何者だッ⁉
:白狐さんに言ってるのか⁉
@友人A:一体どこの幼馴染なんだ…
@狐のヒロイン:ダ-リン?思わぬライバル…
「だ、ダーリン⁉いやいやまだ白狐さんの相手と決まったわけでは…ぶつぶつ」
声がした方を振り向くとそこには俺の友人Aと並ぶもう一人の幼馴染、「雪城麗奈」がいた。彼女は俺の幼馴染でダンジョン産業を牛耳っている雪城財閥の御令嬢でもいらっしゃる雪女の半妖の黒髪美人である。会うたびに求婚してくるし、彼女の両親はそれを黙認…どころか推奨してる節があるのだ。俺は常々俺とは釣り合わない。もっといい相手がいると言ってるのに。
「今日は授業がなかったし丁度良かったから私の将来の旦那様こと白狐さんに会いに来たの。嬉しいでしょ?」
「ダーリンじゃない。そして仮に結婚するにしても婿入りじゃなく、そっちの嫁入りだ。」
「ええ。当然分かっているわよ?会社は兄が継ぐし、これはお父様もお母様もお兄様も了承済みよ?あとはあなたが婚姻届けにサインするだけ。」
:両親公認⁉外堀埋め立て済みかよww
@狐のヒロイン:負けた…でもまだ結婚してないならチャンスはある。
:いやでも…白狐さん結婚に対しては否定してなくない?
「あばばば、ライバルが増えてるぅ…」
「ファイトよ天音ちゃん!」
「そうでござる。諦めてはそこで試合終了でござる。最後の一秒まで勝負は分からないものでござる」
「良いこと言うわねござるさん」
「恐縮でござるよ…」
「なんかすごいカオスな状況になってしまった気がする。」
(ファイトじゃ真白よ。わっちも影ながら応援しとるぞ)
「ご先祖も草葉の陰で応援してるよ!」
(勝手に殺すでないわ!…ってわっちもう死んどるんじゃった。わっちのうっかりさん☆)
幼馴染の麗奈嬢の存在自体は1回か2回くらい示唆してます。




