彼との邂逅
「凄いな。」「ほんとね。」私達は今展望室から宇宙と地球を眺めている。「詩集で読んだ、宇宙からは国境線が見えなかったっていうのを思い出すわね。」地球を初めて見下ろした私がその昂揚にしていると、「そろそろ、行くわよ。」結崎が私たちにそういった。「もう行くのか。」「そうだ。人待たせてるんだからはやくしろよ。」「わかった、すぐ行く。」 ま、あっちもそろそろだからな。私がそんな事を思いつつ先生のほうへ向かった。そこに
ファーンフォーンファーンフォーンファーンフォー
サイレンが鳴り響き、明かりが消えた。
「何だ?」「What's?」「最近好嗎?」周囲の人間も困惑しているようだ。「どうなってんだ?」「緊急事態ってことは間違いないな。」私達は先生達の元へ全速力で向かいながら話す。「でも、サイレンがなるってことは、相場が決まってるわよ」「あぁおそらくテロか、事故でしょうね。」結崎がそう言うと「それ結構不味くない?」「呑気な事、言ってる場合かとにかく先生たちと合流するz、あいつらか。」「どうした雨夜」「あれみろ」そうして指がさした先には、ごつごつとした黒い塊が宙に空いていた。「なんなの、あれ?」「なんなんだろうな」結崎と宮坂がそう私達に聞いてきたが、「悪いけど話してる暇はないわよ」「そうだな走りながら話す。」そういって私たちは走り出した。走りながら私達は話す「結局あれなんなの?」「パワードスーツよ。」「パワードスーツってあの?」「そうあれだ。まぁあれは形から見てだいぶ旧式だがな。」 でも、なんで軌道エレベーターにきたのかしら?」私達が考えていると、「多分、今日完成50周年を祝って、記念式典が行われてるから多分それ目的ね。」結崎がそう言うと、「それなら、行って見ようぜ?」宮坂がそう提案すると、「バカじゃないの?」結崎はそう言うが、「いや行こうぜ、面白そうだしそれに先生の所よりも安全そうだろ。」そう言って私たちは、式典会場に向かった。「はぁはぁここか。」そうして私たちが式典会場に入ったが、「あそこにいるぞ」私が指を刺した先には、さっき見たパワードスーツがいた。が、そいつらのうち一体は動いていなかった。「誰かと戦ってるのか?」私たちが首を傾げていると奥から、パワードスーツがミサイルを打ち込んできた。「逃げろ。」そういうが、その時は訪れなかった。そこに新型の宇宙服を着た者が突如現れた。やつは、手を前に掲げて光球を作り出した。その光球から巨大なビームを出し、ミサイルもろとも、後方のパワードスーツを吹き飛ばした。「なんなんだ。あいつ?」私がそう言う前にやつは、宇宙へと消えて行った。